1 WAITING IN THE WINGS
2 CITY OF GOLD
3 WHERE IN THE WORLD
4 CAN'T FOOL THE BLUES
5 HIGH COST OF LOVING
6 GLORY DAYS
7 WHY LOVE (HAVE TO GO WRONG)
8 NAKED FLAME
9 I WONDER WHY (ARE YOU SO MEAN TO ME ?)
10 WRONG SIDE OF TOWN
1994年当時…
「元クリームのジャック・ブルースとジンジャー・ベイカー、そしてゲイリー・ムーアが合流し、レコーディング中…」
「元レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとロバート・プラントが合流、活動開始…」…という2つのニュースを聞き、色めきだったのを記憶しています。
そして、上記ニュースの中で、先行で作品が出されたのが、“元クリームの2人+ゲイリー・ムーア”の、BBMでした。
クリームといえば、エリック・クラプトンも在籍した、トリオ・バンド。このブログでも彼らの作品を取り上げてきました。
現実として、クリームは再結成が可能なバンド。しかし、今やクラプトンはソロで確固たる地位を築いていますし、再結成はなかなか難しいものがあります。(後年、2006年に“一時”再結成が実現しましたが)
ギターのクラプトンの席に、代わり(?)にゲイリー・ムーアが座ったとしても、強力なバンドが実現することは十分考えられるので、BBMにも期待が持てました。
さて、どのような作品かというと、“職人気質のブルース・ロックアルバム”といったところでしょうか。泥臭いブルース・ロックが聴けます。
しかし、“クリーム・サウンド”から抜けきっていない印象も否めません。1は“WHITE ROOM”、2は“CROSS ROAD”に似ています。他でも「クリームにこんな曲があったよな…」と思える曲があり、この作品から“新しさ”はあまり窺えません。
アコースティック・ギターのコードで始まる、爽やかな印象のバラードの3。この曲あたりは、ゲイリーのセンスが入っているせいか、多少の新しさを見出せるかもしれません。私もこの作品の中でこの曲が一番好きです。
“クリームのサウンドから抜けきっていない”とは言っても悪いことではなく、7ではクリームのような長いでインプロヴィゼーション・プレイが聴けます。特にここでは、ゲイリーの尖った、そして熱いギターが聴けます。この曲も注目すべきものだと思います。
あと、3はシングルカットされ、そのカップリングに収録された“DANGER ZONE”というハードロックは、ゲイリーのギターがシャープでカッコイイ曲であるのを追記しておきます。今はこの曲入手できないのかな?↓↓↓
BBM / WHERE IN THE WORLD (Single)
結局、このBBMはこの1枚で解散。後年、ブートレックCDでライブを聴いていますが、ベテランによるの“確かな”内容のライブです。是非日本でも、プレイして欲しかったと思います。
今年2月に亡くなったゲイリー・ムーア。この作品でもいいギターを弾いています。彼の死が惜しまれます。
[CD日記 '90洋楽編 # 11]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます