木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

手負いの職人

2012-03-10 23:08:01 | 仕事
50%と言っていた外注先のおじいさんのお仕事
金曜日には無理だったけど今日の午後仕上げてくれてました
3時ならOKということだったんで3時半めがけて彼の自宅兼仕事場へ
競馬が好きなのにこんな時間まで仕事させちゃってごめんよ
行ったついでにもう一つ仕事を依頼してきた
これも一週間をめどに完成させてもらう予定
取りに行くのは26日かな?


Sさんは一人暮らし
娘が二人いたはず
名古屋と静岡に嫁いだって言ってた
奥さんはもう10年近く前に亡くなった
去年大腿骨を骨折して1っか月以上の入院生活をした
その病院はいつも僕が行ってるその病院
彼はそこでペースメーカーも入れている
昨年の初めに入れ替えもしてるから最初はかなり前に入れたということだ

彼の仕事場兼自宅は古い建物でいわゆる長屋
それこそ戦前からの建物かもしれない
狭い作業場に燦然と輝く一つの機械
それがSさんを支えている
狭いからその機械の前に立つのに障害物を乗り越えなくてはならない
大腿骨骨折を経験したその脚で・・
障害物と言ってもそれも仕事で使う機械なのだ

だから昼間電話しても出てくれないことが多い
出てくれないのが普通になったら倒れてたらどうなるねん とは思うけど
他人の若輩者の僕が言うわけにはいかん
去年の骨折は偶然知り合いの前で起こした事故だったから
すぐに病院へ行けたけどもし一人の時だったら・・


そういう職人ばかりになってきた
うちの職人さんも入院中
昨日娘さんから連絡があって月曜日に初めて見舞いに行く約束をした
本当は手術が一番なのだが肺のことを考えると違う方法で処置をするというのがベターだと
それがうまくいけば来週中には帰れるかもしれない
期待せずに期待しておこう
コメント (6)
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