辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

きらきら ひらひら

2013-08-16 17:50:52 | 
あ 蝶だ

むこうからきた蝶が

一瞬 日傘の下にいて

花屋の植木鉢に寄り道し

道路を横切り飛んでいく

おまえの羽の青い線

きらきら ひらひら

ひらひら きらきら

ね 蝶よ

どこからどこへ飛んでるの













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じぶんのまんまで

2013-08-15 18:45:16 | 
じぶんの目でみる

じぶんのこころで受けとる

じぶんのあたまで考える

憧れることも

許せないことも

ぜんぶじぶんが決める

のみこまれず

あやつられず

かたまらず

じぶんのまんまで生きる






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蝉の声降る道

2013-08-14 18:23:41 | 
蝉の声降る道

日傘で歩く

こどもがひとり

汗びっしょりで追い越していく

暑いよ おひさま

日傘を持ちかえたとき

思い出したのは

今朝みた夢

なつかしいひとと

古い道を歩いてた

蝉の声降る道

手をつないでもらってた










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この一日で

2013-08-13 23:15:35 | 
この一日でみずからを洗う

なにをしていようと

なにを選ぼうと

どこにいようと

手にした一日をよごさず

ひとつでもうつくしいものをつかむ

いとおしいものをみつける





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祭だな

2013-08-12 23:00:57 | 
祭だな

空で太鼓が鳴る

あっちの太鼓から

こっちの太鼓へ

光と音と地響きと

屋根叩く雨

祭だな

どれだけ力をたくわえたら

あんなに烈しくなるのだろ

ひとびとは力をたくわえる

熱された望みも

語れない怒りも

なにものでもない感情も

祭の火にくべるために

祭だな

光となるように

雨を呼ぶように

地上で太鼓が鳴りひびく


















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微熱の日

2013-08-11 19:06:22 | 
吹く風も微熱だ

頭も冷めないままである

こんな日だから

夢想してみるのもいい

そんなの無理と言われることを

大真面目に描くのもいい

ロケットの点火のように

飛びたつかもしれない














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あたりまえさという顔で

2013-08-10 21:59:40 | 
橋を渡る

揺れる橋の

下を見てはいけない

ほんのすこし前をみて

からだが揺れないよう

あたりまえさという顔で

すたすたと渡るのさ

むこうに行くのは

決まってることだから

あたりまえさという顔で

堂々と渡るのさ







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ぜったいに

2013-08-09 23:55:45 | 
ぜったいに

あの山を越える

ぜったいに

かき氷を食べる

ぜったいに

怖気づかない

ぜったいに

新しい傘を買う

ぜったいに

この世は美しいと思う

ぜったいに

ぜったいに

たくさんのぜったいに

その活動でうごく

細胞ひとつの生きもの

こうして今日も

生きているのさ



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ずうっとむかしおおむかし

2013-08-08 23:02:12 | 
ずうっとむかしおおむかし

なまえもちがうくにもちがう

ぜんぜんちがうわたしのころに

きめたことがあっただろ

うもれてた火があっただろ

どれだけじかんがたってても

ぜったいにってきめただろ

ずうっとむかしおおむかし

やくそくしたことあっただろ





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忘れちゃったのかい

2013-08-07 20:17:46 | 
いちばんやりたいこと

忘れちゃったのかい

水の上を走るほど

むずかしいのかい

むだなことだけ考えて

どうでもいいこと詰め込んで

いちばんすきな花

いちばんすきな景色

いちばんすきな言葉

自分のいちばんを

忘れちゃったのかい


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いつもどおりに

2013-08-06 23:58:45 | 
星は雲のむこうに

いつもどおりに動いている

明日は扉のむこうに

いつもどおりにはじまり終わる



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夏がもう

2013-08-05 23:07:18 | 
夏がもう

欠けてゆく

朝顔の紫が

うしなわれてゆく

今日の光が

灰になる

時の流れは

激しく

けれど

音がない

今日はもう

過去になる

明日がもう

流れこむ


























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決して壊れるな

2013-08-04 20:43:20 | 
決して

壊れるな

歪みもひびも

すべて美

決して

損なわれることなく

下を向かず

うたいながら

歩くのだ









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何度目の朝

2013-08-03 21:37:02 | 
朝がほのかにみえてくる

これは前から何度目の朝

そして後ろから何度目の朝

朝はまるで普通の顔であらわれる

なんにも普通のことはないのに









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夏の花 ひらひら

2013-08-02 23:55:55 | 
夏の花 ひらひら

風に揺れて そよそよ

人間はいろんなものをつくる

空の色や海の色

花の色そのかたち

蝶のもよう

あざやかな鳥

砂と風 石と雨

そのすべてをもういちど

人間はその手でつくってみる

白いスカート ひらひら

風に揺れて そよそよ



 

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