マリン・オールソップ指揮、ニコラス・ハッジスのピアノ、ロンドン・フィルハーモニックオーケストラでCharles IvesのThe unanswered question、L. BernsteinのThe age of anxiety: Symphony 2 for Piano and Orchestra、ショスタコーヴィッチの交響曲第5番を聴いた。
バーンスタイン。ホームシック、という言葉があるが、この曲を聴きながら「フレンドシック」になっていた。バーンスタインのジャズのような曲が、ジャズ好きの友人と交わした会話を思い出させた。
気の置けない仲間との暖かな雰囲気の中での会話だったのだが、夜中になって、少し皆思考が自分自身の奥底に向かっていたのかもしれない。「人間には誰しも、どんなに近しい人とも共有できない真実があるよね」。友人の苦しげな、深い孤独を表すような表情を思い出す。
ショスタコーヴィッチは有名な交響曲第5番。第3楽章のマーラーからの引用が有名だけれど、第3楽章に限らず、曲全体が、とてもマーラー的な気がする。
オールソップの指揮が素敵だ。第1楽章をはじめ、盛り上がるところの指揮スタイルは、もう少し格好良くなるかな?なんて、どうでも良いことを考えていたが、ドゥダメル同様、こういう指揮を見ると、反省モードに入らざるを得なくなる。ところで、第4楽章、オケは指揮のテンポに、本当に従っていたか??と思う部分があるのだけれど。オールソップに聞いても、本当のことは教えてくれないだろうな。。。?
ハッジスの美しいピアノの音色と、素晴らしいテクニック、LPOの迫力あるオーケストラで、心から楽しむことができた演奏会だった。
何故あなた達は海の向こうにいるの?今すぐ電話で声が聞きたいのに。