徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

ブータンの数詞

2011年06月30日 | 文明

そろそろ、JICA派遣前訓練も近づいてきたので書籍でブータン関連の勉強を始めました。(ドロナワです、ポリポリ) ブータンの言語は主に3種類あり西ブータンで使われているゾンカ(ゾン語)、 中央ブータンのプムタンカ、東ブータンのシャーチョップカでゾンカが国語となっている。ただし、学校教育は全て英語とのことです。ゾンカはチベット語に類似でほとんど方言レベルだということです。

このゾンカについて面白いことに気づきました。下記にブータンと日本の数詞を併記します。

数字 ブータン  日本      数字  ブータン   日本

1     ci           ici             6        dru         roku

2         nyi            ni      7       dun         nana

3         sum          san          8        ga           hachi

4         zhi            shi           9        gu           kyu

5         nga           go          10    chutham      jyu

                                          11        cuci        jyuichi  

                                          12        cunyi      jyuni

いかがでしょうか? 1,2,3,4,5,9、11,12 などは日本語のままでブータンで通じそうです。ブータン人の顔つき、気性、服装等は日本人に近いものがあるとは思っていましたが、数詞がここまで類似しているとは思っていませんでした。まあ、数詞に関していえば中国語でも日本語に近いといえば近い部分はあるので、アジア(中国)文化圏として似通っているのはそれほど不思議なことでは無いのかも知れません。しかし、良く似ていますよね、びっくりしました。

 


ハイゼンベルグの永久機関

2011年06月28日 | 物理

上図はハイゼンベルグの永久機関と呼ばれるものです。量子力学で不確定性原理を発見した
ハイゼンベルグが提案した永久機関でこれがなかなか手強い。永久機関は第一種永久機関と
第二種永久機関があり、経験則としてこの二種類の永久機関は実現不可能と言われている。

この装置はピストンとシリンダーからなる部品を、回転するベルトに方向を固定して接続し水中
に沈める。シリンダー内には空気があり、ピストンには重り(図では10kg)が付いていて、
ベルトの左側では下に重力で引っ張られシリンダー容積は増え浮力が増す。反対の右側では
ピストンは圧縮方向に動き浮力は減る。この左右の浮力差でベルトは永久に時計回りを
続ける!?

正直なところ私自身はこの装置が動かない明確な理由が判らない。ただ、一点気づいたことは
左下の点でピストンが伸びて浮力が大きくなる過程では吸熱が起り、右上のピストンが縮む過
程では発熱すると言うことだ。と言うことは水中で熱輸送が起らないとすると、温度差がある程
度以上になると運動は停止することになる。つまり、この装置は第二種永久機関なのか?
仕事をしながら熱エントロピーは減少している ???

実際の装置を作ってみたい誘惑に駆られる。(きっと動かないとは思いますが...)
誰か、この件に関する答えを知っていたら教えてください!

 


高速増殖炉もんじゅ 炉内装置引き抜き成功

2011年06月24日 | 物理

高速増殖炉もんじゅの炉内装置引き抜きに成功した模様だ。

http://www.asahi.com/national/update/0624/OSK201106240001.html

過去二回失敗しているだけに、今回の成功は慶事といって良い。地震断層直上の大量の金属ナトリウムとプルトニウムの混合物が、いつ爆発するか判らない状態は時限爆弾を抱えている気分だったが、その赤リード線をニッパーでパチリと切断していただいた気分です。

今後の原子力行政の見直しとともに、もんじゅは廃炉の運命を辿ることになろうが、今回の引き抜き成功でその処置がスムーズに進む事を期待したい。


国会70日延長の謎

2011年06月23日 | 政治

なぜ菅首相は国会会期を、野党の主張する50日ではなく70日に延長したか。その理由を下記の二つの記事に見た。

孤立深める菅総理 「3法案」成立の見通し立たず; 

http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210623020.html

震災で延期した岩手県知事選を、8月25日告示、9月11日投票の日程で実施する方向

http://www.asahi.com/politics/update/0620/TKY201106200523.html

震災復興2次補正予算、特例公債法案および再生可能エネルギー買取法案の三つは国会を延長したところで参院否決によりなかなか通らないだろう。しかし、少なくとも前二つは成立に大儀があり、あまり議論の余地は無いように見える。これ以上野党・自民党が前二法案に反対を続けると彼等にとっての逆風を招くことになろう。再生可能エネルギーに関しては国論を二分する議論が有り得る。これは日本が将来的に脱原発の方向に進むのか否かを決める重要な法案である。これには自民党は徹底的に抗戦するだろう。

私の読みは、前2法案はすったもんだの挙句可決し、エネルギー法案は参院採決で自民反対により否決となる。その上で、首相は伝家の宝刀の解散権を行使し衆院選挙という筋書きだ。参院否決の場合、衆議院での2/3再採決の方法もあるが民主党小沢派の同意を取り付けるのにはハードルが高そうだ。

6月3日の首相解任騒ぎのときは震災地の選挙が足かせとなり、解散は出来ないとの永田町の読みであったが今回は違う。それが上記の岩手県知事選である。8/25告示、9/11投票がすでに決まっているのだ。菅さんは日程をこれに合わせる心積もりだろう。知事選と衆議院選挙を同一日に行えば震災時に選挙とは、という世論の反発は無い。

このやり方は小泉さんの、郵政解散・衆院選挙と全く同じパターンだ。脱原発というワン・イシュー、四面楚歌の首相、反原発の世論。これは、ことによると菅さんに大順風が吹くかもしれないぞ。

70日延長は8月末閉会となり、岩手県知事選に合致するという落ちでした。


欲しいもの

2011年06月17日 | 生活

ちょっと低次元の話題が続いていますが、今回もその類です。日本は少子高齢化で衰退の道を辿っていると言われていますが、私はそれだけが原因では無いと思っています。我々の年代が若かった時代には世の中には欲しいものが満ち溢れ、とにかく働いてお金を稼いでモノを購入するというサイクルが当たり前でした。この状況は今、中国を始めとするアジアの各国で進行しつつあります。

ところが、日本国内を見回して見るとどうでしょうか?己自身で限って考えると、あまり欲しいものが無いのです。若い人たちはどうなのでしょうか?うちの息子や娘たちの消費行動を見ていても、趣味のものや服などはぼちぼち購入しているようですがあまり熱気といったものは感じません。(尤も、狂ったように消費行動に走られても困りますが。)どうも物欲が薄くなっているように感じてならないのです。

景気回復の為、内需拡大が叫ばれていますが相変わらずのデフレ状況が続いています。つまり、マクロ経済から見ても、モノが売れないので価格が下がるという事です。これが少子高齢化と併せて日本の衰退を招いている原因だと思います。飽和しているわけですね。

ところが、最近個人的にはぜひ欲しいと思うものが現れました、というより現れそうです。

これです、 http://response.jp/article/2011/06/09/157730.html

いい年をしてと笑われそうですが、車重800kg、1.4Lターボ搭載のオープン・2シーターは欲しい! 独身時代はRX7(初期型SA22C)に乗っていたのですがとっても楽しい車でした。ロータリー・エンジンのふけの良さもあったのですが、何よりオーバーステアでリジットなハンドリング特性は完全にスポーツカーのもので、まるでゴーカートでした。ヒール&トウーでコーナーに突っ込んでアクセルを抜きながらテールを振ってクリップし全開で駆け抜ける快感。オーバーステアの車はオッと、とかヒヤッとかいう感覚でなく、ずるずるとお尻を振ることが出来て本当にアクセルワークだけでコーナーを回ることが出来ました。それ以来、こんな楽しい車には出会えていません。今乗っているフォレスター・ターボは私の腕ではとても振り回すことは適わず、ただ車に乗っけてもらっているだけです。

夢よもう一度、次期ロードスターに期待してます、マツダさん宜しくお願いしますよ。


芝生について

2011年06月16日 | 生活

芝生について下の有名なジョークがある。

アメリカ人の富豪が、イギリスの貴族の屋敷に滞在した。 
富豪は屋敷の芝生の見事なことに感嘆して、
そこの庭師にこのような芝生を 作るのに必要な秘訣を尋ねた。 
「簡単です。水はやりすぎないこと、雑草は定期的に抜くこと」 
「たったそれだけ?他にやることはないのかね?」 
「ええ。それだけを300年続けるとこの芝生ができます」

良く出来た話ではあるが、私はこの話は信じていない。というのも、芝生をうまく育てるための必須条件がこの話には抜けているからだ。

我が家には猫の額ほどの芝生を敷いている。もう20年近く芝生を手入れしているが、最近になって、やっとそのこつがわかった話をする。

植えたての頃は芝生は良く育った。水をやり、肥料を撒き、刈り込む。これだけで青々とした芝生がぐんぐん成長したものだ。ところが、3年、5年と経つうちに芝生に勢いが無くなり、代わって雑草がはびこる様になってくる。モノの本によると芝生は肥料に強いので大目の肥料を撒き伸ばして刈り込むことで雑草を防ぐ、とありそれを実践するが芝生は年々雑草に押されていった。

サッチという芝生の枯れた層が呼吸を妨げると言う話もあり、それをレーキでかきとったりスパイクで穴を開けたりもしたがあまり効果は無かった。そのうち、海外出張で家を3年ほど空けたこともあり芝生はかなりひどいことになって行った。所々ハゲちょろけになり、雑草ははびこり、これは、もう一度張りなおすしかないかな、位までになった。

そこで去年、ふと思いついたのが目土である。植えたての頃は何回か目土を撒いていたが、ここ数年はそれを怠っていたことを思い出し、早速かなりの量の川砂を入手して芝生に撒いた。去年の3月の事である。しかし、弱った芝生にはその効果はすぐには現れない。結局、昨年中はそれほど目立った効果は無く、撒いた砂はしばらくの間、靴底について玄関口を砂だらけにして奥方のご機嫌を損ねたものだ。

ところが、年が明け今年の5月頃から芝生の調子が妙に宜しい事に気がついた。芝生に勢いがあるのだ。6月に入りそれはますます顕著になってきた。まるで植えたての頃のようにぐんぐん密生して伸びるのである。これは明らかに昨年まいた目土の効果だろう。

目土をすることにより、芝の発根点を上げて活性化する、サッチを被土により分解する等の効果があると言われているが、なるほどである。抜群の効果があることが判ったので、今年も目土を入れた。

ということで、最初のジョークには目土の事が書いていないが、目土無しに芝生は青々とはなら無いので覚えておいてください。


ヌカ漬けについて

2011年06月15日 | 生活

ヌカ漬けの話などし始めると人生終わりだぞ、とは以前の上司の言ではあるが、ヌカ漬けを漬けている。もう3年ほど同じヌカ床を使っている。冬場は野菜が余り無いのと漬かりが悪いのでヌカ床を冷凍庫に入れてカチンコチンに凍らせておき、今時分(梅雨頃)に取り出してまた漬け始める。解凍直後はヌカ床の調子は今一だが、三日もすると芳しいヌカ床が蘇る。

ヌカ漬けは乳酸菌、酪酸菌および産膜酵母のコラボレーションであの複雑で奥の深い味になる。乳酸菌はヌカに含まれる炭水化物を乳酸に変える。ここで生成される乳酸の強い酸性と塩分で他の腐敗菌の増殖が抑制され、腐敗ではなく発酵となる。酪酸菌は嫌気性細菌でヌカ床の奥深くで酪酸発酵をする。酪酸はそのままだとかなり臭い。しかし、知っていますか、シャネルやディオールの香水のブレンドには必ず酪酸系のウンチやおしっこの匂いを微妙に混ぜることを。そう、香りに深みが出るのです。旨い料理には苦味と酢味が必須な事と同じように微妙な臭い匂いは味のコクを増すのです。うまいヌカ漬けにはこの酪酸菌が効くのです。

産膜酵母も重要です。酵母というのは細菌と違い、我々と同じ真核生物に属するカビの仲間だが、カビの足(菌糸)の無い種類を酵母と呼ぶ。真核生物なのでミトコンドリアを持ちエネルギー変換効率が細菌に比べて格段に高い。とくに嫌気性環境ではアルコール発酵を行いヌカ床の風味を増す。ただ、酸素が十分にある環境では酢酸エチル発酵になりシンナー臭を発する。

つまり、旨いヌカ漬けを食そうと思ったら、この乳酸菌、酪酸菌、産膜酵母をうまく飼育する必要がある。ヌカ床かき混ぜ、がその手段です。ヌカ床をかき混ぜることで酸素が入り嫌気性環境を好気性環境に換え発酵モードを調整するわけだ。

ここで、とても大事なことを言う。旨いヌカ漬けを食べたいなら ”かき混ぜすぎない” 事です。これは私の3年間の経験から発見した事実で、かき混ぜすぎるとヌカ床は元気なんだけど味がしなくなり、ただの塩漬けの様になってしまう事に気がついた。塩分が適正で乳酸の酸性が確保されていれば簡単には腐敗しないので野菜の出し入れ以外にはあまりかき混ぜ過ぎないことだ。これで旨くなる事、請け合いです。

あと、ヌカ漬けを食べ初めて気づいた事がある。おなかの調子が明らかに変わっているのだ。はっきりいうと少々下痢気味でゴロゴロいっている。腸内細菌(フローラ)のモードが変わっていることが判る。実はイタリアで肉食とオリーブオイル漬けになって以来おなかがもたれた感じがずっと続いていて不快だった。ところがヌカ漬けを再開して食べ初めて数日すると下痢気味ではあるが腸内の宿便が出て行ってくれて、とても軽くなった感じがする。ヨーグルトの動物性乳酸菌と違い、ヌカ漬けの植物性乳酸菌は胃酸に耐性があり確実に大腸に届くらしい。旨いヌカ漬けを食べて、健康になれれば言うことなしである。


がんばれ、菅さん

2011年06月13日 | 政治

ブログ更新をさぼっています、ポリポリ。 菅さんについて、一言。TVや新聞を見ると不信任案が否決された後も未だに菅止めろの大合唱だ。私は二世議員に比べて市民運動出身の菅さんは嫌いではない。また、理系出身であることにも近親感が沸く。TVのコメンテーターや新聞の論調は止めろ止めろと言うばかりでなんだか菅さんが可愛そうになってくる。菅さんが首相の座にしがみついている、との意見があるが彼自身は目処が付けば止めるといっているし、国会答弁での苦しい立場などを見ていると首相の座に居ることがそんなに素晴らしい事だとは傍目には思えない。現に福田元首相のように、極めてあっさり座を降りた例もある。菅さんの意図は、目処を付ける責任を果たしたい、という思いだろう。これは簡単に責任放棄する事より、よほど大人の男らしいあり方だ。

自民党は政権の座を追われて二年。今まで何十年とその権力を握り、それを利用して好きにしてきた連中にとって、この二年間は本当に辛いのだろう。なんせ国家権力をその手中にしていないもの達の影響力はひたすら低下し誰もなびかない、誰も付いてこない状況が続いているわけだ。自民党はそれを取り戻すために必死で菅を引きずり降ろし、願わくば解散、総選挙をへて国家中枢への回帰を図ろうともがいている事は、見え見えである。

菅を引きずりおろすと自民党にはチャンスが巡ってくるだろうが、国民にとって何か良いことがあるのか?菅さんがあんなにも言われるどんな失態をやったというのだ?原発問題が自民政権だったら簡単に解決したとでもいうのか? はっきり言って、誰がやっても現状を乗り切るのは難しいだろう。

大連立の話があったが、そうなれば法律が衆参両院で通過するようになり政治は回転する。勝手にほいほい法律を通すのもどうかとは思うが、国難を乗り切るため、ここは政治家の良心を信じよう、位は国民は思っている。しかし、大連立は話が詰まらない。自民党の思惑は政権復帰だし、民主党はそうはさせじ、だからだろう。大連立がなければ菅さんが止めたとして、いったい何がメリットだ?民主党は解散権を守るために決して谷垣首相には同意しないだろう。そうなると、民主党の誰かが首相?見回すと小物ぞろいではないか。自民から見れば小物のほうが組みし易いだろう。しかし、国民にとってより弱いリーダーは不幸である。菅さんは一年政権を維持したが小物首相では半年しか持たないかもしれない。

私の政治的立場は敢えて言うなら左気味浮動票である。民主も自民も積極的に支持しているわけではない。ただ、国民不在の政治権力闘争にはうんざりだ。あの連中はきっと己の事に夢中になりすぎて、国民が覚めた目で冷静に彼等の振る舞いを見ていることを忘れているのだろう。

詮無い望みかも知れないが、現行首相を中心に大連立を組み、一致団結して国難を乗り切り日本の復興を推し進める...なんて事が御伽噺に思えるような日本は、本当に駄目な国になったのかもしれない。