少林寺拳法 橋本西道院・橋本西スポーツ少年団 道場通信
ドリーム №749
発行日 2013年10月10日(木) 文責・発行 長坂徳久
※月曜日⇒子どもたちへ。木曜日⇒保護者へ。土曜日⇒一般へ。日曜日⇒指導者へ。
【先生と君たち、がんばっているのはどっちだ?!】
~啐啄の機・啐啄同時~
(10/7より) 以下、長坂発言は『 』 拳士たち発言は「 」
『全員起立。ここ橋本西では、先生たちと君たちとではどちらの方ががんばっているでしょうか? ①先生たち ②君たち ③同じぐらい 考えた人から座りなさい。』
子どもたちは考えて座る。遅い子には、「あと20秒」と言って追い込む。
『手をあげてもらいます。先生たちの方ががんばっている?』(三分の二ぐらい。)
『君たちの方ががんばっている?』(一人。)
『同じぐらい?』(三分の一ぐらい。)
それぞれに理由を言わせた。
①先生たち派
「先生たちは他の仕事もしながら、やってくれているから。」
「夜遅くまでがんばっているから。」
「稽古の予定などをいろいろ考えなくてはいけないから。」
「稽古以外に会費を集めたり、ドリームを書いたりもしているから。」
②自分たち派
「稽古しているのは自分たちだから。先生たちはそんなにしんどくない。」
③同じぐらい派
「先生たちは先生たちのやることを一生懸命にやっていて、僕たちは僕たちのやることを一生懸命にやっているから。」
「先生たちは自分の時間と言う命を使って指導してくれるけど、僕たちも自分の時間と言う命を使っているがんばっているから。」(これは前日に長坂が話ししたこと。説明は割愛。)
『鳥のひなが、卵からかえるのを見たことある人? テレビでもいいよ。』
何人かがある。『どうやった?』「かわいかった。」
『問題です。①ひなは自分で殻を破って生まれてくる。 ②親が殻を割って出てくる ③その他 手を挙げてください。①? ②? ③?』
『最初、ひなが、卵の中から、コンコンコンと叩きます。もう外に出たいよ~と。これを啐(そつ)と言います。言ってごらん。』
「そつ」
『それを聞いた親が、そこを叩いて卵を割ります。これを啄(たく)といいます。さんはい。』
「たく」
『この二つが絶妙なタイミングでピッタリになった時だけ、ひなは生まれます。ひなの啐に親が気づかないとひなは中で死にます。反対に早くに親が卵を割ってしまったら、まだひなは育っておらずにこれも死んでしまいます。ひなと親が一緒の気持ちになったとき、新しい命が生まれるのです。これを啐啄(そつたく)の機とか啐啄同時といいます。覚えたら座りなさい、全員起立。』
『先生もがんばるし、君たちもがんばる、そうするととってもいい橋本西になります。ひなみたいに、最初にこんこんとがんばるのはどっち?』
「自分たち!」
※指導者は指導者で最初にがんばるのは自分たち指導者だと思う気持ちも大切。