は何だろう?
おととし、既に体調を崩していた母に「病院に行きなよ」と言いながら、胃腸薬を見繕うくらいしかしなかった。
「あんたなら行く?」と聞かれて「行きたくないねぇ」「でしょ?」と。
笑いが免疫に繋がると聞き、あれこれ出掛けては楽しい事を考えた。
そんなのは遅すぎたのに。
私も、そして母も、最悪の事態を考えたくなかったんだ。
臆病風に吹かれてたんだ。
叔父さんが手遅れの状態で入院して、見送って、ようやく勇気を振り絞り病院に行った母の気持ちはどれほど心細かったろう。
気丈な母の弱音と先々の気苦労を受け止めきれずにいるばかりか、心配を掛け続けている我が身が情けない。
それでも母は、「居てくれて嬉しい」と言ってくれる。
母のためにだけ動けたら、どんなにかいいだろう。
何でこんなにいっぺんに押し寄せてくるんだろう。
そういう時期なんだと言ってしまえばそうなんだけど、出来の悪い私には荷が重い事ばかり。
そして母の次の闘病が始まる。
最初の手術の後のそれより強い副作用が予想される。
「動けるうちに」とあれこれ考えを巡らす母に、実際動きたいだけ動ける力がもう不足している。
私達家族に割いてくれた時間を、もっと自分のしたい事に使って貰うべきだったのか?
「だって、それが生き甲斐だったんだもん」と母は言う。「だからやらせて」と。
母は強しと言うけれど、私は母の足元にも及ばない。
こんな私に出来る事は何だろう?
おととし、既に体調を崩していた母に「病院に行きなよ」と言いながら、胃腸薬を見繕うくらいしかしなかった。
「あんたなら行く?」と聞かれて「行きたくないねぇ」「でしょ?」と。
笑いが免疫に繋がると聞き、あれこれ出掛けては楽しい事を考えた。
そんなのは遅すぎたのに。
私も、そして母も、最悪の事態を考えたくなかったんだ。
臆病風に吹かれてたんだ。
叔父さんが手遅れの状態で入院して、見送って、ようやく勇気を振り絞り病院に行った母の気持ちはどれほど心細かったろう。
気丈な母の弱音と先々の気苦労を受け止めきれずにいるばかりか、心配を掛け続けている我が身が情けない。
それでも母は、「居てくれて嬉しい」と言ってくれる。
母のためにだけ動けたら、どんなにかいいだろう。
何でこんなにいっぺんに押し寄せてくるんだろう。
そういう時期なんだと言ってしまえばそうなんだけど、出来の悪い私には荷が重い事ばかり。
そして母の次の闘病が始まる。
最初の手術の後のそれより強い副作用が予想される。
「動けるうちに」とあれこれ考えを巡らす母に、実際動きたいだけ動ける力がもう不足している。
私達家族に割いてくれた時間を、もっと自分のしたい事に使って貰うべきだったのか?
「だって、それが生き甲斐だったんだもん」と母は言う。「だからやらせて」と。
母は強しと言うけれど、私は母の足元にも及ばない。
こんな私に出来る事は何だろう?
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