辻占いの歌

今日の歌をお届けします:tamako

いつのまにか 澄んでゆく

2011-05-16 21:50:14 | 日記
滞らない

濁らない

滑らかに動き続ける

急がずに 淡々と

せきとめないことで

いつのまにか 

澄んでゆく








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紫木蓮

2011-05-15 18:03:08 | 日記
紫木蓮 いちりん

今年 はじめての 紫の花

時を待ち 花開く 木の花の 尊さ










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意味が届いたそのあとに

2011-05-14 21:57:24 | 日記
聞こえる


離れた場所で発した意味が

空気を震わせて ここまで

やってきたから


言葉も 唄も できごとも

遠いところや遠いときから  

ここまで旅してたどりつく


それぞれの旅を

ここで止めるか

あとへつなぐか


それが わたしの 意味










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おんなじ

2011-05-13 23:25:50 | 日記
しあわせになる と

しあわせにする は

おんなじ



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望み

2011-05-12 20:13:57 | 日記
いつも 風が吹いている


風の音を断ち

砂粒を洗い流す



他人の夢を借りていないか

目を閉じて聞いてみる



何かひとつの行いで

満ち足りるなら
 
アタマでなく 

細胞が望んだこと



細胞のひとつひとつの

望みをかなえてあげる

約束するよ きっとだよ

















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緑の記憶

2011-05-11 22:44:05 | 日記
通勤電車の三両目から

緑濃い場所が見えて はっとする

朝 目にする 一番きれいな色

わたしの 今の 大事な記憶

十年たって わたしが思い出すのは

車窓から見える あの緑色なのだ













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空っぽ

2011-05-10 20:54:56 | 日記
一度 中身を 空っぽにして

たっぷりと 空っぽに浸り

ゆっくりと 何を選ぶか 決めるんだ







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植木鉢のポトス

2011-05-09 20:55:57 | 日記
細胞というのは 不思議なものです

ふた月前にはこの世のどこにもなかったのに

新しい緑の葉っぱが かたちづくられている

気がつくと ほかにも葉っぱの赤んぼが

ちいさい姿で順番を待っているのです

植木鉢のポトスは 多くの葉を失い

もとのかたちに戻ろうとする古い記憶と

いま出来たてのちいさなかたちを

この一本のなかに抱えています

植木鉢のポトスは生きてます



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風のお話

2011-05-08 21:57:13 | 日記
遠い陸地で産まれた風が

今 この道にたどり着き

風が見てきたお話が

呼吸とともに語られる

新しいものは古いもの

古いものは新しいもの
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行き先

2011-05-07 20:12:22 | 日記
ホームで電車を待っていた

次の電車まですこし間があるので

階段を急ぎ足でのぼり

上の階のパン屋さんでパンを買って戻り

ちょうど来た電車に乗って

空いた席があったので座り

車窓の景色を見つつ思う



ちいさな事に工夫をこらすばかりで

かえって生きる時間の無駄使いではないかしら



白い時間や空っぽの場所

何でもない というわたし 

何の目的も 何の意味も

何にもない笑顔がいちばんで

どこへ行こうとしているのかを

車窓の景色を見つつ知る










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物語の愚かしい大人について

2011-05-06 11:55:34 | 日記
大人になると

けなげな主人公よりも

愚かしい大人が気の毒になる

たとえば 

小公女セーラとミンチン先生

もしもミンチン先生が 

冷静な人間であったなら

商才に長けていたならば

セーラに感謝されながら

学校の評判を上げることが出来たのに

セーラはどんなに大人びてはいても

正しさが怒りを誘うなんて

まだわからない子供だったのだ

物語は愚かな人に愚かな結末をもたらす

でも 大人になると

ミンチン先生は苦労人ではなかったのか

助言してくれる人が

いたら良かったのに と思うのだった




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楽しい顔は

2011-05-05 20:43:22 | 日記
はしゃぐ こどもの顔は

弾むボール

笑っている おとなの顔は

スキップ

ほほえむ人の顔は

口笛









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手渡される魔法

2011-05-04 21:25:06 | 日記
満開の白い花

路に散り咲く大量の花びら

終わりを前にした花たち

花の中をのぞくと

蜂が夢中で花粉だらけになっている

次へ その次へ かたちを変えて

まだ見えないどこか

まだ来ない誰か 

時間を越えて渡される

まるで 魔法

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新しい目

2011-05-03 19:28:29 | 日記
どこに行くのか知らないけれど

新しいカバンを探してる

新しい靴 新しい時計

たくさん歩ける洋服も

どこへ行くのか知らないけれど

新しい景色を見るために

どこへ行くのか知らないけれど

新しい目で見るために




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燕の季節

2011-05-02 22:56:03 | 日記
空の色が濃くなりました

燕が飛ぶ季節です

小さなからだが

行ったり来たりの奮闘中

なにしろこんなに丸っこい

ちびたちが押し合いながら

はらぺこぺこぺこと鳴いている

ヒトなんか怖くない

親鳥に怖いものなし




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