徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

ブータン アニマルライフ

2012年03月31日 | ブータン ライフ

 みんなニコニコと嬉しそうですね。重量100kg・長さ4mのパイソンがドゥンサム・セメント工場の近所で見つかったそうです。ブータンのジャングルにはこんな奴が居るんですね \(◎o◎)/! 森林管理官によると、これから乾期に入るので休眠するために這い出してきたそうです。大学への行き帰りに、こんな奴に会ったらちょっとなー

 もう一つ今朝、講義を始めようとしたらフラフラと大きめの犬が教室に入り込んできて、僕の前で寝てしまいました。ブータンでは講堂で全校集会をやっている最中に、真ん前の学長席の横に外から御犬様が入り込んでクークー寝たりしても、誰も追い出そうなんてしない。とても、犬が人と仲良く暮らしていて、お互いに悪さをシナイ関係なのです。ブータンの犬は首輪なんか付けずに、それでいて野良犬でもない、近所の人やレストランの人が餌をやって全然ガツガツしていない。とても、自由に暮らしていて世界で一番幸せな犬たちではなかろうか、これはGNHではなくGDH(Gross Dog's Happyness) だな、なんて感じていました。ただ、噛む犬もたまに居るので、注意は必要ですが...

 ところが今日の教室へ入り込んできた犬は様子がおかしくて、口から泡を吹いている。一瞬、狂犬病かと思いましたが、学生たちが毒を食った犬だと騒ぎだし、学校職員を呼んできて引っ張り出して貰いました。講義が終わってみると、その犬は泡を吹いて瀕死の状態になっていて、学校から連絡を受けた市の保健所職員が対応していました。

 学生の話によると、昨日も一匹死んだらしく、どうも近くの工事現場で働いているインド人労働者が犬を殺す毒を撒いたのではないかという噂です。ブータン人は輪廻転生を信じているので犬は決して殺しません。おかげで野犬がやたろ増えて問題になっているのですが、インド人は容赦ないようです。


本日のブータン仰天ニュース

2012年03月29日 | ブータン ライフ

 今日の地元紙にこんなニュースが書いてありました

 Minor Rape Trashigang police have detained a 14-year old boy for the rape of a two-and-a-half-year old girl in Melphey village, Samkhar on March 24.

 うーん、14歳の少年が二歳半年上の少女をレイプ!


The hospital has submitted a preliminary report to the police, about a tear measuring around three millimetres, the doctor said.  He said no signs of discharge and penetration were found, maybe because the case was reported the next day.

 事が行われたのか

しかし これを見ると合意の上とも思えるし...

Around 8:40pm on March 24, the mother found her child on the suspect’s bed with her pants half stripped.


 


ああ、面接!

2012年03月28日 | 経済

 うちの息子 (中国では豚児、日本では愚息と呼びます) も今年は就職活動で忙しいようです (親父も就活中ですが...)  そこで、就職面接にまつわる、噴飯もののエピソードが2ちゃんねるに有ったので敢えて紹介します   まあ、アメリカでの話ですが...

 

面接官のコーヒーを飲む!? 採用担当が明かす驚愕の面接エピソード

「ところで、ここはどこの会社でしたっけ?」なんてことを面接中に言う人がいると聞くと面食らうが、求人サービスのCareer Builderによると米国では実際にあった話だという。同社が企業の採用担当者を対象に、面接に関する調査を行い、その結果を発表した。同調査で明らかになった面接で驚いたエピソード、面接におけるマイナスポイントを紹介しよう。

Career Builderはこのほど、Harris Interactiveと共同で米国の採用担当者約3,000人を対象に、面接で驚いたエピソード、面接におけるマイナスポイントを聞いた。

就職面接で不利になる態度として挙がったのは、「面接中に携帯電話で通話やメールをする」(77%)、「冷淡、無関心な態度」(75%)、「不適切な服装」(72%)、「横柄な態度」(72%)など。どれも意外ではないが、そんな人がいるとこと自体に驚く。

これらに続くのが、「過去または現在勤めている会社について否定的なことを言う」で67%。これは心当たりがある人もいるだろう。そして第6位の回答はなんと「チューインガムを噛む」(63%)だ。

次に、忘れられない面接談を聞いたところ、「10分遅刻してきたくせに、自分の特徴としてきちんとした性格だとアピールした」「ハウツー本を手にしながら面接を受けていた」など。だが、これらは序の口。

「面接官のコーヒーを一口飲んでもいいかと聞いた」「面接中に、"ここ、どこの会社でしたっけ?"と聞いてきた」など、社会人として常識を疑うエピソードのほか、「面接中に靴を脱いだ」「ボーイスカウトの制服で登場したが、その理由については話さなかった」とコメディ映画のような話もあった。

映画のようなエピソードと言えば、「面接中に警察に逮捕された」(これまでの履歴をチェックしたところ、未執行の逮捕状が出ていることがわかった)、「面接前に、自分の車を追い越し、自分に向かって中指を立てた人が応募者だった」という話も。

信じられないような話ばかりだが、Career Builderの人事担当のバイスプレジデント、Rosemary Haefner氏によると、「採用担当者と話をすると、こんな話はたくさん出てくる」というから、珍しい話ではないようだ。就職活動中の人に対しては、「失敗をしないことではなく、多くの志願者の中で自分を際立たせることにフォーカスしてほしい」と、Haefner氏はアドバイスする。成功する面接とは、「個性と専門性の組み合わせと、採用担当と企業のニーズとが合致した時」とのこと。これに異論はないだろう。


インターネット 第二ゲート開通

2012年03月25日 | ブータン ライフ

 昨年12月以後、ブータンのインターネット回線は最悪の状態が続いている。 非常にリンク速度が遅く、ほとんど止まりかけている様な状態がこの3ヶ月ほど続いていた。

 しかし、地元紙によると明日3月26日にゲルフからインドへ接続されるブータンで二番目の国際間通信・光ファイバーが稼動開始するとの報道 http://www.kuenselonline.com/2011/?p=29065 元々のプランでは昨年11月のITパーク竣工に合わせる予定が、今まで伸び伸びになったようです。

 これが開通すれば少なくともトラフィックは二倍になるし、バックアップが出来る事でシステム脆弱性が改善される。 明日からスムーズなインターネット環境を迎えられる事を切に願います。

 ただ、今までのブータン・テレコムの実績を見ていると、何かやると必ず悪い方にトラブルような感もあるので、どうなることやら?? BTさん、お願いしますよ!


ブータン人について

2012年03月22日 | ブータン ライフ

 ブータンに来て、はや半年になろうとしています。 歳をとると感性が鈍る、というのは本当で、ブータンで暮らしていてもあまり違和感がない、というか特に異文化を感じることが少ない今日この頃です。

 生まれて初めて行った外国は、大学3年のときネパール・ムスタン地方の入口、聖地ムクチナートへディープトレッキングに行った時です。まず行きのインド航空の機内で日本語が通じないという、生まれてはじめての経験に仰天し、カトマンズの夜の闇と昼の光に感動し、ポカラで対面したヒマラヤ・マチャプチャレに崇高な神を感じ、ゴラパニ峠のバッティーで愛を受け... とにかく、20才の純粋な魂は感激しっぱなしだったような気がします。 それが、今ではなんの感動もない... というか、30年の歳月と経験を経て、人は何処でもあまり変わらない、という認識が出来たせいかもしれません。

 


ブータン ルピー危機

2012年03月18日 | ブータン ライフ

 現地紙はここのところ連日ブータンにおけるルピー・クライシス(外貨ルピー不足)の報道を続けています。 実際にプンツオリンのBOB(バンク オブ ブータン本店)では、規制前に口座からルピー預金を引き出す為にインド人達が殺到し、入口のドアが壊れる騒ぎがありました。隣接するインド・ジャイゴンの街ではNuの受け取りを拒否する事態になっています。また、多くのブータン人学生がインドに留学していますが、Nuをルピーに兌換出来なくなると学費支払いや生活費の問題がすぐに発生します。

 なぜ、このような事態になったかという理由は正確には把握していないのですが現地紙で理由を問う読者投票を実施していたので、その結果を参考までに載せます;Kuensel-online(3/18) http://www.kuenselonline.com/2011/  投票総数は650で上から順に 1.借入過多(28%)、2.政府浪費(24%)、3.経済発展(18%)、4.フロンティング(13%)、5.判らない(5%)、6.その他(4%)となっています。

 この対策としては、長期的にはITパークの稼働や水力発電による償還があるのですが、目先すぐに外貨を獲得する方法は観光くらいしか有りません。(ちなみに、DrukAirは3,4月で51便増発して観光客を運ぶようですが...)しかし、観光だけでこのルピー不足が解消するとも思えません。 今後、ローン停止や物価高等の影響が出てくると思われますので、政情不安につながらなければ良いのですが...

 ただ一方、我が大学学長やその他の背筋のシャキッとした方々は下記のような別の意見をお持ちです。つまり、ローンや前借りや脱税などの腹黒いビジネスをやっていた連中に天誅を食らわす正しい政策であって、襟を正すためには多少の犠牲は仕方ない  政府はこの際、徹底的にやるべきだ、と...

 部外者である我々は、しばらく事態を見守る他ありません。

 

Affect on Bhutanese

1. Fronting cases

2. People dancing on loans and commissions

3. Businesses evading taxes

4. Businesses running on tax difference

Affect on Indians

1. Black Money

2. Fronting business

3. Income tax & other tax evaders

Overall, beneficial to both the country is how I look at this.

 

 

 


GLOF 氷河湖決壊

2012年03月16日 | 海外ボランティア

 今日は3年をかけてGLOF(Glacial Lake Outburst Flood)の調査をブータンで行なってきたDr.小森JICA専門家にお越しいただき、CSTの土木科学生と教員に対するレクチャーをしていただきました。

 きっかけはJICAニュースで先日の日曜(12日)にティンプーで高校生対象にこのレクチャーをやるという情報が入り、それならCSTでもやってもらおうかと学長に相談したところ是非に、ということになり小森さんも二つ返事でOKという事で開催の運びとなりました。

 約一時間のレクチャーで非常に充実した内容でした。私の観点で内容をサマリーすると、

1.氷河後退は18世紀末から進行しており、その主な理由は小氷期(14-17世紀)の終了に伴う気温上昇による。

2.古典的な氷河湖のモデルは見直され、新しいモデルでは飽和含水領域と表面湖水の接触により氷河湖が形成される。

3.古典的モデルではモレーン端の部分が最も水深が深く、決壊により全水量流出を想定していた

4.新モデルではモレーン端では水深は浅く、氷河端で水深が深くなる。実測もそれに合致する この場合はモレーン・ダムが決壊しても流出水量は10%ー30%で収まる

5.決壊の可能性はモレーン端のスロープ角が10°以上になると高くなり、衛星写真分析でも裏ずけられた。

6.スロープ角でブータンの全氷河湖の決壊可能性を評価した結果、決壊危険性のある氷河湖は1ないし2湖に絞られる

7.GLOFの発生確率を時系列分析した結果、近年その発生頻度が増加しているとは言えない

結論; ブータンにおけるGLOFは過剰評価気味で、実際の発生可能性は比較的低いと言える

 レクチャーの後、小森さん、学長を交え昼飯を食べながら話をしたのですが、今回のプロジェクトはブータン政府のDGM(Depertoment of Giology and Mine)という官庁が仕切っていて、学長の個人的なコメントでは、そこの次長がやや頭が古いタイプで新旧の世代交代が上手く行っていない様な事も言っていました。ただ、小森さんは発表の中でDGMから同行したメンバー達は調査の経験を積むことで非常にスキルアップしていった、とコメントされていました。科学的・客観的な視点というのは、こういう地道な蓄積の上に成り立っていくのでしょう。

 100人以上の土木科学生も今日のレクチャーを真剣に聞き入っていました。日本人が3年間で150日以上も高地に分け入り実地調査した事実は、日本がお金だけ出すような支援をしている訳ではない事の強力な実例として彼らの記憶に残ることでしょう。

 小森さん、今日は本当に興味深いレクチャー、ありがとうございました。


ブータンの経済が大変

2012年03月15日 | ブータン ライフ

 現地紙の報道によるとブータンの経済がかなり大変なことになっているようです。まず、外貨不足、特にインド・ルピー不足が深刻。以前の記事http://blog.goo.ne.jp/pgpilotx/m/201112でも書きましたが昨年の貿易は不振で2010年比で4割減になっています。

 また下記のような奇妙な3角貿易を政府の肝いりで2001年からから画策していたようですがこれも、とうとう行き詰まったようです。http://www.kuenselonline.com/2011/?p=28682

 それらの影響で、とにかく外貨がなくなってガソリンや軽油の購入もままならない状況になり、インドから年利10%でルピー借款を行うだとか、ルピーベースのローンは凍結し車の輸入等がストップだとか、不在外国人(特にインド人)の銀行口座は全て閉鎖だとか、矢継ぎ早に経済引き締め政策を打ち出しています。http://www.kuenselonline.com/2011/?p=28622

 ブータン人の消費傾向を見ていると、どうも危ない感じがする、つまり収入と貯蓄と消費のバランスが崩れているような感触があるのですが、これから一体どうなるのでしょうか?

 GNHの基本コンセプトは 幸福=富 / 欲望  ということで、欲望を抑えることが幸福へ至る一つの道だったはずですが一旦開放されたブータン人の欲望がそう簡単に縮小するとは思えません...


国歌起立問題について

2012年03月15日 | 政治

 卒業シーズンを迎えて気になるニュースが二つほど目に入った、

 橋下市長「辞めてしまえ」…女性教諭起立せず http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120314-OYT1T01052.htm?from=main2

「国歌不斉唱」口元チェック…府立和泉高校長 http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120313-OYO1T00221.htm?from=main1

どちらも橋下市長がらみです。この議論の真の論点は国歌が好きか嫌いかとか、服務規程違反とかいった問題ではなく ”君が代”という歌を起立して歌うことを強制する事に対して、”思想・信条の自由”を認めるか否かという問題です。

 以下、君が代の歌詞

  君が代は
  千代に八千代に
  さざれ石の
  巌(いわお)となりて
  苔(こけ)のむすまで

この歌詞が日本国憲法の国民主権の精神を具現化しているかといえば異論があろうかと思います。つまり、極めて思想・信条に触れる内容である事には間違いありません。


 

 

 


体重の話

2012年03月12日 | ブータン ライフ

 今日、ブータンに来て初めて体重を計りました。最近ズボンが緩々になってきていて、ベルト穴も一番締めてもまだ緩いのでこの間ベルトを5cmほど切って調整したらちょうど良くなったくらいです。体重計などもちろん身近には無いのですが、大学の健康管理室に行けばあるのではなかろうかと思い訪れたらドクターが一人、暇そうにしていてそこのを使えと言ってくれました。二台アナログ式の体重計があり服を着たまま乗っかると一台は70.3kg、もう一台は67kgを指す。値が違うと指摘すると70.3kgの方が新しいので正しいという回答でした。服の重量を引くと69.5kgといったところです。

 体重は日本にいたころは80kgを越えて、一時は82kgくらいまで行って完全なメタボでした。それが昨年7月に駒ヶ根訓練所で毎朝4kmほど走って規則正しい生活(アルコール抜きの)を二ヶ月つ続けることで73kgくらいまで減量することに成功しました。その後、ブータンに来ておそらく辛い唐辛子を食べ続けた事と、ほぼ毎日大学まで往復二時間歩いて通っているので、一層の減量が進んだものと思います。70kgを切るなんて結婚して26年この方無かったのでバンザイです。BMI表をみると私の場合、理想体重が68.1kgで現在BMI=22.4です。これで、10年くらいは寿命が伸びたかな...


東日本大震災から一年

2012年03月11日 | 生活

 大震災から一年が経ちました。 ブータンでも本日、日本時間の14時46分に合わせて国王陛下列席の下、犠牲者追悼のバターランプ点灯の祈りが捧げられました。

 あの震災で日本はどう変わったのでしょうか 原発問題、次に来る関東、東南海地震に対する心構え、東北地方の復興、福島原発処理 等々 多くの課題が突きつけられている。 

 少なくとも、国民の原子力発電に対する認識は震災前後で一変し、今や稼働中の原発は数基を残すのみになっています。地震は天災なので止めようが有りません。せいぜい被害を小さくするよう努力する位です。しかし、それに伴って起こった福島原発事故は明らかに人災です。あれは、適切な対応があれば未然に防げた事故です。だから、悔しい。福島県は今後100年はこの事故を引きずるでしょう。それなのに、東京電力や政府・官僚の誰一人この事故の責任を取っていない。

 日本人は今回、高い授業料を払って原発の危険性を学んだ 少なくとも、この事だけは決して忘れてはならないと思います。


オーストリアの建築家

2012年03月09日 | 海外ボランティア

 今日は朝から何だか忙しい一日でした。 金曜日は授業が無いので普段はのんびり歩いて大学まで行くのですが、今朝は9時前からJACAと学長のMTGに呼び出され、あたふたと出かける羽目になりました。大学には我々の所属している電気科、電子通信科の他にIT科、土木科があり、特に土木の講師が不足していて非常に困っています。そこで大学としては前々からJICAに講師を要請していた所、今回やっと派遣が決まりその報告というのがMTGの一義的な目的でした。これはまことに結構なことなのですが赴任が10月と言うことで、もう待ちきれない土木の長からは何故にそんなに時間がかかるのですか?との当然な質問がありJICAサイドも回答に窮する場面もありました。確かに我々応募する側から見ても合格後1年の期間は長すぎるので、ここは日本のお役所も真剣に期間短縮に取り組んでいただきたいものです。

 その後すぐ、オーストリア・ウィーン工科大学から二名の建築科教授が見えてレクチャーがあり参加しました。 我が学長は講師不足にも関わらず、大学に建築科の増科を目論んでいてオーストリア政府の援助を引き出そうとして教授の招聘に及んだようです。この二人の先生、なかなユニークで一人はもうちょっと耳が遠くなっている頑固なご老人と、もうひとかたはドイツ・メルケル首相のような恰幅のご婦人でした。このご老人がプナカを訪問して怒ること、とにかく伝統建築をぶち壊すような我JICAの新設道路なぞ、誠にお気に召さないようでご立腹然りでした。

 しかし、確かに建築家というのは芸術家に属すると思わせるネパールやスリランカにおける建築作品を紹介していただくと、確かに美しい。美しいものは経済的なものを超えて美しいんだから仕方がない。それに比べて、日本の支援による道路や橋が美しいか?インドのコンクリートビルが美しいか、と言われると悔しいがこの爺様の作品には勝てない。ヨーロッパ人は贅沢だが美しいものをつくる。爺様いわく、ブータンの若者に美しいものを教え、美しいブータンの伝統建築を高めるような教育をすべきだ...とのこと 

 しかし、私は学長の思惑、つまりなぜ我が大学に建築科が必要かとの思いも解る。実需があるのです、醜いコンクリート建築を乱設する... まあ、いずれにせよブータン唯一の工科大学である我がCSTはブータンの明日を担う技術者を輩出し続ける必要があるようです 

今日はなかなか面白い一日でした。


肉無し月

2012年03月04日 | ブータン ライフ

 ブータンは殺生を嫌う仏教の教えに基づいて、肉無し月というのが年に二回あります。今年は2月21日から3月22日と、5月20日から6月19日までの二回です。この期間は肉屋の店先から豚肉、牛肉、羊肉、鳥肉一切が消え、肉の調達が出来なくなるのです。

 私はこれは聞いてはいたのですが、あまり真剣に対応せずにいたのが後の祭り。今更ながら肉が調達できなくて困っています。こんなことなら5kgほど豚肉、牛肉を買って冷凍しとくべきでした。ただ、街の食堂では肉料理は出しますので全くの精進生活というわけでは有りません。

 そのかわり野菜や果物は豊富に売っていますので、出回り始めたぶどうなどを買って暴れ食いしています。この白ぶどう、けっこう甘くて美味しい、1kg/100Nu(約150円)


一週間が早い

2012年03月03日 | ブータン ライフ

 先日の私の人類進化に関する大発見は、山の神からダメ出しを食らい、泣く泣くオクラ入りとしました。とは言うものの、授業が始まってからこちら、一週間が経つのが早く感じます、今日はもう土曜日...

 講義資料はeラーニングシステムにWEBで拾ってきた情報をぺたぺた貼りまくり、それをプロジェクターで見せながら、ホワイトボードの板書とミックスで進めています。思いっきり手抜きでアカデミズムからはかけ離れた授業だと思いますが、学生の反応は結構良く、興味をもって聞いてくれています(今のところ...) ただ、内容が自分の専門範囲、例えば半導体物理や液晶工学であれば問題ないのですが、純粋な光学の問題である楕円偏光だとか回折現象などのテーマになると、こちらも一から勉強をやり直しです。これらを真面目に考え直すことで結構、長年の疑問が溶ける事もしばしばです。なんせ、自分に直接関係ないヤヤコシイ問題を真面目に考える、なんて事は避けて来ましたからね。ということで、今朝も8時から授業がありますので、学生相手に一発ぶってこようと思います。