1. PIPES OF PEACE
2. SAY SAY SAY
3. THE OTHER ME
4. KEED YOUR COVER
5. SO BAD
6. THE MAN
7. SWEETEST LITTLE SHOW
8. AVERAGE PERSON
9. HEY HEY
10. TUG OF PEACE
11. THROUGH OUR LOVE
さて、久しぶりにCD日記と参りましょう。
え~、今、'80年代後半、私が高校生だった頃に聴いていたアルバムを紹介しています。
ポールの(ウイングス名義を含め)通算13枚目のアルバム。
何と言っても、マイケル・ジャクソンとのデュエット曲の2だろう。とても乗りの良いポップス。稼いだお金を孤児院に寄付する、良心的な(?)ペテン師を2人が演じるPVも、ユニークです。ちなみに、6もマイケルとのデュエット。
タイトル曲の1は、平和について歌っている、ちょっと切なげな曲。
[第一次世界大戦のある最前線の戦場。敵同士が、戦場の堀から恐る恐る出てくるが、実は意気投合し、酒を酌み交わしたり、サッカーをしたり、お互いの身の上の話をする]という設定のPVも、なかなか良いです。
9は、フュージョン界で有名なベーシスト、スタンリー・クラークとの共作で、ファンキーなインスト。
10は前作『タッグ・オブ・ウォー』('82)収録の、同名曲の詞の一節が登場する。“タッグ・オブ・ウォー”は涙が出てくるような、切ないバラードですが、こちらはアップテンポな明るい曲となっています。
そして、リンゴ・スターがPVにも登場している、5。これは、優しい雰囲気のラブ・バラード。
プロデュースはビートルズでおなじみの、ジョージ・マーティンを前作に引き続き起用。
全体的に温かく、優しい音ですが、反面、音厚があまり無いように思えます。
私自身、このアルバムは非常にポールらしい、“優しく、温かい”作品だと思います。
しかし、この作品以降、'89年の『フラワーズ・イン・ザ・ダート』まで、あまりパッとするアルバムは無いように思えます。
前回〔CD日記 '80洋楽編 # 17〕でお話しした、ベテラン・ミュージシャンの“'80年代の活動のしにくさ”が、ポールにもあったのかもしれません。
〔CD日記 '80洋楽編 # 18〕
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