すみません、しばらく更新が停滞しておりました。
HGUCガンダムの完成も間近です。今回より塗装作業へと移ります。
まず、前回本組みしたガンダムをもう一度バラバラにして、塗装しやすいように部品ごとに持ち手を付けます。こんな感じにします(↓)。
それぞれの部品ごとに差し込んだり、テープで貼ったりして竹串に固定したものを、ベニヤ板に開けた多数の穴へ差し込んでいます。写真の道具は昔自作したものなのですが、最近ではこれよりも使い勝手の良い道具が各メーカーより発売されています。手持ちの材料/道具で工夫するなり財布と相談するなりして、塗装後の乾燥待ち部品に触らずに済む方策をとってください。(乾燥してない部品を触ると指紋がつきます。)
部品に持ち手を付けたので、さっそく塗装したいところですが逸る気持ちを落ち着けてください。下地処理をします。準備編の紙ヤスリの辺りで少し出てきましたが、サーフェイサーというものを使います。
サーフェイサーにも色々あって、ビン入りのもの、スプレーのもの、粒子の大きいもの、小さいもの等、色々あります。今回使用したのはタミヤの「ファインサーフェイサー ライトグレー」です。ここで例によって、サーフェイサーのウンチクをば。
まずサーフェイサーの効果について、ざっとこんなところでしょうか。
- 塗料の食いつきを良くする
- 部品の表面仕上げ
- 下地色の隠ぺい
まず、1番の「塗料の食いつきを良くする」について。
通常の範囲ならば直接塗装しても塗料は中々剥がれたりしませんが、サーフェイサーを先に塗っておくとより強固にプラモと塗料が密着するようになります。ただし、金属粒子を使用しているメタリックカラーなどは直接プラモに塗装すると、簡単に剥がれますのでサーフェイサーで下地処理をしておくことをオススメします。(昔、シルビアS13をメタリック塗装しようとして右往左往しました。)
2番の「部品の表面仕上げ」について。
サーフェイサーを吹き付けると部品表面にあるちょっとした傷などを埋めてくれたり、プラモの成型色のままでは判別しづらい小さい段差やすき間などあまり見たくなかったものが良く見えるようになります。今回、紙ヤスリは#400と#1000しか使用しませんでした。このままでは部品表面に少し傷が残ってしまいますが、この程度の傷ならサーフェイサーが埋めてくれます。
最後に、3番の「下地色の隠ぺい」について
プラモの成型色(塗装済みのものに吹き付けるなら塗装色)を完全に消して、サーフェイサーの色にしてくれます。なので、暗い成型色の上に明るい色で塗りたい時やパテ埋めして下地の色がまだらになっているときなどはサーフェイサーで下地処理するとあまり重ね塗りせずに済むようになります。また、その隠ぺい力からそのままでは透けてしまう、厚みのない薄い部品でも透き通りにくくしてくれます。
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では、さっそくサーフェイサーを部品に吹き付けて行きます。スプレーを吹き付ける時は部品から20cm位離して「シュッ」と吹き付けてちょっと移動いて「シュッ」を繰り返します。同じ場所に「ブシュ~」と吹き付けるのは不必要に塗膜が厚くなり、塗料が垂れる原因になりますので厳禁です。どうしても「ブシュ~」とやりたい場合はスプレーを素早く動かして同じ場所へ塗料を吹き付けないように注意しましょう。表面が濡れた感じの時はそこへは絶対に吹き付けないようにします。
あと、作業時の気温や湿度、スプレーの中身にもよりますが、スプレーと部品の距離が遠いと部品へ届く前に塗料が乾いて部品の表面にブツブツが付く時があります。その時は心持ちスプレーを部品に近づけます。やりながらコツを掴んでください。
さて、一通り部品にサーフェイサーを塗り終えました。
塗装に入る前に部品をチェックします。
あらあら、意図したわけではないのですが、悪い見本が・・・。
部品の合わせ目が完全に消えていませんでした。消したつもりだったんですが、そう思っていたのは私だけのようでした。
見なかったことにしても良いのですが、修正します。
まず、問題のあった箇所を紙ヤスリ#1000で成型色が見えるまで削ります。
左の写真の部品の合わせ目を中心にサーフェイサーが残っています。ここにパテ盛り→ヤスリ掛けを行なって、もう一度サーフェイサーを吹き付けます。右の写真の様に段差が見えなくなれば成功です。見えなくなるまで、作業を繰り返します。
という感じで、全ての部品をチェック、修正しましょう。
下地処理だけで随分と長く なってしまいました。次回こそは塗装に入ります。