徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

学校食堂が閉鎖!

2012年04月25日 | ブータン ライフ

 今日、仲間と連れ立って昼飯を食べにキャンティーンに行くと閉鎖(Closed)の張り紙!そのあと、オーナーのペマさんから、6月末に閉鎖を予定していましたがコックやスタッフが辞めてしまったので前倒しして今日から閉鎖します、ゴメンナサイ...というメールが届いた どうも、これもルピークライシスの余波を食らっているらしく、スタッフへの給料(ルピー)の支払いがままならないようだ。

 大学は丘の上にあって、麓の街まで歩くと下り30分、上り45分程かかり昼休みに往復するのは無理。明日から昼飯どうしたものか?!大学構内を出た国道一号線沿いのガススタンドに、インスタントラーメンを出す簡易食堂があるので毎日そこでラーメンを食べるか? 困りました\(◎o◎)/!

 ついでに別の話題ですが、今朝からプンツオリンゲートがインド側のストライキで閉鎖されています。 GJMという地方政党が無期限ストを宣言したということですが、其れでなぜ出入国ゲートが閉鎖されるのか理解に苦しむので、明日ブータン人の同僚にでも聞いてみます。 http://www.kuenselonline.com/2011/?p=30331

 


母のブータン来訪

2012年04月23日 | ブータン ライフ

 週末にまたティンプーまで行ってきました。先週もちょっと書きましたが、83才になる私の母親がグループ・ツアーに参加してブータンに観光旅行に来たので、顔を見せに出かけたというわけです。うちの母は年の割に元気で、毎年海外に旅行に行っています。昨年はタジキスタン(?)、その前はウチの娘と一緒にチベット・ラサ、台湾、ベトナム、韓国、中国等々好きに飛び歩いています。

 問題が起こらないように、ティンプーで落ち合うことを事前に旅行社に連絡しておいたところ、旅行社の方から、せっかくの機会なのでツアーの皆さんと一緒に食事をしながらブータンの事をしゃべってもらえませんか?との御申し出があり、喜んで御一緒させていただきました。15名ほどのツアーで2名が男性(ご夫婦)で残り全員が女性というグループで熟年ウーマンパワー全開という感じですごい迫力でした。僕が少し早めにロビーで待っているとき、3名ほど若いアメリカ人と思われる男性諸君がお茶を飲みながら談笑していたのですが、熟年軍団がおでマシになると、そのパワーに圧倒されたのかそそくさと行ってしまいました。これは、マナーとかそう言った次元の問題ではなくて、何ものも恐るもののない自由で人生を楽しんでいる豊かな熟年女性たちの迫力には、どんな男も立ち向かうことは不可能だと...

 ということで、食事をしながらブータンの事を色々とお話することが出来ました。私自身は若干斜めから物事を観る癖があるので、ブータンの礼賛ばかりをお話した訳ではなく、現実のブータンを知っていただけるよう、やや辛辣な内容も含めたお話になりました。せっかく良いイメージで来訪されている方々に水を差すような話は避けるべきかもしれませんが、ブータンを含めた第三世界諸国の問題を日本人はもっとキチンと認識すべきだと思っているので、そういうことも含めてお話をさせていただきました。でもさすが熟年、皆さん非常に高い見識をお持ちで、有意義な時間を過ごすことが出来、感謝しています。

 食事の後、一名の方が体調を崩されていて手当が必要な状態になっていたので、青年協力隊の知り合いの看護士さんに連絡して病院を紹介してもらい、タクシーで向かいました。病院に着いたところ、夜間診療のドクターが丁度帰ろうとしているところに出くわし、事情を説明して診察をしていただきました。それで診断書と処方箋を書いてもらい薬を受け取って一安心となりました。ブータンは外国人にも医療が無料なのを実感した次第です。

 母はこちらに来るにあたって、私への手土産をいっぱい持ってこようとしたのですが、手持ち荷物で持ち込もうとして、手作りの味噌、らっきょうとか地焼酎とかを成田のセキュリティーチェックで没収されたようです。それでも没収を逃れたモノもあり、貰ってありがたく頂いています。幾つになっても、親は有難いものですね。


中間テスト結果

2012年04月15日 | 海外ボランティア

 一日延期の4月12日に中間テストを実施して、その採点を一応終えました。6問出題して計算問題3問、記述問題3問という内容です。計算問題のうち一問は簡単な引っ掛け問題だったのですが、21人中2名を除き残り全員、見事に引っ掛かってくれました。(2名のうち1名はカンニング臭いので、実際の正解は1名だけかもしれません)

 ブータンの大学はイギリス流インド方式を導入していて中間試験、期末試験、アサイメント、出席日数等がシラバス(指導要領)で厳密に規定されています。 私の担当している科目では中間試験は全体の10%の点数を占め、単独では40%以上取ることを規定されています。だから学生達も落第はかなわ無いので、結構真剣に対応します(と言っても一夜漬けですが...)

 CST(工科大学)の学生を見ていると、他のブータンの大学生に比べ、やや可哀想な感じもします。というのも、工学系の先生たちは兎に角、学生に知識を詰め込むことにやっきな印象があり、宿題や試験をガリガリ学生に強制しています。おかげで、他の大学ではクラブ活動などを楽しんでいるのに、CSTの学生はそんな課外活動の時間など無く、ひたすら教授陣に煽られて詰め込まれている状況に見えます。

 自分の狭い経験からで恐縮ですが、身についた学問、社会にでて己の身を助けた学問、というのは、全て自分が興味をもって自ら進んで学んだ事柄に尽きるような気がします。まあ、学問をする基礎部分の数学や語学などは、否が応でも学ばなくてはなりませんが、高等教育である大学では詰め込みより、学生の個性、才能を自由に伸ばす観点も重要ではなかろうかと思います。

 ということで、採点した結果、全員可もなく、不可もなく、という感じで卒なくこなしている印象です。しかし、前述の引っ掛け問題は、その事象を深く自分で考えていれば正しい回答に至るべきもので、卒なくこなすブータン学生の、実は底の浅さが露呈した感じも受けました。(因みにHoleのフェルミ分布密度を求める問題なのですが、ほとんどの学生が考えなしに電子密度を回答していました) ただ、採点していて、一名だけ極端に出来の良い学生が居ました。普段の講義では目立たない学生なのですが、見事な答案でした。このような才能は大切に育てて行きたいものです。


ティンプーへ行ってきました

2012年04月15日 | ブータン ライフ

 3ヶ月に一回ある、JICAの定例ミーティングに出席するため、首都のティンプーに行ってきました。私の住んでいるインド国境の町プンツオリンから、ティンプーは国道一号線で約150kmの距離です。ブータンの生命線とも言えるインドと首都を結ぶ国道なのですが、いたるところ土砂崩れ、未舗装、路肩崩壊おまけに狭いということで時間は5-6時間かかります。現在、拡張工事を進めているのですが例のごとく工期が遅れていて私の任期中に完了する見込みは薄そうです。

 プンツオリンとティンプーの標高差は2300mほどあり、これを一気に上がるとやはり軽い高度障害が出ます。頭がなんとなく痛くなり、階段の昇り降りで息が弾みます。まあ、意識していなければ気がつかない程度ですが、初日から皆でいっぱいお酒なんかを飲むと、翌朝は結構辛いものがあります。あと、やはり高地なので気温差が10°C以上あり朝夕は冷え込むので、うっかり半袖、Tシャツなんかで行くと寒くてまいります。

 野菜市場ではアスパラガスが旬を迎えていました。これはブータンで最も有名な日本人である、ダショー西岡氏が農業指導の一環として、空港のあるパロ近郊で栽培を始めたもので、今ではパロの特産になっていて、ティンプーに大量に出荷されています。値段は下の写真の束で、走りは150Nu(230円)位でだんだん値段がこなれてきて、今の値段は70Nu(105円)でした。露地栽培なので香りが良く、太くて食べごたえのあるアスパラガスです。

 実は来週、母親がブータンに旅行で来るので、また6時間かけてティンプーまで会いに出かけます。それで帰りにはまた、アスパラを買う事になると思います。


インド ああ、官僚主義

2012年04月07日 | 経済

 最近、英エコノミスト誌で下記のような記事を見かけた、

インド経済:魔力を失いつつある国 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34868

この記事の趣旨は、下記の文章に端的に記されている、

 様々な問題にもかかわらず、したたかな民間部門のおかげでインドが繁栄に向けて突っ走ることだった。 そうした見方は今では現実離れしているように見える。道路から電力に至るまで、どんな経済でも必要とする公共サービスの不足だけが問題なわけではないが、特に製造業が繁栄するにはこうしたサービスが不可欠で、インドでは、毎年労働人口に加わってくる数百万人の若者が仕事を見つけるには製造業の繁栄が必須だ。

 ところが政府は最近、状況を台無しにする新たな方法を見つけ出している。

 過去数年間の借り入れブーム(インドの財政赤字は国内総生産=GDP=の10%に近づいている)は民間部門を締め出し、中央銀行が利下げするのを難しくしている。携帯電話のような概ね官僚主義を免れていた新産業は今、官僚機構のべとべとした支配力を感じている。

 つまり、民間部門の活力を官僚機構が削いでいる構図だ。 これに関連して個人的に官僚の圧力を感じた事例を紹介したい。

 7月の大学の夏休みを使って日本に一時帰国しようと考えているが、最も安いルートはバカ高いDrukAirを使わずにコルカタから飛ぶルートだ。コルカタへの移動はバスか鉄道があり、寝台車が快適なので予約を入れようとした。昨年12月にインド旅行をした時と同じ手順でサイトを開き列車を決め、空きがあることを確認して予約しようとしたとたん、今まで無かった下記のメッセージが表示された、

Sorry, you cannot proceed with this booking

We hate to interrupt your booking but IRCTC, our trains partner, requires you to register with them before you can go ahead. We realise this might be a painful process but we’ve tried to simplify it as much as possible.

 これはIRCTC;インド国鉄の方針変更によるものだ。国鉄は官僚とは言えないが、官僚に連なる官僚主義は蔓延してると見える。この文章の意味は、”誠に申し訳ないですが、国鉄の要請により、このような苦痛な入力をお願いします”ということで、hateとかpainfulなどの強い否定的な単語を使っている。これに従って入力を進めると、結局インド居住者しか予約できないところに追い込まれる。

 この方針変更の意味を憶測すると、海外旅行者がオンラインで良心的なコストで予約するのを妨げ、法外な値段で切符を手配する旅行業者へ誘導する手段であって、業者からの賄賂、献金が裏にあるのだろう。

 このサイトの民間業者はそれを hate;嫌悪 しているのだ。自由で合理的なビジネスを阻害する、悪しき官僚機構を...

 ということで、くそったれインド国鉄を使うことは止めて、ブータン発・デラックスバスでコルカタへ向かうことに方針変更しました。 インドが変わるのには、あと100年では足りないかもね...


金欠です

2012年04月05日 | ブータン ライフ

 昨年末にJICAから新年早々ブータンで外貨口座封鎖が有る、というお達しがあった。今思えば現在起こっているルピー・クライシスの事前情報だったわけです。口座が封鎖されるとドルでの引き出しは出来なくなり、ニュルタムのみでの取引になります。もちろんニュルタムは円やドルには換金できません。そこで慌てて限度額一杯のドルを日本口座に移送したのは良かったのですが、3月末に支給される見込みの四半期振込が新年度ということで4月にずれ込み、おまけにもう振込が出来ているだろうと4月3日に引き出しに行ったところ、まだ振り込まれていないですね、との回答。4,5,6日はチュカ県はチェチュで銀行はお休みです。わー、なんとかなりませんか?って銀行の担当のマダムに聞くと、ティンプーなら開いてるから行ったら、などと言う。そのティンプーに行くお金がないんですけど...

 ということで、私の手元には、今なんと205Nu(約300円)しかありません\(◎o◎)/!これで土曜日までの3日間を凌がなくてはならない。いくらブータンでも、これはかなりシビアーですよ...トホホ


DrukNet 回線スピード改善

2012年04月02日 | ブータン ライフ

 今日、DrukNetのモデム設定を変えたらインターネットの回線速度が劇的に早くなった。今まで何をやっていたのだろう\(◎o◎)/! という感じです。

 ブータンテレコムはブリッジモード設定しか推奨していないのですが、マニュアルを見てまず、ルーターモードに設定します。パラメータは下記のとおりです

  ルーターアドレス 192.168.1.1 Quick Start

        mode   pppoA/pppoE

        PVI/PVC 0/35 

   Interface Setup / LAN

        DNS 202.144.128.214  /   202.144.128.228

その上で、Advance Setup / ADSL で 工場出荷デフォルトのAuto Sync-upからADSL2に変更する

僕がやったのは最後のADSL2への変更ですが、これを変えてから嘘みたいにスカスカ インターネットが動く様になりました。 回線が動かなくてイライラしている人はお試しあれ


今週はチュカ・チェチュ 来週は中間試験

2012年04月02日 | ブータン ライフ

 年に一度の大祭チェチュは、去年10月にティンプーでお目にかかったのですが、これはゾンカク(県)毎に開催時期が違っていて、私のいるチュカ県では今週水、木、金曜日にチュカ・ゾンで催され、学校はその期間お休みになります。私の授業は水、木、土なので土曜を除けば今週は講義なしです。そこで学生に、今週土曜は講義をやって欲しいか聞いたところ、皆一斉にブーで女子生徒が可愛い声で、センセ学生はみんな帰省して居ませんよ、なんて言うものだから、つい休講にしてしまいました。

 しかし、休み明けには中間試験を行います。学生達には以前、休み前が良いか、休みの後が良いか聞いたところ、後が良いというので休み明けの水曜にテストです。それを宣言して教室を出たところ、女学生が追いすがってきて先生、試験範囲が広すぎるので範囲を限定してもらえませんか、と憂いを含んだ、つぶらな瞳で訴えてきました。それに対して大丈夫、項目をリストアップして選択問題にします、と言ったら引き下がってくれました。まあ、中間テストは最終試験に比べれば参考のようなもので、採点も評価点も甘いので、あっさりした内容で今週中につくる予定です。しかし、また今週一週間休みだと、暇だぞー \(◎o◎)/!


乾期と山火事

2012年04月01日 | ブータン ライフ

 ココのところかなり暑くなってきて、昼間の気温は34度位になってきた。これから4,5,6月と一年で一番暑い季節が始まります。7月になるとモンスーンで雨が降りだすので、比較的暑さは和らぐようです。

 カラカラ天気のせいで山火事が発生しています。

夜も燃え続けています。川の対岸の山なのでこちらへ来ることは無いのですが、山に住んでる人たちは逃げるしか無いのでしょう。

 マンゴー、スイカ、ぶどう等の果物も豊富に出回るようになってきたので、暑くなるのも悪いことだけではないですね。ちなみにこのスイカ3.5kgで85Nu(約130円)、ちょっと熟れすぎですがすごく甘い。インド・オリッサ州産です。