Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

インフルエンザ

2007-12-08 17:20:14 | ロンドン

Parisで朝目覚めると、全身に痛みを感じた。ホテルのマットレスが合わなかったかしらん、私ってお姫様だから、、、なんて能天気なことを考えていたのは既に脳がウイルスに犯されていた証拠か?夕方Londonに戻る頃には、明らかに発熱していた。

翌朝、典型的日本人の私(あ、そこの貴方、今反論したいと思っていますね?)も、流石に出社は諦めた方が良いと思い、ベッドでおとなしくしているが、熱は上がるばかり。解熱剤は良くないと我慢していたら熱は39.3度まで上昇。普段は心臓まで怠惰で徐脈傾向なのに明らかに頻脈だ。また呼吸が苦しくなり、肺炎を起こすと厄介だな、と思う。会社の海外派遣者に関する資料に「死体の母国返送費用は会社が支払う」という不吉な文章があったことを思い出して怖くなり、いやいやながらも会社が掛けてくれた保険会社へ病院の紹介を依頼する。5時間程待つことにはなるが近くに日本人の医者が居ると言う。

少しも念頭に無かったのだが、インフルエンザA型と診断される(RNAを検出する診断キットであっという間に結果が出る)。タミフルは、というので、これ以上悪化する可能性がなければ要りません、といって断る。解熱剤はロキソニンを持っていますがそれでよいのですか?と伺ったら、あ、それでいいですよ、と言われたので、そのまま帰宅。

しかしこれが問題だった。インフルエンザの熱にNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)使用は好ましくないらしい(厳密に「成人」のインフルエンザに対してNSAIDsを完全否定する根拠資料は今回調べた限りでは見当たらなかったが、総合的に私はインフルエンザの解熱にNSAIDsは好ましくないと判断)。夜、再び熱は39.4度まで上昇、全身状態もかなり悪化。保険会社に電話するが、結局朝を待つしかないらしい。

朝、保険会社のLondon事務所と話をするが、状況を話しても別の診療所の紹介はしたくないようだ(どうやったら私の住まいからcityまで車で1時間かかるのだ?)。しかし、話しているうちに、全身状態は益々悪化、貧血まで起こしてしまった。さすがに相手も折れて別を紹介してくれた。

結局、タミフルと解熱剤アセトアミノフェン(別名パラセタモール、小児科学会では使用するのであればこれとしている)が処方された。点滴を2本ほど受け開放される。NSAIDsのことを今度の医者は知っていて、ロキソニンを飲まなかったことは理解してくれた。また、会社に戻りたいんですけど。。。と言うと、訴訟社会だ今週は諦めなさい、と言われ結局診断書を書いてもらうことになった。

夕方再びタミフルと解熱剤を飲んで寝る。。。が、何と、ご期待通り!!夜中に目が醒め、ベッドの上をのた打ち回ることに。決して痛いわけでも、かゆいわけでも、なんでもないのだが、とにかくのた打ち回るしかなく、ベッドの上をごろごろぐるぐる回った。気がつくと何時もベッドに置いてある縫い包みがベッドの下に落ちていた。これが異常行動?タミフルによる子供(10代)の異常行動は、BBB(Blood-Brain Barrier)が脆弱(P糖たんぱく質が足らない)で主成分が脳内に移行しそこで活性化されることによる可能性が示唆されているが、もしや私のBBBはお子ちゃま並に脆弱ってこと。。。?

幸いなことに、大分インフルエンザからは回復した。それにしても、英国に来て5ヶ月強、いまだにハプニングの連続である。