Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

オランジェリー美術館

2007-10-05 18:11:22 | パリ

オランジェリー美術館は10年以上振りの訪問。初めてParisを訪れたときに来て以来。最近、モネに対する興味を失いつつあったことと、またオランジェリー美術館自体が改装中だったため、訪れることがなかった。入ってみると、以前は階下にあったと思っていたモネの睡蓮の一連の作品が1階に2部屋に分かれて展示されていた。自然光を取り入れるような造りで、絵が傷まないか少々不安になるが、専門家が作っているのだから問題ないのだろう。ただ、雨漏りするらしく、しかもそれが作品に近いところらしく、近々また改修に入るらしい。フランスらしい、というか、ヨーロッパらしいというか。

感動は予期しない時にやってくる。今回も、折角オランジェリーに誘っていただいて、楽しめるか本当は少々不安だった。しかし結局、そんな不安は杞憂に終わり、今日初めてお目にかかった方をソファで待たせるほど没入してしまった。一目見たときには、楕円に近い展示室の長径がわの桜~藤色の綺麗な部分に目が行ったが、ゆっくり見て回りはじめると、入り口から遠い側の短径の群青色の部分に、本当に吸い込まれてしまった。現実と虚構の区別がつかなくなる、というのだろうか、まるで自分がモネの庭に居る-モネが絵を描いていたその瞬間、夜、日が落ちて徐々に暗くなる時間-ような、美しく晴れていたその日を惜しむような気持ちが湧き上がった。まだ、モネの睡蓮の庭を訪れたことは無いけれど、いつか行ってみたい、と思った。


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