木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

そこに生きてる

2009-02-13 18:05:00 | Weblog
親父が亡くなってから1年と3ヶ月たった
色んな手続きなんかもほぼ終わり、親父がいないのもなんの不思議もない日々へと変わってきた

生きてる時にこんなことを言っていた
「戦争に行って、ある日上官に言われてほんの少し字を書いた
 そしたら『お前、書けるな』と一言言われてそれから事務の仕事を任されるようになった
 他の人に比べてずいぶん楽な仕事にありつけたよ」

親父は別に習ったわけじゃないんだけど字がうまかった
それで母親はそんなに下手じゃないのに全く字を書こうとしない
おかげでうまくもない僕が母の代筆をさせられる
結婚式だのお葬式だの・・もううんざりである


今日仕事をしてたらいつも目にしてるはずの道具に目が留まった
   
     



別に力を込めて書いた字じゃない
どんな大きさの品物を作るか
そのサイズを決めるために作った物
単なる目印

でもこうやって自分の親から受け継いだ仕事をやって
僕に残して・・
ずっと生きてきたんだなぁ
息子にバトンタッチ出来ずに申し訳ない

  親父に謝りました



親父が残した道具の数々
まだ僕のもとにある
そしてまだ生きてる
一日でも長く生かしていてあげたいと思ったよ


コメント (20)
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