徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

バラとジャム原料

2016年05月22日 | 生活

バラが満開だ

香菜(コリアンダー、パクチー)も実をつけた 収穫はもっと茶色になってからだけどね

ブルーベリーも実をつけてる これも収穫は後2週間後くらいかな

ジュンベリーはそろそろ収穫だ 今年もジャムがたっぷり出来そうだね


日本人はどこから来たのか 海部陽介

2016年05月20日 | 進化

石器時代と聞くと野蛮な時代だと思っていた。鈍重な石の塊で獣を倒して食っていた時代。ところがタイトルの本を読んで驚いた。石器の最終形はとんでもなく切れ味の良い、かみそりの様なものに進化していたと...

細石刃石器 黒曜石などを厚さ2-3mmほどの薄片に割り出す。

このままだと切れ味は抜群だが折れるし手で持てない この歯を木や骨などで出来た植刃器に取り付け膠で固めて使う。

コンポジット・複合材ですね。こうする事で強靭で切れ味抜群の武器が出来る。狩人は石刃核という黒曜石の塊を携帯して、刃が欠ければ簡単にスペアの刃を割り出し交換することが出来る。この石器は家庭用のステンレス包丁なんかよりよっぽど良く切れる。古代人恐るべしだね。

人類が類人猿から分かれて700万年、最も古い石器が現れて330万年経つ。この長い石器時代は旧石器時代と新石器時代に分かれていて新石器時代とは農耕以降、旧石器時代は以前だ。そして旧石器時代も前期、中期および後期に分かれる。

長い長い330万年の石器時代だが、前期と中期の約325万年の間石器はほとんど変化していない。ハンドアックスと呼ばれる打製石器だがこれが良くわからない。まともに握って使うと自分の手を切ってしまう。水場で投げて使ったのか?この使用目的はいまだに謎とされている。

その長い石器時代が5万年前の後期旧石器時代になって急激に変化する。石刃と呼ばれる薄片のかみそりのような小型石器が現れる。この石刃は木の棒や骨に刃として取り付けて使う。最初に書いた細石刃はその究極型だ。また同時に石器のバリエーションが出てくる。前期、中期の石器は世界中どこでも同じような均質な形、機能しか持たないが、後期になると谷が一本違えば新たな形のものが出てくるようなバリエーションに富んでいる。

石刃とともに偉大な発明がある。針だ。針がどうした、と思うかもしれないがこれがトンでもない発明なのですな。針は石器ではとうてい作れないから骨で作られる。猫のいない世界という映画が上映されているが、針の無い世界を想像してみてください。そこで何を着ますか?毛皮?毛皮を着て紐で縛るんでしょうな。それでは腕も足もむき出しで胸元はスースーする。これでは厳寒のシベリヤでは一発で凍傷になり動けない。しかし、針さえあれば毛皮を縫い合わせ自由に動ける防寒着が出来る。人類はこの針のおかげでシベリアのマンモスを狩り、ベーリング地峡を押し渡り、北米大氷河回廊を抜けて南米まで到達することが出来たのだ。

そう、石刃や骨針などの創造的道具を生み出した後期旧石器時代は我々ホモ・サピエンスの出現を意味している。ホモ・サピエンスの特徴はとにかくヒラメク事だ。創造性と変化を特徴とする新人類。しかし、その創造性は狂気と表裏一体。何度も書くが統合失調遺伝子が新人類の特徴だ。

15万年前、アフリカのどこかで突然変異により統合失調遺伝子を得た人類は、競合する旧人類を、騙し・闇討ち・裏切り等の権謀術数と創造的な武器で打ち倒し、5万年前に出アフリカを果たす。

アフリカの角と呼ばれる現在のソマリアあたりからアラビア半島に渡った人類は一部は北上しチグリス・ユーフラテス湿地あるいはパレスチナを経てヨーロッパに向かう。また一方はインドに向かいヒマラヤの南側と北側の2ルートに分かれる。

人種は一般的に白人・黒人・アジア人に分けられるがヒマラヤ北方ルート・シベリアに向かった人々がアジア人種の祖先となり、ヒマラヤ南側のルートを辿った人々は海を渡りオーストラリア・アポリジニー、ニューギニア高地人の祖先となる。この南側ルートの人々は黒人の特徴を比較的良く残し肌の色、巻き毛、広い鼻腔など両者はかなり似ている。インドでも現在アウトカースト・不可職選民としてさげすまれている南方のドラビダ系の人々もこれにあたる。とにかく肌の色が真っ黒でアーリア系インド人とはっきり区別がつく。しかし、ハラッパ・モヘンジョダロ等のインダス文明は彼らドラビダ系が打ち立てたもので決して劣った人種などではない。

ホモ・サピエンスの痕跡でアフリカ以外で最も古いものは4万9千年前で日本ではそれから1万年後の3万8千年前の遺跡が複数出現している。アフリカを出た先祖はかなり速い速度で日本に到達したと言える。たったの1万年でアフリカ人が日本人に変身したわけだ!日本に来るルートは対馬経由の朝鮮半島からのルート、サハリン経由の北海道ルート、台湾・沖縄の南方ルートの三つの可能性がある。いづれにせよ海を渡らなければ本州には来られない。3万8千年前日本に到達したホモ・サピエンスは航海技術を持った南方系と石刃技術を持った北方系との両方が再会し日本にやってきたとしか考えられない。

その原日本人は土器の製作をする縄文人に移行し、そこに2500年位前に大量の渡来系弥人が朝鮮半島から水耕稲作とともに渡って来て大和朝廷を打ち立てた。日本人の成り立ちはこんなところで意外とアフリカと近い、と言うのが結論です。

人種や宗教上の争いなんて本当に底が浅くて一皮剥けば、みんなアフリカから流れだした、ちょっぴり頭のイカレタ兄弟だという事だね。

 

 

 

 

 

 

 

 


イエス・キリスト その人

2016年05月06日 | 歴史

イエスは紀元前4年ごろガリラヤのナザレで生まれ、32歳のときにヨルダン河岸でヨハネの洗礼を受け(神の)啓示を聞き、それから2年間伝道をして34歳のときにエルサレムの神殿で暴れローマ兵に捕まり磔刑で処刑された実在の人物。

実在である以上、処女のマリヤが生んだはずも無く、死後に復活するはずも無い。新約聖書の内容はイエスの死後、教会がその権威を高めるため付加したお話がたっぷりと含まれている。それらの作り話を取り除いてイエスが何を語り、何を伝えようとしたのかを知りたいと思う。

犬や猫に意識があるか? 僕は無いと思う。サルも同様に意識は無いだろう。類人猿から分岐した人類はいつの時点から意識を持つようになったのか?アメリカの文化人類学者ジュリアン・ジェインズは著書”神々の沈黙”のなかで、紀元前2000年頃まで人類は明確な意識は持っていなかっただろうと書いている。それ以前の人類は右脳が発する(神の)声に無意識的に従って行動する二分心モードだったと。

あのエジプトの巨大ピラミッドは無意識の民衆がファラオが聞く神の声に盲目的に従って不平不満など一切無しに成し遂げた、と考えれば納得がいく。ちなみに、二分心時代には神は直接語りかけてきたので宗教は存在しない。よってピラミッドが宗教施設だという説は間違いですね。

紀元前5世紀頃、ユダヤ教、仏教、ゾロアスター教などの世界宗教が一斉に出てきたのは偶然ではない。意識の無い二分心の時代に人々には悩みは無かった。犬や猫が悩まないのと同じだ。しかし、意識を得た人間は悩みを持つことになる。その悩みを紛らわすのが宗教だ。

旧約聖書の失楽園の章にあるエデンの園。神の声を聞きそれに盲目的に従って悩みの無い生活を送っていた二分心の時代。しかし、意識が芽生えた人類には神の声は聞こえない。神無き世界に放り出された意識と悩みを持つ人間 これが失楽園の示す我々の世界だ。

しかし、今でも神の声が聞こえる人々が少なからず(人口の約1%)いる。統合失調患者と呼ばれる人々。人類が知性を持ち意識を持つに至った脳の生理的突然変異は統合失調遺伝子そのものなのだ。ネアンデルタール人は我々より大きな脳を持っていたが知性も意識も持たなかった。違いは数個の統合失調を起こす突然変異遺伝子だ。意識、知性、神、宗教、そしてホモ・サピエンスと言う種の存在そのものが統合失調遺伝子という一本の線で繫がっている。

イエス・キリストは統合失調患者だった、と書くと敬虔な(頭の固い)信者の皆さんから反発を食うのは必至だが、これは決して悪い意味で言うのではなく彼は事実として神の声を聞いた、という事を言いたいだけなので誤解召されるな。