ほめられるのは素敵だけど
ほんとのご褒美は
ほめられることじゃない
ほんとの満足は
ほめられることじゃない
こっちから世界に飛びついて
いびつなかたちをほめちぎり
讃えるうたをうたうこと
それより素敵なことはない
ほんとのご褒美は
ほめられることじゃない
ほんとの満足は
ほめられることじゃない
こっちから世界に飛びついて
いびつなかたちをほめちぎり
讃えるうたをうたうこと
それより素敵なことはない
遠足を計画中です
電車にのって
窓から見える景色が
きれいなところ
リュックの中身は
お菓子とお弁当
チョコレートはとけちゃうから
やめとこうかな
懐かしいお煎餅
名前もわからないけど
探して持っていこう
スケッチブックと色鉛筆
見える景色をかきとめる
それから
五歳の私が見た景色を
思い出して描こう
はじめての遠足に持っていった
水筒の絵のお姫さまを
真似して描いてた
小鳥が空で呼んだなら
描いている絵にいれてあげよう
風が吹いたら風を
光がさしたら光を
全部この絵にえがこう
遠足にいこう
スケッチしよう
見えるものと
見えないものを
一枚に描くために
電車にのって
窓から見える景色が
きれいなところ
リュックの中身は
お菓子とお弁当
チョコレートはとけちゃうから
やめとこうかな
懐かしいお煎餅
名前もわからないけど
探して持っていこう
スケッチブックと色鉛筆
見える景色をかきとめる
それから
五歳の私が見た景色を
思い出して描こう
はじめての遠足に持っていった
水筒の絵のお姫さまを
真似して描いてた
小鳥が空で呼んだなら
描いている絵にいれてあげよう
風が吹いたら風を
光がさしたら光を
全部この絵にえがこう
遠足にいこう
スケッチしよう
見えるものと
見えないものを
一枚に描くために
見えないね
陸地は見えないね
ずっと続く海が
ずっと続く空が
あるばかりだね
風が吹いてるよ
花のかおりがしたと
思ったけれど
ほんとうなのか
わからないんだ
夢かもしれないけれど
予感かもしれない
見えないね
まだ見えないね
でもそこにはなにか
あるんだね
陸地は見えないね
ずっと続く海が
ずっと続く空が
あるばかりだね
風が吹いてるよ
花のかおりがしたと
思ったけれど
ほんとうなのか
わからないんだ
夢かもしれないけれど
予感かもしれない
見えないね
まだ見えないね
でもそこにはなにか
あるんだね
足跡は
土にめりこむ
生きものの重み
歩みのあとは
たたかいのしるし
足跡が拓いた道へ
まただれか歩みをすすめ
この星はかたちを変える
土にめりこむ
生きものの重み
歩みのあとは
たたかいのしるし
足跡が拓いた道へ
まただれか歩みをすすめ
この星はかたちを変える
今夜も
お月さまが
うたをうたう
星が鳴らすちいさな鐘が
夜の川をしずかにふるわせる
ちいさなこどもも
めがさめたたおとなも
そのうたごえで
ねむりにつくよ
夢は旅するちいさな舟
ひとは旅するちいさな夢
お月さまが
うたをうたう
星が鳴らすちいさな鐘が
夜の川をしずかにふるわせる
ちいさなこどもも
めがさめたたおとなも
そのうたごえで
ねむりにつくよ
夢は旅するちいさな舟
ひとは旅するちいさな夢
外は 嵐 でも
こころは 晴れ
きもちよく
風 ふきぬける
さらさらと
世界と あそぶ
なんにもなくても
いっしょにあそべる
こころと
世界とは
まるで
おさななじみ
こころは 晴れ
きもちよく
風 ふきぬける
さらさらと
世界と あそぶ
なんにもなくても
いっしょにあそべる
こころと
世界とは
まるで
おさななじみ
みたことがない
うつくしい空を
あしたみるかもしれない
そのときの言葉を
みつけるために
いつものように
あしたもめざめる
うつくしい空を
あしたみるかもしれない
そのときの言葉を
みつけるために
いつものように
あしたもめざめる
金いろの鍵を
しまった場所を
ひみつの歌に
隠しておいた
いつかだれかが
きづいたときが
無謀という名の
旅のはじまり
ひとつの夢が
うまれたときだ
ちいさな星の
ちいさなひとの
ちいさな命が舵をとり
無限のときに
踏みだす朝だ
しまった場所を
ひみつの歌に
隠しておいた
いつかだれかが
きづいたときが
無謀という名の
旅のはじまり
ひとつの夢が
うまれたときだ
ちいさな星の
ちいさなひとの
ちいさな命が舵をとり
無限のときに
踏みだす朝だ
雨あがりの空
こんなに
鮮やかだったっけ
夕日がこんなに
鋭くまぶしい
前にも見たな
こんな空
いまのわたしが見た空か
まえのわたしが見た空か
ほんとはわからないけれど
桜がまだ咲いている道を
もういちど思い出すのは
いまのわたしか
つぎのわたしか
ほんとはわからないけれど
こんなに
鮮やかだったっけ
夕日がこんなに
鋭くまぶしい
前にも見たな
こんな空
いまのわたしが見た空か
まえのわたしが見た空か
ほんとはわからないけれど
桜がまだ咲いている道を
もういちど思い出すのは
いまのわたしか
つぎのわたしか
ほんとはわからないけれど
ひっそりと
あこがれが
芽吹いてる
旅のたまごが
孵化している
終わったばかりの物語の
そのつぎの章がはじまる
最初のページをひるがえす
風が遠くでうまれたよ
どんな時代でも
どんな季節でも
はじまりはもう
とまらない
あこがれが
芽吹いてる
旅のたまごが
孵化している
終わったばかりの物語の
そのつぎの章がはじまる
最初のページをひるがえす
風が遠くでうまれたよ
どんな時代でも
どんな季節でも
はじまりはもう
とまらない
空はあかるくおだやかで
風はほんのり冷たい日
湖を見にいくのです
おおきなおおきな水たまり
そのすぐそばに立ちながら
ゆらゆら揺れる波を見ます
おおきなおおきな水たまり
わたしはそこで魚になって
水のむこうの空を見ます
ゆらゆら揺れる雲のかたちに
いつかのわたしを思うのです
むかしのわたしか
みらいのわたしか
いまのわたしか
ゆらゆら揺れているのです
風はほんのり冷たい日
湖を見にいくのです
おおきなおおきな水たまり
そのすぐそばに立ちながら
ゆらゆら揺れる波を見ます
おおきなおおきな水たまり
わたしはそこで魚になって
水のむこうの空を見ます
ゆらゆら揺れる雲のかたちに
いつかのわたしを思うのです
むかしのわたしか
みらいのわたしか
いまのわたしか
ゆらゆら揺れているのです
これから
たまらなく
懐かしくなるものに
出会うために
歩いているんだ
いまも
どんどん
泣けてくるほど
懐かしくなるんだ
だいっきらいも
だいすきも
あらゆる天気を
あじわいつくして
懐かしい旅を
つづけていくんだ
たまらなく
懐かしくなるものに
出会うために
歩いているんだ
いまも
どんどん
泣けてくるほど
懐かしくなるんだ
だいっきらいも
だいすきも
あらゆる天気を
あじわいつくして
懐かしい旅を
つづけていくんだ
いっぱいにつけた花
いっせいにひらいた花
何度咲いただろう
何度咲くだろう
石段に描かれた
花びらのもよう
この木が見たのは
いくつのはじまり
いくつのおわり
花の重さにしなる枝が
風に揺れる春を
つめたくあまい春を
みあげて口をつぐむ
いっぱいにつけた花
いっせいにひらいた花
いっせいにひらいた花
何度咲いただろう
何度咲くだろう
石段に描かれた
花びらのもよう
この木が見たのは
いくつのはじまり
いくつのおわり
花の重さにしなる枝が
風に揺れる春を
つめたくあまい春を
みあげて口をつぐむ
いっぱいにつけた花
いっせいにひらいた花
トータル
