木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

親の心根

2009-02-09 23:13:30 | Weblog
昨日、9時半頃僕の休日の朝を破ったのは一本の電話だった
「すみません ○○の部屋をお借りしてるAの母親ですが、ここしばらく息子に連絡がつかないのです
 申し訳ありませんが 部屋を見ていただくわけにはいきませんか?」
まだ寝ぼけ眼の僕には正直嫌な電話です。
いや、普通の状態でも嫌な電話です
部屋で事件でも起こっていたら・・これほど避けたい事態はありません
でもとりあえず簡単には開けられません
今の電話がどれほど信用できる電話かもわからず
勝手に僕が開けてどんな状況に追い込まれるやも
「いま勝手に開けるわけにはいきませんが、部屋の外から呼び出してみます」
そう言って呼び鈴を5回ほど押してきましたが反応はありませんでした
いや~~な感じがしちゃいます
ついでにこんな行為もしてきました
部屋についてる郵便受けを開けて臭いを嗅ぐ  嫌な臭いはしませんでした

実は昨年だったか一昨年だったか 他の部屋で似たようなことがありました
娘に連絡がつかないので部屋を開けてみてください と
その時は実際にお母さんが家まで来られて僕に開けてくれと頼んだのですが・・
この部屋はある会社に貸してあってその従業員、まあぶっちゃけ水商売の会社でその店で働いてる20歳そこそこの子でした
そういう関係だったんで会社に開けてもらってください と不親切かもしれませんがそう言わざるを得なかったのです
もう心配でたまらない母親は警官を呼んできてもう一度僕の所へ来ました
その時点で会社に電話をして会社の上司に開けて貰ったわけでした
その時警官がしたのがさっきの行為 郵便受けのふたを向こうに倒して臭いをかいだ
それを真似てみました
会社の女の子のことはその場で開けてみましたが部屋には何も異常はありませんでした
と言っても女の子なのにぐちゃぐちゃに散らかしたままのそれでしたが。

自分の部屋に帰って契約書をみてそこに記してある親の所に電話しました
「やはり出られませんでした でもAさんはいつも僕らがピンポンしても出られませんよ
 水道代の集金ですがほとんど出てくれません 
 電気が点いていてもその状態ですから
 ただ今日は明るいので電気は点いてませんでしたが
 申し訳ありませんが 親御さんの電話一本でこちらで開けて確認するわけにはいきません
 合い鍵をお持ちなら直接来られるしかありません」 ちなみに車で数10分のところが実家です
でもかっつん冷たい男ではないのでもう一回部屋を見に行ってあげました
臭いも嗅ぎ直し・・多分異常ない
とそこへ若い女の子が来ました
Aさんの彼女と確認して親と話しながらここへ来たことが分かったので
もう一度親の所へ電話して
「いま彼女さんが来てるので 親御さんに確認して開けてほしいということなら
 マスターで開けて彼女に中へ入ってもらいますがいいですか?」
是非そうして下さい ということだったのでマスターで開けて彼女に入ってもらいました
そうだここは1DKで部屋との間はドアで仕切られてる
臭いがあっても漏れないかも・・
いやな一瞬の後 彼女が出てきました
「いません」 一応身勝手と思われるかもしれないけど、僕の方はホッとしました
彼に何かがあっても彼らの問題になりました
でも多分何もないはず
若い子はそういうふうに連絡取れない時があっても不思議じゃない

うちの息子にもありました
東京にいる時、家賃を滞納して不動産屋から所在の確認があったんだけど
僕の電話にも出ない
何日かやきもきしたけど 生きてるかどうかだけは確認・・正確ではないんだけど
当時mixiをやってて僕もやってて 息子のページに行ってみるとログインした形跡があったから
ああ、生きてるな と思ったものです


子供を持つということは喜びも心配も同時に持たなくてはならないということ
自分には子供がいない 関係ないと思うなかれ
親はあなたに対してどれだけ心配してるかわからんよ
大事にされてなかったと思ったとしても さてどうか・・
きっと心配して眠れない夜を過ごしてるはず
愛されてない人はいないはず

僕はそう信じています
コメント (18)
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