四国は中国山地に偏西風がさえぎられるので雨が少なく、昔から米より小麦の耕作が多くうどんをよく食べる。その四国のほぼ中央に位置する水がめ早明浦ダムです。
今年も渇水でダム水位は60%以下になっていた。
ところが台風16号が秋雨前線を巻き込んで大量の雨を降らせたおかげで河川流入量が一気に増え水位が上昇
台風も悪いことだけでも無いね
四国は中国山地に偏西風がさえぎられるので雨が少なく、昔から米より小麦の耕作が多くうどんをよく食べる。その四国のほぼ中央に位置する水がめ早明浦ダムです。
今年も渇水でダム水位は60%以下になっていた。
ところが台風16号が秋雨前線を巻き込んで大量の雨を降らせたおかげで河川流入量が一気に増え水位が上昇
台風も悪いことだけでも無いね
謎のクレーター地形の周辺の山に登ってきました。頂上から見える景色がこれ。
中央に老蘇の森があり、それを中心にしてキレイな円形に山が取り囲んでいます。
中央の老蘇の森周辺は数十年前は湖・沼地でしたが今では宅地になっています。
遠方の山々を望むと、この場所を中心に同心円状に連なっているのが良くわかります。
山頂付近は湖東流紋岩の巨石がゴロゴロしていて、地元の人々の信仰の場になっています。
この石、滋賀県の箕作山という山の山頂付近で拾ってきたただの石ころですが、湖東流紋岩という名前が付いています。
この石を調べると火山火砕流の軽石や火山灰が再溶融して出来た岩石で溶結凝灰岩というものらしいです。しかし、現在の滋賀県には火山は有りません。
滋賀の琵琶湖の東には湖東平野が広がっています。この平野の景観を特徴付けているのが、ところどころにある孤立した山です。石ころを拾ってきた箕作山もそうですし近江八幡の八幡山、安土城址のある安土山など、平野の所々にポコンと山があります。
これ等の山々は主にこの湖東流紋岩で出来ています。
実はこの湖東流紋岩の分布は約7000万年前の中生代白亜紀に、この地域で巨大カルデラ爆発が起ったことを示しているのです。この地形は湖東コールドロンと呼ばれ直径60kmの阿蘇山カルデラに匹敵する巨大カルデラ火口があったということが近年の研究でわかってきました。恐竜が地上を闊歩していた頃です。ちなみにその恐竜の時代は6000万年前のK-T境界層を境に終わり哺乳類の時代・新生代が始まります。阿蘇山クラスのカルデラ爆発が起れば地球規模の気候変動を引き起こします。この湖東カルデラ爆発によりおそらく地球は10年近く寒冷化したものと思われます。
グーグルアースで見るとその中心部分に奇妙な地形がある事が解ります。
丸く山に囲まれて中央に森があります。奥の狭隘部はかって佐々木六角氏の支配下にあり尾張から京へ上る上洛の際に必ず通らなくてはならなかった関門です。今は新幹線と国道八号線と旧中仙道が交わりながら通っています。中央の森は万葉集にも歌われている老蘇の森で老蘇神社があります。周りの山は全て湖東流紋岩で出来ています。
この地形はクレーターのように見え、中央の森は中央丘の跡では無いでしょうか。これが湖東クレーターのほぼ中央に見える奇妙な地形です。
こちらの雨季というのは、いわゆるインド・モンスーンですね。日本の梅雨は中緯度高気圧(太平洋高気圧)の発達に伴う前線の北上によるものですが、こちらのは昇温した大陸に海風が流れ込み、ここいらでヒマラヤにぶつかって雨を降らせるもので、降り方が半端じゃないのと雨季の期間中ずっと降り続く点が違います。日本のシトシト雨と違い、土砂降りの夕立が毎日何時間も続く感じです。日本の梅雨が前線面で発生する静的なモノだとすると、こちらのは風の吹き込みに伴う動的なモノだ、とも言えます。
こちらでは”小学生でもモンスーンは知っているが、気象台に行くとモンスーンについて何も判っていない”、と言われるくらい予測が出来ていない現象です。ところが昨今、日本の研究者によって、モンスーンとエルニーニョ(南方振動;ENSO)に逆相関がある事が判ってきました。http://www.jaxa.jp/press/nasda/2001/dai_011129_j.html
気象現象は普通は年周期で起こるものだという先入観があるのですが、エルニーニョ現象は数年の周期で繰り返すので予測を難しくしています。この現象は太平洋の温水塊が偏西風で中南米方面に押しやられることで起るのですがその場合、相補的に太平洋の西端では冷水の湧昇が起ります。そうすると下図のようにモンスーンへ影響を及ぼす、ということらしいです。
今年は日本も異常気象の様ですが、こちらもモンスーンの開始が早く土砂降りが続いています。ちなみに、インド製の傘は土砂降りだと雨漏りして雨が滴ってきて役に立ちませんので、もっぱらカッパとサンダルで凌いでいます。