1 GOT THIS THING ON THE MOVE
2 PLEASE DON'T WORRY
3 HIGH FALOOTIN' WOMAN
4 MR LIMOUSINE DRIVER
5 IN NEED
6 WINTER AND MY SOUL
7 PARANOID
8 INSIDE LOOKING OUT
アメリカンHRバンド、グランド・ファンク・レイルロード(以下:GFR)の2ndアルバム。
(CD日記 '60洋楽編 # 18)で彼らの1stを聴いたお話しをしました。より方向性を見出したとされる2ndアルバムも、買って聴いてみました。
1stはバラエティに富んでいる感がありますが、反面、今ひとつ中途半端な印象もあります。
この2ndではバンドとしての方向性を見出したのか、パワフルなHRが聴けます。
ブルースをベースにした4。バンドとしての自信に満ちたプレイが聴けます。
キャッチーで、弾んだロックの5。曲の終盤でのマーク・ファーナーのヘタウマなギターソロが印象的。
ブラック・サバス風(?)の不気味なヘヴィーHRの7。荒々しいながらも展開のある曲です。エンディングで、赤ちゃんの泣き声が不気味に響き渡るところがちょっとコワイ(?)です。この曲あたりは聴いていて、のちの“スラッシュ・メタル”の“原石”と言えるのではないか思います。おっと!同名タイトルの曲がブラック・サバスにありますが、カバーではありません。
アニマルズのカバー曲の8は、このアルバムのハイライトだと思います。9分強に及ぶ展開のある曲で、しつこい程のギター・リフのパートや、ハーモニカが登場するパート、曲調が変わるパートもあったりと、完成度が高いと思います。
彼らは高度なテクニックを持ち合わせている方ではなので、正直、荒っぽくガムシャラで、下手な演奏ですが、この作品は全編(特に)ベースがブンブン鳴っているへヴィなHRが聴ける作品となっています。気持ちをスカッしたい時に聴くといいかもしれません。
さて、GFRのサウンドに期待し、買い進めようと考えていた当時の私。方向性が見出されたこの作品を聴いても、自分の中ではあまり響いてくるものがありませんでした。
結局、買い進めはここで一旦ストップ。そして彼らのサウンドを再び聴きたくなり3rdアルバムを買ったのは、それから数年先のことになるのでした。
〈追記〉
この記事を挙げる時、ある音楽本で、このアルバムの発売が1970年の欄に入っていました。
実際には1969年の発売です。
[CD日記 '70洋楽編 # 36]
確かに、スピーカー左右で楽器が分かれてしまっている録音なので、良いプロデュースではないですよね。
「夏にラーメンを食べて汗をかく…」のが気持ちいいというのと同様、暑い時に熱いHRを聴くのもいいかもしれません。
やや発展系というか・・・
このセカンドも人力ロック炸裂の作品ですね。
音の録りかたが特徴的で
ブーミーというかベースが唸る様は
良い録音ではないけど
凄みが出て良い感じ。
この暑い時が意外と合うサウンド???