木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

その手を離して

2012-03-01 18:02:30 | 家族
今日見た文章に大岡越前の子争いを例えにしたものがあった
その女性は自分がその子の立場だと言う

越前の話は 自分の子だと名乗る母親が二人白洲に出されて
「この子は自分の子です」と主張する
越前は両方から話を聞くが決定的なものが得られない
そこでこういう提案をする
「両方からその子の手を引っ張って勝った方をその母と認めよう」と
バトルが始まる
痛がる子が泣く
片方の女が手を離した
決着した
越前は「手を離した方が本当の母親なり」といって引っ張り切った女をお縄にしたというお話
母親というのは愛するわが子が苦しんでいるのにそのままにはしておけないはずと・・・

その文章の人は親と自分の結婚相手の間で苦しんでる
どちらから見てもその人は必要な人であり
二つの争う側はその人がいるが為に争いを続けている
多分両方から彼女は愛されている
それもかなり大きな愛情で
もしかしたら彼女の泣き声が聞こえないんだろうか
もっと大きな声で訴えたらその悲しみが届くのではないだろうか
そうしたら手を離してくれそうな気がする

本当の親ならやっぱり手を離したいとは思わない
でも子供の苦しみがわかったらその時点で思わず手の力が抜ける


僕だってそうだった
娘が小4の時、母親と出ていった
僕を一年半同居しながら無視し続けた女は諦めることはできたけど
娘はそう簡単には手離せなかった
でもそこでまた父と母の争いを見せるわけにはいかん
それまで冷たい二人の間でどれだけ悲しい思いをしたかわかってた
これはこの前の手紙のところで書いたっけ
泣く泣く諦めたってことだ

ただ強引に娘を連れて行ってしまった女房をウソの愛情だと思ってるわけじゃない
本当にそれはあると思っていた
だから総合判断をしたってわけだ
この女は親子関係を完全にシャットアウトしようとはしないはず
それも正解だったと思う
だから今の状況になったんだと


また離れてゆく
離れてゆくけど応援する
一生懸命応援する
それが親ってもんだと思うからね

コメント (15)
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