必要なのは 鉛筆です
芯は柔らかめが良いでしょう
テーブルの周りを片付けましたか
では ゆっくりと深呼吸
さあ 今こそ
宝の地図を描くときです
宝は何かと聞きましたか
ばかなことを
宝とは見つけてみないとわからないもの
とにかく宝は
これからあなたが描く森の中にある
それが真実
まず森の入り口です
のぞいてください
うす暗い視界の向こうから
何かがちらちら光るのです
かすかに瞬く光を目ざして
前に進んでいくうちに
見つけましたか 栗の林
その中でひとつだけ
金色のいが栗が実っています
金色のいが栗に手を伸ばすと
あなたの指にちくりと刺さる
思わず手をひっこめると
はずみで栗は落ちて転がり
ころころ きらきら ちくちく
ころころ きらきら ちくちく
もちろんあなたは追いかけて
どんどん奥まで行くでしょう
栗があなたを連れていくのは
枯れて倒れた大木の前
栗はぴたりと止まります
そして栗は歌います
私を踏んでちょうだいな
私を踏んでちょうだいな
森のすべてが 息をひそめて
あなたと栗を見つめています
あなたは栗を踏むでしょう
栗の虫を追い出した事を思い出し
子供のように思いっきり
そして
足もとから鳴り響く
ぴかぴか金色のファンファーレ
倒れていた大木が起き上がり
緑の葉につつまれて
わっさわっさと葉を揺らし
愉快愉快と笑っています
栗の場所から水が湧き
池となり 小川ができました
小川に耳を近付けると
ちいさな歌が聞こえます
ころころ きらきら ちくちく
ころころ きらきら ちくちく
そろそろ芯は短いはずです
鉛筆の芯が硬かったら
なかなか こうはいきません
やっぱり 鉛筆の芯は柔らかめ
こころのままに描くために
芯は柔らかめが良いでしょう
テーブルの周りを片付けましたか
では ゆっくりと深呼吸
さあ 今こそ
宝の地図を描くときです
宝は何かと聞きましたか
ばかなことを
宝とは見つけてみないとわからないもの
とにかく宝は
これからあなたが描く森の中にある
それが真実
まず森の入り口です
のぞいてください
うす暗い視界の向こうから
何かがちらちら光るのです
かすかに瞬く光を目ざして
前に進んでいくうちに
見つけましたか 栗の林
その中でひとつだけ
金色のいが栗が実っています
金色のいが栗に手を伸ばすと
あなたの指にちくりと刺さる
思わず手をひっこめると
はずみで栗は落ちて転がり
ころころ きらきら ちくちく
ころころ きらきら ちくちく
もちろんあなたは追いかけて
どんどん奥まで行くでしょう
栗があなたを連れていくのは
枯れて倒れた大木の前
栗はぴたりと止まります
そして栗は歌います
私を踏んでちょうだいな
私を踏んでちょうだいな
森のすべてが 息をひそめて
あなたと栗を見つめています
あなたは栗を踏むでしょう
栗の虫を追い出した事を思い出し
子供のように思いっきり
そして
足もとから鳴り響く
ぴかぴか金色のファンファーレ
倒れていた大木が起き上がり
緑の葉につつまれて
わっさわっさと葉を揺らし
愉快愉快と笑っています
栗の場所から水が湧き
池となり 小川ができました
小川に耳を近付けると
ちいさな歌が聞こえます
ころころ きらきら ちくちく
ころころ きらきら ちくちく
そろそろ芯は短いはずです
鉛筆の芯が硬かったら
なかなか こうはいきません
やっぱり 鉛筆の芯は柔らかめ
こころのままに描くために