朝、支度をしながら、会社に行ってはいけない、と何度も思った。家を出て、駅に向かって歩きながらも、そう思った。しかし、どうしても外せない会議があって、とにかく会社へたどり着いた。
2つ会議を終えて自席に戻るとお昼。同僚の「ラ~ンチ!」の声に、いつもなら先頭を切って「Yes!」と答える私だが、その元気はなかった。今からLondonへ向かえば、午後の会議は自宅から電話で参加できると考え、思い切って帰る事に。
電車の中から夕方の病院の予約を入れた。午後2つ目の会議の頃は、熱が39度を超え、もう携帯を耳に当てることもできず、ベッドに横たわり、スピーカーからの音声を殆ど虫の息でただ聞いているだけ。これでは働いていることにならない。。。
たどり着いた病院で「インフルエンザA型」の診断を受ける。今年もだ。「こんな状態で会社へ行ったんですか?」と優しいDoctor。いや、それ程酷かったのだろう。ラボの使用済みラットみたいに見えていたに違いない。
インフルエンザを蔓延させないため、自宅療養。回復と共に食欲が戻る。なぜか炊きたてつやつやご飯に卵黄、しょうゆをたらし、これを海苔で巻いて食べたい、と思った。しかし、Lodnonでは難しいので、焼きたてバゲットにオリーブオイルと15年物バルサミコをつけていただいた。体調が悪いとシンプルで美味しいものが食べたくなる。でも、複雑系でもロオジエだったら話は別。今日連れて行ってくれる、といわれても、間違いなく了解する。