辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

完璧な満月だ

2014-01-16 19:22:03 | 
いますぐドアをあけて

空をみてごらん

ぴかぴかで

つやつやで

完璧な満月だ

白い光が

まっすぐで

刀のような鋭さだ

なにかが終わり

なにかがはじまる

完璧な満月だ




















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わたしはなりたい

2014-01-15 23:58:56 | 
卑下も

うぬぼれも

さっぱりと

洗いながし

ほめられることも

けなされることも

さざ波とうけとめ

落ち込みも

高揚も

美食として味わい

支えられたことを忘れず

この手は誰かのためにある

そんなひとに

わたしはなりたい











































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おとなのふりはするけれど

2014-01-14 23:34:56 | 
おちつきはらったふり

きにしていないふり

りかいのあるふり

さきをきちんとみているふり

まっとうなおとなのふりしてる

だけど

こころうごかされたふりは

しないんだ











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雀のひなたぼっこ

2014-01-13 20:40:37 | 
雀たちがくっついて

樹の上でひなたぼっこ

きもちがいいね


きゅきゅきゅきゅ

ちゅちゅちゅちゅ


おなかやせなかが

ぽかぽかで

ふかふかで

きもちがいいね


きゅきゅきゅきゅ

ちゅちゅちゅちゅ


目をとじて

みんなで呟いてたら

一羽の大きな鳥になったみたい

きもちがいいね


きゅきゅきゅきゅ

ちゅちゅちゅちゅ







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ひかり

2014-01-12 23:02:39 | 
ひかりは

手の中にとどめておけない

揺れてまたたき

消えてはあらわれ

遠くへ届き

思わぬところに

虹をつくる


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ページをめくる

2014-01-11 21:29:12 | 
ページをめくる

コーヒーを飲む

手紙を書く

洗濯ものを干す

小鳥とあそぶ

人としゃべる

牛乳とみかんを買う

思い出して電球を買う

灯りをつける

ページをめくる

いちにち

またいちにちと

生きつづける



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あしたの空は

2014-01-10 23:55:58 | 
あしたの空は

まだ寝てる

あしたのお日さま

山のかげ

あしたの鳥は

森のなか

あしたの歌は

夢のなか

これからみえる

夢のなか

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春は

2014-01-09 22:05:58 | 
春は

フリージアの香り

しゃぼん玉の光

卵の殻をつついて

はじめて見た青空

にぎりしめたクレヨン

切られた樹の幹から

芽吹いた緑いろ





















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ひとのうつわ

2014-01-08 22:40:12 | 
なにで満たせば

満ちるのだろう

ひとのうつわ

ひびが入ったらどうなるの

おもいでが修復してくれる

こぼれたらどうするの

新しい望みを注ぐよ

溢れたらどうするの

友達と分ければいいよ



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小鳥はなにでできてるの

2014-01-07 23:55:55 | 
小鳥はなにでできてるの

おひさまのひかり

たんぽぽの綿毛

こどもは小鳥の絵を描く



小鳥が鳴くのはなんのため

こわがりで気が強く

ひとりぼっちがだいきらい

きもちを伝えたいんだよ



小鳥は羽をもつ歌の群れ

首をかしげて音をたしかめ

空の雫を味わって

世界をまるい目に映す


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みつける

2014-01-06 22:35:28 | 
みつける

それがすべて

なにかをみつける

ちがいをみつける

りゆうをみつける

なにをほんとうにもとめているか

なにがうつくしいか

このためにうまれてきたと

このためにいままでがあったと

いえる日がくるだろうか

みちをみつける

ながれをみつける

みつける

それがわたし

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昔ばなし

2014-01-05 22:39:16 | 
日々がはじまるまえに

鞄につめて持って帰った

昔ばなしをあげる

お茶でも飲みながら

ひとくちどうぞ

見ている景色が

少し変わるよ

この当たり前の町並みが

繰りかえす日々が

全然違っていたかもしれない

わたしとあなたは

会うことはなかったかもしれない

道はいくつもわかれていて

ここに着いていることの不思議が

お茶の味を濃くしている

むかしむかしはいつもいま

いまのはなしもすぐむかし












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手のなかの雪玉

2014-01-04 19:49:11 | 
いとおしさは

手のなかの

ちいさな雪玉

あしたには

そのかたちを失うけれど

新しい雪が

ふわふわとつもり

手のなかでまるくなる















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時間の旅

2014-01-03 22:15:26 | 
電車の窓から見える景色が

あまりにはやく

変わっていくので

まるで

時間の旅のようです

さっきの雪の景色のなかで

ちいさなわたしが

足跡つけて遊んでいます





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わたしたちはかけら

2014-01-02 21:37:10 | 
わたしたちは

記憶のかけら

歴史のかけら

地図のかけら

かけらがふりつもり

人のかたちをしている

わたしたちの足跡が

月に照らされて

残されたかけらが

ちいさく瞬く

いま見ているのは

月ばかり

明るく浮かぶ

月ばかり


























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