先週Lunchに招待してくださった同僚のご家族がSwanseaの隣町(町の一部?)であるPort Talbotに住んでおられるとのことで、Swanseaを訪れた機会にLunchをご馳走になることに。同僚の料理はお母様譲りだから、とにかくそのお母様のお料理を沢山食べられるよう、朝ごはんは抜いてゆくように!との指令を受けていた(結局チーズケーキは食べてしまったのだけれど)。
Port Talbotは工業地帯で、駅で待ち合わせだったが、駅もきれいではなく、当日ラグビーの試合がCardiffであるためか少々元気の良すぎる若者がたむろしている。友人のお母様が親切にPort Talbotの駅まで送ってくださらなかったら怖かったことだろう(SwanseaからPort TalbotまでFordのオープンカーでドライブ。お天気も良く、素敵だった。ちょっと静岡の国1バイパス由比-富士間のよう)。
同僚のご両親は熱心なキリスト教信者でいらして、教会の帰りに駅に迎えに来てくださった。そのためかなり正装で、ジーンズ姿の自分を反省した(一応着替えは持っていったのだが着替えなくて良いといわれて甘えてしまった)。「女王様にお目にかかるときには正装するでしょう?教会へは神様にお目にかかりにゆくのだから同じなのだよ」とのこと。そういう姿勢は好きだ。
教会の友人というご夫妻と5人でのLunch。軽めだよ、とのことだったが、自家製のハムに自家製ソース(レーズンやレモンピールにスパイスも入ってかなり私好み)、これにゆでた野菜(ジャガイモ、にんじん、さやいんげんのようなもの、カリフラワー)。ゆでた野菜が嫌いな人は英国には向かない。ハムもソースもとても美味しい。お野菜もソースと絡まっていくらでも食べられる。
しかし、何よりすごいのはケーキのレパートリー。出てくる、出てくる、計4種類の手作りケーキ。Bombeというアイスクリーム・黄桃添えに始まり、ルバーブのタルト・カスタードクリーム添え、この後場所を庭に移して、スポンジケーキにレモンクリーム&ココナッツの乗ったもの、最後に電車で食べなさい、とチョコレートケーキ(レーズン&胡桃入り:大好物!!)。特にBombeというアイスクリームはほっぺたの落ちる美味しさ。キルシュとジンジャーのシロップ漬けが入っている。あまりに美味しかったので、無理をいってレシピを送っていただいた。
英国料理が揶揄されるのは、英国料理レストランが存在しないからなのだろう。しかし、味覚は悪くないと思う。たしかにフランス料理や日本料理のような芸術的な見た目の美しさはないにしても、これまでにいただいた家庭料理はどれも美味しくいただくことが出来た。それにしても、これだけ家の内装やガーデニングで「見せること」に熱心な国民が、お料理の「見せ方」に興味がないのは不思議な気がする。