
瀬長グスク入り口と駐車場

瀬長グスク路標

縦長になったグスクの頂部

グスクの頂部にある拝所

グスクから隣接する那覇空港が見える

瀬長島に通じる一本道
瀬長グスクは、瀬長按司の居城であったといわれている。
アマミキヨの子孫が按司時代になって
始めて小規模のグスクを築いたとされるのが瀬長グスクである。
その後、承察度の時代にグスクを増築させ、
海からの攻撃に対する防禦と貿易を対象としたグスクだったと推される。
さらには、南山王の三男が瀬長按司となって、
瀬長グスクを居城として豊見城グスクや長嶺グスクとともに、
中山に対しての出城の役割を果たしていたが、
南山滅亡とともに中山に落ち、南山系の瀬長按司も滅んだとされる。
中山の尚巴志は、南山グスクを攻める前に、
瀬長グスクを落城させようと兵を船で送ったが、
なかなか攻めきれずに長期戦になった。
島城である瀬長グスクの水がだんだん不足し、
飲み水にも困るようになった時、瀬長按司は敵の目をあざむく為に、
高台に馬をつないで桶に水ではなく白米を入れて馬に浴びせて見せた。
中山勢に 「 水には困っていない 」 と見せかけたのだが、
こうした努力の甲斐もなく、ついには島の水が無くなり落城してしまったという。
そんな瀬長グスクは戦後になって、アメリカ軍の爆薬庫として使用されたため、
島の地形は大きく変貌し、
平成になって瀬長島コミュニティースポーツ広場として利用され、
往古のグスクの面影は残していない。
瀬長グスクへのアクセス
瀬長グスクへは、国道331号線小禄バイパスを豊見城方面に進み、
那覇空港を過ぎて右にあるゴルフバッティングセンターの
200~300m先から右折して島に入ると突き当たりがグスクになる。
駐車は、グスク入り口が駐車場(写真上)になっているので安心して駐車できる。