その記憶は
いまのわたしのものでなく
もっとむかしのわたしのもの
いいえもしかしたら
わたしだったひとでもなく
みずのなかでつながった
なまえもしらない
あったこともない
だれかの記憶のひとつ
わたしたちの記憶は
そらをみながら
かぜをうけながら
おなじそざいのちじょうにあり
おなじそざいでつくられており
ときもきょりもこえて
いっしょにゆれている
きょうもわたしは
だれかの記憶とともに
こうして歩いているのです
その記憶は
いまのわたしのものでなく
もっとむかしのわたしのもの
いいえもしかしたら
わたしだったひとでもなく
みずのなかでつながった
なまえもしらない
あったこともない
だれかの記憶のひとつ
わたしたちの記憶は
そらをみながら
かぜをうけながら
おなじそざいのちじょうにあり
おなじそざいでつくられており
ときもきょりもこえて
いっしょにゆれている
きょうもわたしは
だれかの記憶とともに
こうして歩いているのです