墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

戦争

2005-11-19 23:14:32 | 駄目
 戦争は、一人の性悪な魔女の手によって生み出されるモノではない。国民の総意だ。一億火の玉なのだ。そういう意味では、全ての国民が魔女であり、権力者すら国民の手によって生み出された駒にすぎない。己の恨みを直視しよう。
 人は人には動かされない。
 人がやってるから。
 それはやはり怠惰な言い訳だ。あなたがそれでいいと思うから、そのとうりに世の中も動く。


悪口

2005-11-19 22:58:45 | 駄目
 悪口じゃない。うらやましくて書いてるのだ。
 こんな脚本、宮崎駿以外が書いたなら、資本主義の悪魔どもはハナにもかけないだろう。
 宮崎駿が書いたからこそ、こんな映画が劇場で公開されるのだ。
 宮崎駿がうらやましい。
 好き勝手やっても、悪魔もオタクもPTAもそれなりに理解してくれる。
 こんな才能は、日本の映画界でももう最後だろう。
 たけしはコレが出来そうで出来ない。根が芸人だからね。


<感想>

2005-11-19 22:47:16 | おくやみ
 感想を書くのがクセになってるので、感想でも書こう。
 宮崎駿は逝ったらしい。

 「ハウルの動く城」は、おもいくそ反則だ。普通の反則は、ゴングが鳴ってから反則が行われる。この反則は、ゴングが鳴る前に客席から猟銃で対戦相手を狙い打つ反則だ。これでは反則自体が理解してもらえない。下手すると、単なる犯罪だ。
 逝っちゃってる宮崎駿の、次の作品が楽しみだ。


疲れた

2005-11-19 20:19:02 | 駄目
 疲れた。今週は超ハードだった。
 固い食い物は好きだが、激しく取り扱われるのは嫌い。もっと優しく柔らかく「壊れ物注意」でやんわりはんなりと取り扱って欲しい。俺のハートは「壊れ物」だ。いや「壊れたモノ」かもしれんが。
 誰か(美しい女性)に抱きしめられ、「いい子いい子」してもらいながら泣き崩れつつ寝たい気分だ。
 そんなでTUTAYAで「ハウルの動く城」を借りてきた。今夜は、これ観てもう寝る。

 本当に疲れた。
 誰かに甘やかしてもらいたい。
 甘やかせよ。コラ!


徒然草 第百三十三段

2005-11-19 20:02:02 | 徒然草
 夜の御殿は、東御枕なり。大方、東を枕として陽気を受くべき故に、孔子も東首し給へり。寝殿のしつらひ、或は南枕、常の事なり。白河院は、北首に御寝なりけり。「北は忌む事なり。また、伊勢は南なり。太神宮の御方を御跡にせさせ給ふ事いかが」と、人申しけり。ただし、太神宮の遥拝は、巽に向はせ給ふ。南にはあらず。

<口語訳>
 夜の御殿は、東枕だ。大方、東を枕として陽気を受けるべき故に、孔子も東首しなされた。寝殿のしつらい、或は南枕、常の事だ。白河院は、北首に御寝(に)なりました。「北は忌む事だ。また、伊勢は南だ。大神宮の御方角を御足になされる事いかが」と、人申した。ただし、大神宮の遥拝は、東南に向かわれ(て)なされる。南ではない。

<意訳>
 北枕は縁起が悪い。偉い人や尊い方も、北枕を嫌う。
 太陽が昇る方角の東を枕とすれば、陽気を受けると言われている。中国の孔子も東を向いて寝たらしい。
 寝殿での布団の敷き方も、東枕が基本だが、無理なら南枕だ。
 白河上皇は北を枕にして寝ておられた。
「北は忌むべき方角です。また、皇族の神を奉る伊勢神宮は南にあります。大神宮の方に足を向けて寝るのはいかがなものなのでしょうか?」
 と、ある人が言っていた。
 ただし、天皇が京都の御所から、大神宮を拝む時は東南を向いて拝まれる。南ではない。

<感想>
 兼行はこの段で何が言いたいのか?
 たぶん、「北枕」なんて関係ないよ。どっち向いて寝たって、別に死にやしないよと、言いたかったらしい。
 何故か?
 兼行の基本は神社の息子である。基本的に、兼行は神道しか信じていない。中国伝来の仏教も道教も、神道からしてみれば一邪教に過ぎないのだ。(兼行は法師で仏教徒である。仏の教えを学んではいるのだけれども、仏教を純粋な哲学として受け取っていた気配があり、仏教の偉人達の伝説などは全く信じていなかった様子が文章からうかがえる)
 「北枕」は、中国から輸入された迷信である。
 確かに、中国の学問や薬は素晴らしい。どんどん輸入して知識をふかめ、さらに漢方薬で健康になるべきである。と兼行は考える一方。でもさぁ、いくらなんでも、中国がいくら偉大だからってさぁ、迷信までも輸入する事はないいじゃないのと、考えていたように思われる。
 例えば、西洋文化がいかに素晴らしくても、キリスト教徒でもない日本人が、クリスマスを祝うのは馬鹿丸出しのように。

原作 兼好法師