確かインドシナ戦争でヴェトミン軍が戦い始めた時だったと思う。最初はヴェトミン軍にあったのは農民上がりの兵士と旧式兵器、わずかな弾薬だけであった。対するフランス軍は戦車や航空機まで保有する正規軍である。これに戦いを挑むに、一体どうするのか?ヴェトミン軍が取った方式は「相手の弱い点、防御の緩い点を付いて奇襲攻撃をかけ、確実に勝利をものにする。そして勝利を積み重ねることで兵士に自信を持たせて行く」という方式であった筈である。農民上がりの兵士にいきなり要塞陣地の攻略は無理であり、どれほど小さくとも勝利を、それも休みなく積み重ねることの方が効果的であった訳だ。これは現在でも同様であろう。どれほど小さくとも、勝利は勝利なのである。死に物狂いで小さな、小さな勝利をつかみ取りそれを重ねて行くべし。今は何でも行け行けの時代、何もしなくてもどんどん右肩上がりだった時代ではないのだ。薄暗闇を手探りで進む様な今の時代にマッチした戦い方を常に模索すべし。
Wikipedia「第一次インドシナ戦争」
Wikipedia「第一次インドシナ戦争」