木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

職人魂

2013-09-14 23:36:57 | 仕事
直径5cm高さ1.5cm、真横から見ると富士山みたいな恰好でまるで火山のように真ん中がへこんでる
へこんでる形は深さ6mmほどの球形
写真はない(笑)
こんなものを200個ほど先月作った
これは何かと尋ねたら、椅子かテーブルかの脚受けだそうだ
昨日、35個返品 って形で戻ってきた
置いた感じが何かおかしいんで、深さにムラがあるんじゃないかと
発注主のS木工所のお客さんのYさんのお客さんWさんが言ってたという
Yさんが引き取り、S木工所へ そして僕のところへ来た
みんなWさんのおっしゃるままにどこがどう悪いか具体的には分かってない
で、今日仕事場で自分の作ったものを検査した
富士の裾野の角度がちょっと違うのはある 手作りだからね
火口の深さが違ってると問題だがこれは測ったようにきっちり揃ってる
なぜかというと、真ん中に6mm弱の深さの穴を予めあけてから加工するから
穴の跡かたがなくなるところまで刃物を当てると大体深さは揃う
例えば0.5mm位深くなるのは有り得るけどそれは木の製品では許される誤差
う~~ん何処を直さなければいけないのかわからん
10時にSさんに電話した
「一番肝心な深さもある程度揃ってるし、直すところがわからないんだけど・・」
「俺もそう思うんだよ、今回作ってもらったの全部納めたわけじゃなくて、うちにいくつか残ってて
 それを並べてみたけど、いかん理由がわからん。
 Yに、どこがいかんのかWさんとこ行って聞いて来い。 そう言ってんだけどなぁ
 まぁちょっと待っとってくれ。」
先にその直しをしようと思ってたけど、まぁ後回し。

一時間後に電話がかかってきた
「どうもWもいい加減なこと言っとる。どこが悪いのか、要領を得ん。 もう直さんでもいいで、そのまんま持ってきてくれんか?」
って、なんかすっきりしないまま、終わった

この品物は今までに合計すると1000個以上作ってて、返品されたことがなかったから、釈然としない
職人としては屈辱的と言えなくもない
勿論失敗したら謙虚に直す心構えではあるのだけれど・・・


今日はあちこちで東京オリンピックの2年前に開かれる予定の韓国平晶冬季オリンピックの話題があって
それが面白くて、記事にしようと思ったんだけどなぁ・・・
ここまでで1000文字近いし、そんな長い文章求められてないから・・・

お時間のある人は
この方の記事。締め方が素晴らしい
こういうの真似したい(笑)
http://hannitikennkenkyu.seesaa.net/article/374459818.html

お・こ・と・わ・り? (笑)



コメント (4)
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