痛い話

3時の休憩を終えて仕事場に戻る
今日中に柱擬宝珠を作らねば
そう思いながら一番奥の作業場へ向かう
二人で使ってた作業場
今は一人で使ってるからホントは掃除しておかなくちゃいけないところに木片が落ちていたりする
罰が当たった
多分、左のつま先と右のかかとの間にちょうど歩幅くらいの細い板の端切れがその両者を繋げる格好になったんだと思う
左足が前に進まなくて上に上がっただけ
運動神経で躱せるはずのアクシデントに対応できない年齢の重なり具合
あ～やばい　なんとかなるなんとかなるなんとかなる
3回くらい思ってるうちに僕の体が落ちてゆく
もう腕で支えるしかない
それにしては体の質量と前へ進む運動エネルギーの大きさに耐えられるようなパワーが僕の腕にはなかった
かろうじてその昔は嫌いじゃなかった自分の顔を守るくらいしかできなかった
埃の積もったコンクリートの床に左のひざを強打しながら倒れてゆく
次に右のひざ
そして右掌　最後に左掌と全体的ボディー


痛い～～～
の前にかっちょわる～～が来た
誰もそばにいないから笑われはしないけれど

ようやく痛い～がやってきた
2・3分動かなかった
実は動けなかった

58歳　木工所経営者　工場で死体となって発見される
躓いて転んだ折に頭を強打！
一週間経って発見される

わっダメだそれ
今日は娘の自宅での最後の夜
なんとか帰ってやらねば

ゆっくりとよいこらっしょと起き上がる
左ひざが泣いている　右ひざは笑ってるかも・・
一番痛いのは右掌付け根部分　もうかなり腫れてる

でも仕事しなきゃいかんので仕事場について轆轤を回した
なんとか予定のところまで頑張った

17時少し前に切り上げて近所の整形外科へ軽トラを走らせた
その時点で左肩に激しい痛みを感じる・・

結局19時過ぎまでかかって検査したけど大きな怪我ではないみたい
ただ痛さはなかなかひかない
明日からしばらく電気治療に通うことになりそうです
ご心配なく