1)DON'T TAKE ME FOR A LOSER
2)ALWAYS GONNA LOVE YOU
3)WISHING WELL
4) GONNA BREAK MY HEART AGAIN
5)FALLING IN LOVE WITH YOU
6)END OF THE WORLD
7)ROCKIN' EVERY NIGHT
8) COLD HEARTED
9) I CAN'T WAIT UNTIL TOMORROW
久しぶりにCD日記と参りましょう。
ゲイリー・ムーアというギタリストのプロフィールは奥深く、1970年代にプログレ・バンド“SKID ROW”(アメリカの同名バンドとは別物)でデビュー。SKID ROW脱退後は、コロシアムII、シン・リジィに加入。自身のバンド結成やソロ活動でHRサウンドを展開。1990年代にブルーズ・アルバムを制作してからはブルーズ・サウンド中心に活動をしていました。
簡単に彼の足跡を辿るとこのような感じでしょうか。
私がムーアを知ったきっかけは、ある音楽誌内の宣伝広告。広告内での、歯を食いしばった表情でギターを弾くムーアのショットに、“どんなギターを弾くのかな?”と思いました。
のちに某音楽誌内での“1980年代のベストHR/HMアルバム 100選”なる記事でこのアルバムが紹介されていて、聴いたのでした。
さて、今回取り上げるアルバムは彼のソロアルバムとしては2作目となる『CORRIDORS OF POWER』です。
彼のブルーズ・サウンドへの敬意の表れか、FREEのカバー曲の3)をプレイしています。
6)はジャック・ブルースも参加しています。タイトルの通り“世界の終わり”を表すかのように天地がひっくり返るような“ぶっ飛んだ”間奏が聴けます。まぁ、そこがタイトル通り“いかにも”な感じで、ニヤリとしちゃいますが。(笑)
美しいピアノのイントロで始まる2)や、ムーアの十八番である泣きのギターが聴ける4)といったバラードも聴きどころ。
私個人は叙情的なブルースの9)が大好き。徐々に熱く力強い雰囲気になり、タイトルのように“明日まで待てないんだ!”という内面の感情が伝わってくる、良い曲だと思います。
ムーアのVoは上手いと言うより“歌える”という感じです。しかし、どの曲でも彼の鋭く、また“泣いている”ギターが聴けます。
'80年代特有の“ちょっとクリア過ぎるかな?”といった仕上がりですが、HR、ブルーズ、バラードと収録されており、全編バランスの取れた好作品ではないかと思います。
[CD日記 '80洋楽編 # 28]
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