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~音楽好き(ニッチーくん改め)マロくんのCD日記や、あれこれ~

084 LED ZEPPELIN 『LED ZEPPELIN Ⅲ』〈'70 イギリス〉

2008年09月15日 17時52分27秒 | CD日記 '70洋楽編


 1. IMMIGRANT SONG
 2. FRIENDS
 3. CELEBRATION DAY
 4. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
 5. OUT ON THE TILES
 6. GALLOWS POLE
 7. TANGERINE
 8. THAT'S THE WAY
 9. BRON-Y-AUR STOMP
10. HATS OF TO (ROY) HARPER

ツェッペリンの3rdアルバム。
さて、この作品、アナログでのA面とB面で曲想が異なっています。
A面にあたる1~5は、彼らの持ち味(?)である、ハード・ロックな曲想。
B面にあたる6~10は、アコースティック調の曲が並んでいます。

冒頭の1は、彼らの名曲で、ロバートの雄叫びが印象的なHR。この雄叫び部分は、よくテレビ番組のBGMなどで使われています。
続く2は、幻想的なエスニック調の曲。
そしてHRの3でも、心をがっちりつかみます。
4は、切ないスロー・ブルース。とても切なげにロバートが歌い上げています。
5もHRですが、全編、ジョン・ボーナムのドラムのリズムに聞き惚れます。
そして、アコースティック調のB面。
曲の後半、バンジョーも入り、盛り上がりを見せる6。明るい曲と思いきや、内容は、絞首刑を受ける囚人の歌。
7、8は、しみじみと聴かせる曲。8はちょっと幻想的な部分も。
9は、ボーナムの“ドン、ドン!”というバスドラのリズムが入る、カントリー調の曲。
10はボトルネック・ギターの入る曲ですが、何を言っているのかわからないアコースティック・ブルース。
このB面、アコースティックな曲を歌う彼らも、とても素晴らしいし、成功しています。
そこから、彼らの懐の深さも感じます。

当時の私はすでに、どのような作品か、ガイド本等で読んでいたのでわかっていましたが、「ホント、アコースティックな曲が多いなぁ」と思って聴いたものです。なので、後半は軽く聴いていたような気がします。
“ZEPのアルバムは、それぞれに強い個性がある”、と私は思うのですが、この作品は“穏やかさ”が漂っている印象もあります。
たぶん、それはアナログB面に相当する6~10に、アコースティック調の曲が並んでいるからでしょうか。
もちろんこの作品は好きです。B面では、7が大好きですね。

発売当時、特に1st、2ndでノックアウトされていた人達は、この作品を聴いて[“肩透かしをくらった”、また“ZEPは大丈夫なのか”と思った人がいた]、というようなことを本で読んだことがあります。それは十分に想像できます。
私のように、ZEPが解散してから聴いている者にとっては、この作品は1つの通過点として聴けますが、当時、“最新アルバム”として聴いている人は、先がわからない訳ですから、この作品に対する思いはいろいろあったことでしょう。
もし、私がその立場だったら、「このままZEPはトーンダウンしていくのでは?」不安を覚たことでしょう。
幸い、彼らはトーンダウンすることなく、次作『Ⅳ』[←CD日記 '70洋楽編 # 7参照]で、名曲を数々生み出していくことになるのです。
[CD日記 '70洋楽編 # 13]
コメント (2)
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