徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

キャンパス紹介

2011年10月31日 | 海外ボランティア

 CSTでは毎週月曜日8:00AMより全校生徒と全教員が集まって朝礼を行います。朝礼は、まず長い読経から始まり、二分間の黙祷の後、生徒から選抜されたスピーカー(二名)がゾンカと英語でスピーチします。その後、学長から訓示、伝達があり終了となりますが、これ等に全部で一時間を費やします。どうも、ブータン人は長いスピーチがお好みのようで、聞いてるこちらはだんだん要点が解らなくなって来ます。我々もこの朝礼で学長から紹介され、新任の挨拶を行いました。最初ゾンカで挨拶したのと、ブータンに比べ、隣のジャイゴンはうるさくて汚いと感想を言ったらずいぶん受けました。学生の反応は日本でもブータンでも同じ様なものですね。

   

 上左が正門、次がおしゃれな学生寮、次が図書館、上右がグラウンドです。

  

 我々のオフィスは電気科のラボに個室をもらっています。あいにく、今日は霞んでいたのであまり良い写真が撮れませんでしたがCSTの有る丘からは、素晴らしいインドの大平原が望めます。


野菜を食べたい!

2011年10月30日 | ブータン ライフ

 どうも、野菜が足りない。外食が多いのと、どうもブータン人は中国系ほど野菜を食べないような傾向にあり、こちらも野菜不足気味だ。という事で市場に出かけ野菜を仕入れて料理することにした。

   

 

上中央左はわらび(ぜんまい?)、一束10Nuという、とんでもない値段(安!)。台湾でよく食べていた空心菜のように、ニンニクと塩で油炒めにすることにしよう。上中央右はオクラ、半キロ20Nu。軽く湯通しして酢醤油でもかけて食うか。上右はパクチー、またの名を香菜(シャンツアイ)或いはコリアンダーとも言う。エスニック料理にこれが無ければ話にならない。これは一束10Nu。あとバナナはこれだけで40Nu、トマト半キロ20Nu(Nuは1.5倍すれば日本円です。)

 今日は野菜を食うぞ。

後記: 

ワラビはベンガル名物・マスタードオイルを煙が出るまで熱して、刻みニンニクと一緒に放り込んで、塩で味付けすると、空心菜と似て非なる青菜炒が出来上がりましたが、これが旨い! オクラも湯通しして、ライムを絞ってブータン醤油をかけて食すと、アー野菜と言う気がします。余は満足じゃ!

 


プンツォリンへの移動

2011年10月29日 | ブータン ライフ

 インターネット接続が嬉しかったのでツイ順番が逆になりましたが、新居を紹介します。

 その前に、ティンプーからプンツオリンまでの道路の紹介です。

   

プンツオリンまでの間にチェックポストが二箇所あり外国人はここでワーキング・パーミット等の身分証明および移動許可をもらいます(上左)。道路は現在二車線の新道を工事中で新道部分は快適ですが、旧道は狭くて所々未舗装です(中二つ)。昼飯はチュカの水力発電所が見えるところで取りました。

  

チュカ発電所は現在ブータンで最大規模のインド支援による水力発電所で100MWの発電量がありその殆んどをインドに売電して国庫を潤しています。発電所の前では川に殆んど水が無いのに(上中央)後では水が戻っています(上右)。

    

チュカの先が最大の難所です。山体崩壊がすごい。

   

そうこうしている内に、プンツオリンの町が見えてきます。


インターネット開設

2011年10月29日 | ブータン ライフ

 本日、苦労の末インターネットが開通しました。 \(・o-)/ 祝

 どんな苦労があったかと言うと、まずぶらりとISPであるブータン・テレコムのオフィスに行って接続を依頼すると、まず申込書に必要事項を記入せよと言われ、記入して窓口に再び持っていくと、お前は外国人なので仕事先の確認レターが無ければ受け付けられないという事で一時撤退。

 確認レターを大学に発行してもらい、ついでにJOCVメンバーに、知り合いのブータン・テレコムエリア・マネージャーを紹介してもらい一気にコネ社会を悪用してカタをつけようと、まずそのマネージャーに会いに行き、すんなり受付OKで電話線工事を今日中に行うと言う素晴らしい返事を頂く。

 昼過ぎ、3時ごろ担当者がバイクに二人乗りして工事を完了。ところが室内にモジュラー・ジャックが一箇所しかなく、他は古い二線式ジャックで、接続確認はこの二線式で行っていたのでモジュラー・ジャックは繋がっているのかと聞いたところOK,OKパラレルとの気軽な返事を頂く。

 さて、ここからが大変で、実はモジュラー・ジャックは電話線ではなく240V活線に接続されていて、それに気がつくまで一騒動あって、結局翌日もう一度工事をやり直してもらい、モデムADSLリンクが確認できた。ところが通常の彼等のモデム設定は、ブリッジモードでPC側のソフト制御で接続するのだが、私のPCではそれがうまく行かない。そこで本来のモデム・ルーター機能を使ってモデム自身でPPPoE接続をマニュアルどおり設定しようとしたがうまく行かない。なんせ相手はそんな事を今までした事が無いので、お前のPCが悪いだとか、OSを入れなおせだとか、終いにはワイフに頼んで新しいPCを買え、だとか無茶ばかり言って相手にならない。仕方が無いのでマルマル二日間モデムの設定に架かりっきりになって結局、DNSの自動設定で得られるIPアドレスがまずい事に行き着いた。そこで、ブータンテレコムのDNSサーバーアドレスを聞き出してそれを固定設定する事でやっと接続できたと言うわけです。ここまでにブータンテレコムオフィスには計5回足を運びました。

 ということで、今はワイヤレスでPCとiPhoneを同時使用しており、快適なインターネット環境が出来あがりました。ワイヤレスは日本から小さいワイヤレスカードを持ってきているので、それを繋いでいます。因みに接続料金は最低の2.5GBで499Nu(約750円/月)で2.5GBを超えると0.19Nu/MBの定量制を選択。奇妙なことにこの0.19Nuは基本料金より安く、使いすぎて次の設定の9.5GBに到達しても9.5GBの基本料金より安いという料金設定となっています。

 回線速度は実測したところ、上りも下りも0.5Mbpsが安定して出ており、日本に比べれば遅いですが通常使用には全く問題ないレベルです。首都のティンプーは携帯電話もインターネットも過密状態で非常に回線状態が悪かったのですが、ここプンツオリンはそれに比べ、非常に快適です。

 


ラジウムの上に50年

2011年10月24日 | 福島原発

 世田谷で放射能スポットがあって、すわ福島原発の影響かと騒いだのですが、よくよく調べると戦前の夜光時計などに使うラジウム塗料が古い民家の床下に収納されていて、それが放射線を発していたという落ちでした。この件には続きが有って、このラジウムの上で50年以上暮らしてきた女性(92歳)がピンピン長生きをしている事実が確認されたと言うことです。このラジウム線量は年間30mSv、50年でなんと1500mSvもの放射線を浴び続けてきて、武田教授なんかが白血病になって当然だとおっしゃる線量のはずです。 http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_66165

 放射線の人間に対する影響に関しては現在、閾値が無いという考えで上限が決められていますが、これには学術的な反論があり当ブログでも何回か取り上げています。

http://blog.goo.ne.jp/pgpilotx/e/951c343f820774e3fd02d442a75b8d60

http://blog.goo.ne.jp/pgpilotx/e/62e23312eb6868db66f4605cc388aea7

 今回の例で見れば線量率3.5x10E-6Sv/h(uGy/h), 線量1.5Sv(Gy)で上記チャートの左上、まさに生体に有効な領域の外縁条件に相当します。世田谷の放射能おばあさんが、92歳でピンピンしておられるのは、あながち偶然では無いのかも知れません。

 

 


プンツォリンへ移動

2011年10月24日 | 海外ボランティア

 今日はブータン国道一号線を南下してインド国境の町、大学のあるプンツォリンへ向かいます。車はCSTが手配してくれていて、10時に我々(私とT氏)をピックアップしてプンツォリンに向かいます。走行距離は170Kmしか無いのですが、山道なので平均30km/h位しか出せなくて6時間程かかるそうです。

 プンツォリンに到着したら、これから2年間住む事になるアパートに入るわけですが、インターネットの接続には電話回線とプロバイダーへの申し込みが必要なので、このブログもそれまでアップデート出来ません。


ブータン王立大学とCST

2011年10月21日 | 海外ボランティア

 ブータンに来て観光の話題ばかりで納税者の皆さんから白い目で見られるとまずいので、そろそろボランティア関連の事を書きます。

 先日ティンプーにある、王立ブータン大学事務局へ表敬訪問を行いました。その際に立派な冊子を頂いたのでその内容から紹介します。

 

 実は王立ブータン大学と言うものは実在せず、ブータン全土に分散した10のカレッジを総称してそう呼んでいます。この組織は独立行政法人の様なもので、どの省庁にも所属せず、学長は現国王となっています。

 現在の総学生数は5641名で、最も人数が多いのはパロにある教育大学で1182名。教育関係ではシムトカにも教育大学があり991名いますので全体の1/3強が教員養成に当てられています。総合大学としては、ブータンの東の果てタシガンにある、シェルブツェ大学(979名)があり、ここがブータンの東大です。ところで、最高学府を首都ティンプーではなく東の果てに設置したり、私の赴任するCSTをインド国境の町に設置しているのは日本人の目からはヤヤ奇異に写ります。この件をRIMのブータン人に聞いたところ、政府・国王の分散化政策に基くものだとの説明でした。これはティンプーに一極集中することを防ぐという、ブータン人の知恵の表れだとも言えます。

 さて、私が赴任するCST(College of Science & Technology)は学生数384名と少ないですが、ブータンで唯一の理工学系大学です。CSTには現在、土木科、電気科、電子通信科の3科があり将来的にはIT科、建築科、水力科(修士課程)を増設したい考えのようです。機械科が無いのが腑に落ちませんが、これはブータン人の3K嫌いと関係しているのでしょうか?

 何れにせよ、来週24日にCSTに赴任して講義を担当することになりますが、前期は11月18日から冬休みに入るので、実際の所は行って見ないと判りません。

 


アリナミンの効果

2011年10月21日 | 生活

 昨日はバジョディン・ゴンパに登り、高度差1200mを往復したのでくたくたになりました。ホテルに帰った後、夕飯に出るのもやっとの状態で、足と背中が痛く全身に疲労感がありました。そこで、熱めの風呂に入り、アリナミンAを二錠飲んで早めに就寝しました。

 ところが、今朝は昨日の疲労がすっかり取れて、なんならもう一度パジョディンに登ろうか...くらい調子が良くなっています。おそらく、アリナミンが利いていると思います。私は武田薬品の回し者では無いですが、今回ブータンに来るに際して自宅にあった古いアリナミンと他のビタミン剤をピルケースに入れて持参して、タクツアン寺院やタンゴ寺院などに登って疲れたときに試しに飲んでいます。

 どうも、他のビタミン剤とアリナミンを比較したとき、疲労の回復効果がアリナミンで顕著に現れるような気がします。もともと、ビタミン剤なぞ効果なんか顕著には現れないと思っていましたが、アリナミンはどうも違うようです。アリナミンにはニンニク成分由来のビタミンB1誘導体が含まれている事が他のビタミン剤と違います。この効果なのでしょうか。ただ、アリナミンは飲んだ後、自分でも判るくらい呼気に臭いが出てきます。


バジョディン・ゴンパ 詣で

2011年10月20日 | ブータン 寺院、ゾン

 今日は朝からプンツオリンCSTへ一緒に赴任するTさんとバジョディン・ゴンパに行って来ました。まずタクシーでサンゲ・ガン展望台まで行き、そこから歩きです。下の写真は展望台から見た、朝もやに霞むティンプーの町です。

 歩き出したのが8時前で、二時間半ほどでバジョディン・ゴンパに到着

    

と書くと、あっさり着いたみたいですが高度差1200mの結構キツイのぼりでした。Tさんは聞くと富士登山マラソンにも参加完走した豪傑で、どうやら私は一緒に行く人を間違えたようです。ゴンパにはヤクがいると言う情報があったのですが馬しか居ませんでした。

  本日の最高到達点(3816m)からの眺めです。ティンプーが遥か下に見えます。富士山の高度(3776m)も越えています。実はあと300mくらい行けば稜線に出られたのですが、本日はギブアップしました。まだこれから二年間あるのでまた行く機会は有るでしょう。

  これが稜線にあるチョルテン しかし、ツカレタビー

 


骨董市

2011年10月16日 | ブータン ライフ

サブジ・バザールから橋を渡ると、骨董市と着物の市場があります。

  

ここではお面に混じって、こんな物もさり気なく売っていました。

 

観光客だけでなく、地元の人たちも結構ここで買い物をしています。ただ、骨董品は持ち出し許可書がないと空港で没収される可能性があるので、ご注意。


バジョデン・ゴンパ

2011年10月16日 | ブータン 寺院、ゾン

 ティンプー市内を見渡せる展望台があります。

 ここから4-5時間かけて登っていくとパジョデン・ゴンパ(標高3700m)に至ります。

  

 ティンプーの高度が2400m、展望台が2700m位ですから、ここへ行くには1000mの高度差を足で稼ぐ必要があります。ゴンパの有るあたりはヤク・カルカ(ヤク放牧地)になっていて、ゴンパからさらに1時間ほど歩くと4100mの稜線にでます。ティンプーにいる間に一度チャレンジしてみたいと思っています。


宿泊ホテル

2011年10月16日 | ブータン ライフ

 私の赴任地は南部のプンツオリンですが、今現在は赴任時トレーニングや表敬訪問のため首都のティンプーに滞在していて、10月24日に赴任地へ移動する予定になっています。

 宿泊は下の写真のYeedzin Guest Houseというホテルです。

       

 重厚な木造建築でなかなか良いホテルですが、今いる部屋はレストランの裏手になっていて日当りが良くありません(というより真っ暗)。まだしばらくいるのでマネージャーに文句を言って明日、別の部屋に移る事にしています。

 ところで本ブログ、開始から本日で368日目で、早一年が過ぎました。この間、閲覧13万6256件、訪問者数5万6604人をカウントしています。今後ともよろしくお願いします。


結婚式3日目

2011年10月15日 | ブータン 祭り

 今日はティンプーの国立競技場で結婚式最終日を迎えました。会場は大入り満員!

   

 普段はめったに見られないBHUTANナンバーの車が続々と王族方を乗せて到着します。

   

   先王もお元気のようです。

 私はかぶりつきで国王のスピーチを聞けました。といってもゾンカなので意味は解りませんでしたが、時々観衆から笑いが起ったり歓呼の声が起ったり雄弁なスピーチでした。

   

国王も、ご機嫌うるわしく

 日本からは斎木駐インド大使ご夫妻、斎木さんの前、最前列特等席にお座りの薄黄色の和装のお方は皇室方と思われますが、千容子様でしょうか?

   

 所長とは目が合ったみたいな、...なんか怒ってますか?

訂正: 上の薄黄色の着物の方は、前世銀副総裁の西水美恵子さんだそうです、謹んで訂正します。