有作未庵  烏兎怱怱 有作憂さ話 

有作(うさ)=煩悩の生ずること。
憂さ話=つらさや苦しさを語ってなぐさめ合うこと。
月日の経つのは早いですね。

2013年04月16日 02時15分44秒 | モブログ
もう全員が揃う事は無いんじゃないかな?と過る。

母の三回忌。
親戚が一年ぶりに集まった。
前回都合がつかなかった人も来たから私と妹が思ってたより少し多いけど大した人数じゃあない。
てか、義理で夫婦揃って遠方からもわざわざってのがよく解らん。
ま、これを口実に兄弟集まろうってんなら解らないでもないけど、それにしちゃ長男(父)かやの外です。(笑)

母の弟達も、残った3人みな来てくれた。
こちらはなんだか申し訳ない気もする。

みんな年を取った。
最年長は父。
苦労をかけまくった妻に先立たれ、やっと長男の障害と向き合う覚悟をして動き出し、疲れ気味。
でも娘二人の目は冷ややかだ。妹はクールなのでなおさら。
さんざん「俺は知らん」とか「こどもが馬鹿なのはお前の血」とか、丸投げしといて今さら。
でもまあ、うちらはうちらで自分のこどもの事で忙しいから、親の自覚が出てきたならやるべき事はやってもらわにゃ。

集まった兄弟の最年少は父方母方双方とも今年還暦。嫁さんにはもっと若いのも居るけど、かなりジイサンの集い。
優秀なこどもを持つ人もあれば、こどもに恵まれなかった人も、離婚した人も、独身を通した人も居る。
人生色々だわ。

普段賀状くらいの付き合いしかないので知らなかったけど、父方の上の叔父の奥さんは母と同じだか近い病を患ったらしい。
検診で見つかってすぐ大病院に行って事なきを得たのだそうだ。賢明な生き方を誇ってるもんね。
でも、ま、運だね。と私は思う。
何にもしなくたって元気に長生きする人もいれば、いじくりたおしてぐちゃぐちゃになりながら生きる人もいるもん。
病は気からを少し発展させて、ストレスこそ万病のもとだと思う。
そして母は飄々として見えて実は沢山重荷を一人で抱えていたのが致命的だった。
長生きだから幸せとは思わないけど、母の死に顔が疲れ切った老婆のようだったのは、病のせいだけではなかったと思う。
母の重荷に自分も入るのはとても情けない。
紅一点の叔母はこどもがないさみしさ、心もとなさを口にするけど、こどもによる苦労もある。

あれもこれも、努力の報いが全てなわけじゃないんだよね。

今回集まって、最初の挨拶は「ご無沙汰~」次が「地震どうやった?」と、前日の話。
みんな瀬戸内に面してる。ここは大阪。母の弟は全員香川。一番遠くて愛媛。(一人は神奈川に単身赴任中だけど、多分近々大阪に戻るはず。)
南海地震が来たら、みな少なからず被害に遭うだろう。
地震が先か寿命が先か分からないけど、どっちにしてももうみんな揃って会う事は無いような気がした。

時は流れる。
ずっと同じでは居られない。

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
親の責任 (花猫)
2013-04-20 09:35:24
>「俺は知らん」とか「こどもが馬鹿なのはお前の血」とか、丸投げしといて

お父さん、奥さんに甘えてたんでしょうね。子育ては母親だけの仕事ではないはずなのにね。

丸投げさせてもらえる状況の有り難さが今になって身にしみてらっしゃるのかしら?
返信する
親馬鹿ならぬ馬鹿親 (有作未)
2013-04-23 03:34:12
よく「明治」と批判したものです。
子育ては母親の仕事なのです。
男尊女卑だし。
酷いんですよ。
有り難さなんて分かっちゃいません。残念ながら。
でも「親が自分一人になってしまったんだからしょうがない」くらいには思ってるんでしょう。
亡き母も私もこの状況になっても知らん顔(障害も認めない)だろうと踏んでたので、かなりマシではありますが、勝手すぎです。
母が亡くなって少し経った頃、「長生きしてくれると思ってたのに。」と言ったのには内心怒りましたよ。さんざん苦労を掛けたのは誰だ!って。
自分の事は見えないって見本のような人です。
返信する
・・・ったくもう。 (花猫)
2013-04-23 19:06:30
ほんと、勝手な人って呆れちゃうよね。

私は今日、「前もって死ぬ日が解るんだったらいいけど、お前が死んだら家のローンが回らなくなって、俺達は路頭に迷わなくてはならなくなる。マンションを売って、国営住宅に移ってひっそりと暮らさないといけなくなる」って言われちゃったよ~

これは、私の腫瘍マーカーの値が高かった時に、死んだ場合の嫁の価値を金に換算した結果の脅しなんだろうね。Σ(゜д゜lll)

うちのほど酷くないし、失礼だけど、有作ちゃんのお父さんとうちの旦那、共通点、ありすぎっす。
返信する

コメントを投稿