徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

面白い記事

2018年11月23日 | 文明

またまたパクリでごめんなさい、CNNに面白い記事が出てたのでご紹介。https://www.cnn.co.jp/travel/35042302-2.html

(CNN) 英国を訪れる外国人客に、ホテル従業員はどう対応すべきか。英観光庁がこのほど作成した観光業界向けの手引きには、相手の国ごとに興味深いアドバイスが並んでいる。

カナダからの訪問客を米国人と呼んではいけない

インド人は愛想が良いが、気が変わりやすい

・日本人の要望には、たとえ具体的に言われなくても、すべて先回りして対応すること。

・ドイツ人とオーストリア人は総じて遠慮がなく要求が厳しいため、無礼で攻撃的に見えることもある。苦情には迅速に対応すること。

・オーストラリア人が冗談で英国人を「Poms」という俗称で呼ぶのは、親しみを込めた表現だと心得ておくこと。

 ・香港の迷信深い人には、歴史ある建物や四柱式のベッドで眠るのは幽霊が出そうだと嫌うので、勧めてはいけない。

・面識のないフランス人にはほほ笑みかけたり、目を合わせたりしてはいけない。

・ベルギー人には、同国の複雑な政治や言語圏の話をしようとしてはいけない。

・日本人客にははっきり「ノー」と言わず、もっと感じの良い言い方を考えなければならない。

まあ、外人と付き合うってこう言う事だから、若い人はどんどん海外に行って見聞を広めてほしいもんだね(´・ω・`)


自治会の臨時総会がありました

2018年11月13日 | 生活

 先日、自治会の会費と余剰金分配をどうするかについて住民を集めての臨時総会を開催しました。この件は前の記事でも書いた通り、以前自治会費を使い込んだおばさんがいて、その後また1000万円以上積みあがった余剰金をほっとくと危ないと思い、会員に返金してはどうかということを推進しているわけです。

余剰金を減らすのは当然だと思っていたのですが、アンケートを取ると回答のあったうち約半数の住民はそれに反対の意見(´・ω・`) 仕方がないので直接民主主義の多数決で物事を決するしかない。総会は会員の2/3の出席(委任状含む)で成立なのですが、4割の出席、4割の委任状、残りの2割は無関心といった感じでした。

で、始まったとたんに古参の爺二人がわしはこう思うんじゃと、主旨とはあまり関係ないことを延々と主張し始め、もう片方の爺は最後列に座って声が小さいからもっと大きな声でしゃべれ、と議長に文句を言い始めなんだか嫌な予感がしましたね。

爺どもの主張を要約すると、とにかくこれから集会場(共有財産)に何が起こるかもしれんから金は取っとくべきで皆に分配するなんてとんでもない話だからワシは絶対反対じゃ、ということなんです。何か起こったら保険で賄えばいいし老朽化で使えなくなったら近所に土建屋の公共事業対策で作った立派な市立の公民館があるのでそれを使えば良かろうといっても聞く耳持ちません。

こういう時は多数決ということになりますね。圧倒的多数で提案は可決して払い戻しは決まりました。村の寄り合いなら古参の意見を尊重して延々とあーでもないこーでもないと話し合いを続けているかもしれませんがまあ、民主主義というのは便利で強引なものですねw 爺どもざまーみろ\(^o^)/

しかし、その他の参加者の投票行動も奇妙なところがあって議決の順番とか周りを見回して少数意見だと意思に反して挙手しないとかあるよーですね。

 


米国 中間選挙

2018年11月07日 | 政治

 29歳のオカシオコルテスが最年少で下院議員に当選、それも80%近い得票で圧勝 彼女、去年までレストランのウェイトレスをやりながらバーニー・サンダースの選挙運動に参加してたらしい。

アメリカは中間層抜きで、極右のトランプと反対側の社会主義者に分裂しつつあるように見える。中間選挙での民主党の下院勝利でトランプの暴走をどこまで抑え込めるか見ものだね まあ、しかしあれだけ女性蔑視とか人種差別的発言をして外交でもやりたい放題のトランプを約半数のアメリカ人が支持してる事実は冷静に見る必要があるね。


倭人伝を読みなおす 森浩一

2018年11月03日 | 歴史

普通、邪馬台国=ヤマタイコクと読む。しかし卑弥呼の後に共立された女王・台与の読みはトヨ。台をトと読む。この伝で邪馬台国を読むとヤマ・国となる。また邪馬台国に住む倭人の倭はヤマトとも読む。つまり、邪馬台国とはヤマト国のことであることに議論の余地はない。

そして倭人伝は対馬、一支(壱岐)、松ラ(松浦)、伊都(糸島)、奴国(博多)、不弥(宇美)と比定される北部九州の状況を正確に記述している。女王国の南には狗奴国がある、この狗奴国は熊襲のことで白川から南の現在の球磨郡あたりを本拠として南九州を治めていた。この狗奴国と女王国は敵対関係にあり、魏はそれを収めるために帯方郡から張政を送り込んできた。そして”卑弥呼以死大作塚”という記述になる。以死とは中国の歴史書の記述としては普通の死に方ではなく刑死、戦死、自死、殉職などの非業の死を意味し、卑弥呼の場合も自然死ではなくその政治状況から恐らく自死ではないかと森は推測する。

日本の古墳や弥生時代の遺跡からは銅鏡が多量に出土する。これに対し中国や朝鮮半島の墓からは1枚か2枚の銅鏡しか出ない。これは元々死後の世界で道具としての鏡が必要であろうとの理由で埋葬したわけだが、日本ではその意味付けが変容し、呪術的・権威付けなどの意味が付加され一つの墓から40枚などという大量の鏡が出土する。これは日本に特異的な状況なのである。

そして、重要なことは北部九州の弥生期の墓からは銅鏡が多く出土されるのに対し、近畿地方の弥生期の墓からは一枚も、一枚もですぞ!銅鏡は発掘されていない。そして、古墳時代になると一変して近畿の古墳から大量の銅鏡が出土するようになる。これは世界的にも珍しい鏡の大量埋葬をする連中が、古墳時代初期に北部九州から畿内へ移動した明確な証拠ではないか。畿内へ移動して王権を打ち立て古墳時代が始まった。ついでに言うと、畿内の弥生遺跡から出土する例の銅鐸だが、記紀には銅鐸の記述は一言もない。銅鐸は出雲族のものでヤマト族のものでは無いからだろう。

記紀にある神武東征の物語と考古学的事実は一致する。古墳時代は4世紀初頭に始まる。卑弥呼の没年が247年、3世紀中葉で卑弥呼を天照とするとその5代目の神武が畿内を平定するまで50-60年。天皇の平均在位年は15年程度なので年代的にほぼ一致する。

卑弥呼に始まる邪馬台国(ヤマト国)の物語は記紀のアマテラスから神武東征の話までに完全にかぶる。ただし、記紀の年代が神武を紀元前600年に持ってきてるところに無理がある。今も昔も役人は文書を捏造するのだ。日本の皇統の歴史を中国に伍するため、当時の役人が年代を詐称して欠史八代の天皇や寿命を120歳とか150歳とかの出まかせを織り込んでしまったのが悲劇の始まりだ。いったんついた嘘は元には戻せないから宇佐神宮の媛大神=卑弥呼=アマテラスを神功皇后と混ぜてしまうようなごまかしをしたり、いろいろ苦労してる。中国人は歴史書において年代詐称なんてやらないんだけどね

話しが混ざってしまったが森浩一先生のこの本は単に邪馬台国がどこにあったか?なんて観点ではなく倭人伝の分析を正確に分析していてして非常に興味深い。こんな本に出合えたのは幸いです。

 


森浩一先生の本

2018年11月02日 | 歴史

図書館で歴史書を漁っていて、”敗者の古代史”という本に巡り合った。勝てば官軍というように歴史は勝者を正として伝えられる。しかし、実際に起こったことはそんなに単純じゃない...ということを、いろんな事例を出して丁寧に解説た歴史書です。饒速日とナガスネヒコとか熊襲と日本武尊とか興味深い話しが生き生きとした語り口で述べられている。

この本の著者が森浩一で、調べてみると同志社の名物教授で数年前に亡くなっている。他にどんな本を出しているかと調べるとワンサカ出てくるじゃないか。そこでアマゾンンで片っ端から購入することにした。敗者の古代史は手元に置きたかったのでまず購入。あと、日本神話の考古学、倭人伝を読みなおす、記紀の考古学、古代史おさらい帳、巨大古墳 治水王と天皇陵、対論 銅鐸、倭人・熊襲・天皇をめぐって、以上8冊を注文して読み始めている。

この先生の面白いところは記紀に真正面から向き合っていることだ。戦前の皇国史観の反動で戦後は神武東征などの記紀の記述に関してコメントすることがタブー視されるなか、考古学の観点から堂々と論陣をはる姿には感銘を覚える。

たとえば、弥生後期に九州北部では漢鏡が大量に出土するが、畿内からは一枚も出土していず、古墳時代になって畿内からも大量に出てくる事実をどう捉えるか。素直に考えれば記紀の記述にある東遷があって、九州北部の連中が畿内にその風習を持ち込んだと考えられるじゃないか。

今読みかけているのが倭人伝を読みなおす、という本。魏志倭人伝の原文と当時の東アジアの政治状況を丁寧にわかりやすく且つ妥協抜きで解説してくれる。とても読み流すなんてことのできない内容で、一行一行味わいながら読んでいるので追々紹介したいとおもいます。

この先生、松本清張とも交友があり(というより師匠かな)じつに納得のいく論を展開しているのでいっぺんにファンになりました。これからしっかり勉強させていただきます。