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スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

悪口を言う人には

2014-05-20 23:21:34 | 考えてみたこと
他人の悪口をいう人には悪口を言う人が集まってくる。簡単な原理である。「まったく、●○はトンでもない奴だよ!」と言えば相手も大体の場合は話を合わせて「そうだねえ、●○にはこんなしょうもない点もあるからねえ」と応じる、応じざるを得ないのである。多少の悪口を付き合うのも浮世の付き合いというものだ。ただこの悪口が余りに続けば大体あるラインから相手も少しずつ距離を置くようになって来る。そして最後に残るのは筋金入りの「悪口テラー」、何かあれば他人の悪口を言い合う会話友達が残されて行くのである。他人の悪口を全く言わないのも問題であるが、やる事が他人の悪口を言うだけとなるとこれはこれでまずい。生産的な事は何も生み出さない言動である上、組織内に無用な敵を作り出す。何だかんだ言うのは自分の仕事がキチンと出来た上での話である。まあ、ほどほどにすべきであろう。

覚書

2014-05-20 22:27:27 | 考えてみたこと
1) 頑張る事は大事である。ただ「思いつめて」はならない。精神的に平静を維持できなくなったり、何より体に負荷をかけすぎて体を壊してはならぬ。特に年齢が上がれば上がるほどそうである。20歳代では無理がきいても、30歳代40歳代で同じ事をすれば疲労も蓄積する。そして体が疲れれば精神も疲労する。正しい判断力が下せなくなったり、必要以上に悲観的になってしまうリスクがある。また一つの事に集中する事は良くても、「仕事がものになる見込みがなければ切りを付けて撤退する」という選択肢を常に頭のどこかに置いておかないと、止むにやまれず諦めなくてはならなくなった時に余計なダメージを食らう。「絶対に負けられない戦い」は甲子園だけで十分である。社会人の戦いはリーグ戦なのだ。もっと言うなら「ゲームのルール、得点方法、ゴールなどを自分で設定しては自分で一つ一つクリアしていく」とでも言うべきもので、そもそもスポーツの様に他人がルールを決めるものですらない。
2) 元巨人の松井秀喜選手が「自分がコントロール可能なものに努力することに集中する」という事を良くインタビューで言っている。逆に言えば自分の力でコントロール不可能なものに余り気持ちを奪われすぎない様にせよ、という事でもある。ただそう言うもの程どうしても気になってしまうのは人情というものである。ゼロにするのは無理でも、そこで平常心を奪われすぎない様に努力する事は必要であろう。
3) というと何やら難しい修行が必要な様に思えてしまうが、何の事はない「ただ単に楽天的」というのも実に大事な事である。余り深く考えずに楽天的に暮らすこと、簡単な様でも意外と難しい。ラテン系の人などに学びたいところ。
4) ただ、それでもなお頑張る事は大事である。ただ若いころとは違って、「一時に無理に任せて」ではなく、「しつこく、諦めず、気長に」頑張る事が大事なのであろう。昔の様な徹夜やら週末出勤やらは段々出来なくなるが、たとえ1日1ミリであろうとも、1年続ければ36.5㎝の成長となる。スウェーデン時代とは全然ベクトルも違うし、ドメスティックな努力ではあるが。。。それでもなお、「ambitious」の気概、忘れてはならぬ。諦めずしつこく頑張るべし。
ambitious
上司の教え

石垣島のこと

2014-05-18 21:09:58 | 考えてみたこと
昔石垣島に旅行したときに聞いた話。
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石垣島・西表島・竹富島など、八重山諸島の自然は実に美しい。海は素晴らしい透明度で、ちょっと泳げば眼下にはサンゴ礁が広がり、そこに熱帯魚が泳ぎまわる。本土から来る観光客は地元観光業者の案内を受けてダイビングやらシュノーケリングやらを行い、この光景を存分に楽しむのである。
しかし、である。実はこの石垣島の観光業者と言うのは大部分が本土出身者なのである。なぜなら石垣島の地元住民からすると「海が綺麗なのは当然のこと」であり、それが本土の出身者にとって観光資源になるという発想自体がないのである。要するに「当たり前の光景すぎてこれを人に見せる、という観点がない」のだという。本土出身者の方が観光客のニーズを分かっているので、業者として成功するケースが多いのである。
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意外と何でもそんなものかも知れない。地方の町おこしも「よそ者」が入った方が成功例が多いとは聞く。結局は「視点」の問題である。本土出身者と地元民でそんなに能力に差がある訳ではないのだろう。大事なのは「視点を柔軟に持てるか、違った立場から見た自分たちを想像できるか」という事なのだと思う。働き続けるとつい忘れがちになるが、古来から忙しい人ほど余暇の時間を持つように心がけるのが常である。ベトナム戦争当時の北ベトナム軍司令官、ポー・グエン・ザップは戦争直前にピアノを習い始め、戦争中も一日たりとも練習を欠かさなかったと聞く。恐らくは気分転換をしながら自分を客観的に見つめ直す時間が必要だったのではないかと想像する。自分も余り仕事仕事で凝り固まらない様にすべきであろう。
Wikipedia「ヴォー・グエン・ザップ」

タクシーの後部座席で

2014-05-15 23:27:22 | 時事問題
在住中も急病の時に受診するのが何かと大変であったスウェーデンの医療機関であるが、
救急車スタッフシフト終了優先事件
救急外来44時間待ち
どうも状況はあまり変わっていない様である。それもスウェーデンが一番力を入れていそうに見える(日本人のイメージでは)赤ちゃんの出産での話。The localより。
http://www.thelocal.se/20140515/full-hospitals-see-baby-born-in-taxi
ストックホルムにて35歳の妊婦さんが初産を迎えた。陣痛が始まり、次第に近くなる。一家が向かったのはストックホルム南病院。この日を楽しみにしていた妊婦さんはカメラマンまで同行させていた。ところが病院に付いて見ると、無情にも「ベッドが満杯で受け入れられません。タクシーで1時間かかる別の病院に行って下さい」との宣告。やむなくタクシーでその病院に向かっていくと、途中で陣痛が強くなり、タクシーの後部座席で赤ちゃんが生まれてしまったのである。後からようやく救急車が駆け付けた様であるが、いくらなんでも遅すぎるであろう。それなら何故最初から救急車で搬送しなかったのであろうか?幸いにして妊婦さんにも赤ちゃんにも何の障害も残らなかったようであるが。。。
基本的にスウェーデンの出産は無痛分娩で行われるので、「医療機器も何もなく、麻酔もかけられないまま出産が行われた」となるとスウェーデンの基準からはかなり信じがたい事態ということになる。記事のコメント欄も参照されたし。「スウェーデン人は他国よりも高い税金を払っているのに、そのお金はどこに消えちゃったんだ!」などという声がみられ(5人目のRobinfood氏)、これは自分も正直、在住中は同じ感想を持っていた。Aftonbladet誌の元記事はこちらなので、興味ある方はGoogle翻訳(スウェーデン語→英語)でご覧あれ。
http://www.aftonbladet.se/nyheter/article18882077.ab
北欧と来ると今でも「充実した社会保障、高負担でも高福祉」というのが日本での合言葉であるのだが、少なくとも2014年現在そのイメージと実像はどこまで一致しているのか。もっと詳しい報道があっても良い様に思う。

変化すること

2014-05-14 23:40:59 | 考えてみたこと
誰の言だか忘れたが、どこかの誰かが言っていたこと。
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--「成長する」というのは「変化する」事である。変化する事を恐れてはならない。変化によって何かを失うかも知れないし、これまでのスタイルで通用していた事が通用しなくなってしまうかも知れない。ただそれでも、必要を感じたなら勇気を持って変化していくべきである。
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本当に、誰の言だったのだろう?もしその人物のファンの方などいたら平にお詫びする。ただ率直に、この通りだと思うのだ。変化する事を恐れてはならない。過去の栄光もあったかも知れぬ、昔万全を誇ったシステムもあったのかも知れぬ。それでもなお、「人が作り出したものに完璧なもの、永遠なものなどない」のである。完璧を行いうるのはただ一人、神のみである。凡人は試行錯誤して迷いながらいつか正しい道をつかむしかないのである --だからこそ、人生に無駄な経験はないのである。恰好悪く試行錯誤すること、無駄と思える努力をしてしまう事、回り道をする事を恐れるなかれ、自分よ。
回り道について