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首都圏佐渡連合会 第8回文化講演会が開かれた。

2015-08-02 19:51:51 | Weblog

 8月1日(土曜日)午後2時から、表参道新潟館ネスパス3階会議室に於いて首記文化講演会が開かれた。 出席者数90名余。

 気温35度前後という熱いさなか、はやりなじみのある講演者の強みだろうか、よく集まったものと感心する。

 今日の講師は、佐渡市相川在住の 佐渡国・草の会代表 飯山 弘 先生。

 演題は、「佐渡金銀山の芸能文化遺産ー解説と実演ー」

 講演の内容について、概略を報告致します。

 定刻、首都圏佐渡連合会郷土連絡委員会文化芸能部会会長の元田氏が司会者となって、開会。

 まず初めに、首都圏佐渡連合会坂田会長が挨拶。

 坂田会長は、今日の講演者である飯山先生について紹介。そして今日の講演会は、世界遺産登録推薦を得て一層盛り上げようと考えていたのだが、先日の文化庁審議会で残念ながら推薦に漏れたことを報告。来年推薦されるよう引き続き応援して行きたい旨を述べ、協力を要請した。

 司会者から講演者の飯山さんが改めて紹介。

 飯山さんは、相川郵便局に勤務していた4~50年前、相川町史の編纂にかかわったことが機会となり、相川の文化に興味を持ったとのこと。定年退職後、お金がかからないように「芝居一人旅」を考え始めたことなどを述べて、まず、マジックと称してA3の用紙を刻んで、ひとつの文章を紹介しようとする。しかし、うまくいかず、笑いを誘う。 でもこれは芸への引き寄せの一つだったよう?

1枚のA3の用紙を切り刻んで、言葉を表そうとするが、言葉にならず、笑いを誘う。

いよいよ本題に入る。 

 まず、相川に伝わる「厄払い唄」を紹介。初めて聞く。出席者のほとんどが知らない。2月3日の節分の夜、一軒一軒家を周り、厄払いをするのだそう。

 手拭いをまいて厄払い唄を歌う飯山さん。

飯山先生の話に耳を傾ける出席者の皆さん。

 次いで、「相川の春駒」について、相川の春駒は、どうして「はりごま」と言われるのか等について解説。春駒には、乗馬型と手持ち型があること、そして、この芸は、現在3組の方達によって受け継がれていることを紹介。その一つが今日実演してくださる東京の石橋代表が主唱する「首都圏金山芸」であることを紹介、演舞が始まった。

石橋 博、川島 節夫氏による乗馬型の「相川の春駒」の舞い。約10分間気持よい笑いを誘う声を発しながら舞う。

 次いで「御前踊り」、「古調相川音頭」等について解説。相川の文化はさらけ出した自由の文化であった、心中ものが多かったことを解説。町民文化が栄えた。唄を交えながら「ひやかし節」「泣き節」等を紹介。

 「やはらぎ」の演舞がはじまる。やはらぎは、金山労働者が唄ったもので、「宴会がやはらかく終わってもらいたい」という佐渡で生まれた祝儀唄であり、めでたい歌が終わると “蓬莱や″ を唱えて元来た道を引き返すのだそう。

 「やはらぎ」を披露する石橋さん、川島さん、菊地さんの皆さん。

 飯山さんは、80分余りを原稿なく話すという大変貴重なお話だった。そして、いろんな資料は、原版そのままを持参するという大変もったいないことをしていた。今のうちにスライドに保存したら よいのに と思ったのは私だけではなかったよう。(懇親会時に、相川会の人たちが保存に協力するような話が進んでいた)

 しばらく休憩ののち、質疑に入った。数名の方が主に感謝のことばが述べられた。

 ついで、佐渡市地域振興課から出席した堀離島交流係長が、まず、10月18日に行われる「世界遺産国際シンポジュウム」が東京のイイノホールで開催されることを述べられ、参加を呼びかけた。そして、先に配布された佐渡島内で行われるイベント等について説明、協力を呼びかけた。

 堀離島交流係長の協力呼びかけ。

 そして、最後は、飯山先生のハーモニカによる「ふるさと」が紹介され、出席者の皆と合奏し、終了した。

 飯山先生によるハーモニカ合奏。

 やや予定より早く終了、休憩ののち、午後5時30分から地下1階を貸し切って、懇親会が開催された。

 話題に盛り上がる懇親会状景。

  小生は、終了時間よりやや早く失礼したが、終了まで和やかな懇親の会が続いたとのことです。 

 

 今日の飯山先生のお話のように、相川に伝わる芸能文化を系統だって聞くのは初めてだった。感謝、感激。

 飯山先生は、昭和7年生まれの○○歳。大変貴重な数多くの資料を持ち寄っての解説、現実のお話は、今後どのようにして継承されていくのか心配でもある。

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