1. WE'RE GONNA GROOVE
2. POOR TOM
3. I CAN'T QUIT YOU BABY
4. WALTER'S WALK
5. OZONE BABY
6. DARLENE
7. BONZO'S MONTREUX
8. WEARING AND TEARING
大学に入り、充実した音楽生活を送れることに期待した私ですが、入学して間もなく、音楽生活で寂しい気持ちになりました…。
…それは、“ZEP作品、全作品制覇達成”。すでに解散している彼ら。彼らの作品をすべて聴いてしまうということは、“もうこれ以上作品が無い”ということなのです。
私が最後に買った作品は、まさに彼らのラスト作のこれでした。
プレイボタンを押し、曲が流れ出した時は、感慨深いものがありました。
1980年に、ドラムのジョン・ボーナムの不慮の死により解散したZEP。契約上、製作した未発表アルバムが、この作品。
未発表曲が並ぶとはいっても、質がかなり高い曲が並んでいます。
中でも、8は後期ZEPの傑作の1つと言ってもいい、ハード・ロック。お蔵入り(?)していたのが勿体ないです。
実質ラスト作となった1979年の『IN THROUGH THE OUT DOOR』[←CD日記 '70洋楽編 # 30も参照]は、やや大人しい作風だったため、ペイジと、ボーナムは“次作では、ドライブの聴いたHR作品しよう”と話していたとか。この8を聴くと、“次作はどんなものになっていたか?”と、いろいろな想像が頭を駆けめぐります。
それと、ドラム・ソロの7は素晴らしいです。まるで地響きのようなドラムが聴けます。この曲を聴くと、ボーナムの死が惜しまれます。
ただこの作品、トータル約33分とちょっと短い気も。
彼らの初期作品、“BABY COME ON HOME”といった曲も収録する予定だったそうですが、マスターテープが見るからず、見送りに。
ちなみにこの曲、後年、1993年のリマスターBOXⅡや、1997年の『BBCセッション』の発売の際、同時に出された『WHOLE LOTTA LOVE』のシングル盤のカップリングに登場しました。
あるZEPのデータ本を見て、思ったことがあります。
この作品が出たのが1982年。ZEPの未発表曲が聴けるということで、当時ファンは喜んだことと思います。
しかし音楽界はMTV時代へ。1982年は、デュラン・デュランの『リオ』、マイケル・ジャクソンの『スリラー』が発売された年。
そのような作品が出される中、いくらZEPとはいえ、“'70年代のオールド・スタイル・バンド”という見方をされていたのでは、と私は思いました。
[CD日記 '80洋楽編 # 24]
質の高い演奏が!と話題になりましたね。
前作に不満を持った人も
しばし溜飲をさげることが出来たでしょう。
未発表音源
ペイジはまだまだ持ってるでしょうね。
未発表集というより、オリジナル盤と言っても、過言ではないですよね。
未発表音源はもちろん、ペイジは、ライブ音源あたりは記録で持っていることでしょう。本人は、“ほとんどない”と言っていますが…