ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

感謝・初段合格おめでとう

2013年12月01日 21時20分40秒 | 教育・指導法
以下は、橋本西メーリングリストで全拳士、保護者に流したメールです。
このブログは名前はイニシャルにします。



長坂です。


本日、和歌山県定例昇格考試が和歌山市において実施されました。橋本西から、H君(19歳)が初段を受験し、合格しました。


H君は、知的障害とADHD(注意欠陥多動性障害)をかかえている障害者です。

そのことで、なかなか初段を取らせてあげることができませんでした。少林寺拳法の試験には、厳しい学科試験もあります。
今回は、本山からの許可により、障害に配慮していただいた上での受験となりました。

しかし、学科は口頭試問でしたが、実技は健常者と同じ内容をほぼこなしました。(相手は、土橋(技)と長坂(運用法)が務めました。)
そのうえでのれっきとした合格をいただきました。


弟が数年前に先に初段をとり、妹も4月に初段受験予定となっていることもあり、2月に20歳になるまでになんとか黒帯を取らせてあげたいとやってきました。


5歳から入門したH君。他の拳士の3倍の月日をかけてやっと初段に辿り着きました。



途中でやめていたらこの初段はありませんでした。指導者が途中で投げ出していてもこの初段はありませんでした。
そして、支えてこられた保護者の意志がなければやはりここまではこれませんでした。



本当に、感謝と感動の一日となりました。


天は、その人の人生に、その人の魂のレベルに応じた重荷を背負わせます。おそらく人よりも重いものを背負っているであろうH君。
その彼が締める「黒帯」の重さもきっと、私たちが締める黒帯よりも重たいのではないでしょうか。


その黒帯はあすの稽古で、みんなの前で授与します。
みなさん、あすの稽古後お迎えのときにぜひ、H君に声をかけてあげてください。


今日、2013年12月1日。橋本西に一つの扉が開きました。


ありがとうございました。



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