生まれつきリズム感に恵まれなかった私である。大学時代、友人とコンサートに行き、ラデツキーか何かで手拍子をしたとき、友人から「演歌の合いの手みたい」と言われた。そうとうイケてない手拍子だったに違いない。そんな私の感想であるから怪しいが。。。
今日はフィルハーモニア・オーケストラでR・コルサコフの「ロシアの復活祭」、ショスタコのPf協奏曲第2番、ストラヴィンスキーの「春の祭典」。
「ロシアの復活祭」は懐かしい。カール・セーガン(今ではこの人の名を聞くこともめっきり少なくなった)「Cosmos」のサントラに入っていた。ショスタコのPf協奏曲第2番-ここの所、複雑系な、生涯最高の協奏曲よ!系を沢山聴いていたので、なんだかとってもシンプルで、ほっとする。
さて、春祭。弦楽器群すらパーカッションのように扱われる。皆がこの変拍子の嵐を体で感じ、もともとバレエ音楽として作曲されたことを思い出して演奏をしなくてはならない。Danse de la terreに入るところ、タムタムのクレッシェンドを直線的にするなんて、ありえない。ここは指数関数的にクレッシェンドしなくちゃ、じゃないの??
そんな感じで、実は第2部に入って、ちょっと演奏に飽きていた。
と、ティンパニの大音量が耳を襲った。すごい、ティンパニが音楽を支えている。いつも、パーカッションとファーストヴァイオリンのお給料が一緒だったら、ヴァイオリニストは一音あたりのお給料が相当安いぞと思っているのだが、こういう役割をするならば、一音あたり少しくらい給料が高くても納得。
今日の演目をグスタボ&セルジオ・ティエンポのコンビに任せたら、リズム感が良く生き生きして楽しいだろうなぁ、と夢の演奏会を頭に描きながら帰宅。