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カメラ史100年をたどる

2009-09-27 10:35:01 | エンターティメント情報
カメラ史100年をたどる


 東京・半蔵門の日本カメラ博物館で「日本のカメラ100年の歩み」展が始まった。開館20周年を記念して、専門家や学識経験者が選定している「日本の歴史的カメラ」約760点を一堂に展示し、国産カメラの発展史をたどる内容だ。
 日本で初めて量産されたカメラは、明治36年に小西本店(現コニカミノルタ)が売り出した「チェリー手提暗函」だった。そんな時代から最新のデジタルカメラに至るまで、「名機」と認定された数々のカメラが展示されている。「ハンザキヤノン」「マミヤシックス」「リコーフレックス」「ニコンF」「オリンパスペン」…。日本のカメラ産業が国際的ブランドになるまでに発展した過程を“モノ”の姿から実感できる。
 「時代の流れとカメラの移り変わりがわかるような展示にしました」と学芸員の島貫咲子さん。レンジファインダーや一眼レフのような“正統的進化”をたどった製品群はもちろんだが、インスタントプリントのできるデジタルカメラ、MP3プレーヤー内蔵カメラ、リストカメラなどの“アイデア商品”も時代を映し出す。むしろ傍流のカメラのほうが、カメラ付き携帯電話やトイカメラ全盛の現代的状況への流れを強く感じさせる。
 カメラメーカーの統廃合を示す年表や、発売時の価格を比較できる物価の推移表など、鑑賞の手引きも充実。来年2月7日まで、月休、一般300円。



2. 音楽CD“大人”照準 レコード各社、若者からシフト


 レコード各社が「大人」をターゲットにしたCDに力を入れている。ユニバーサルなど大手3社は10月末から共同で「大人の音楽」のステッカーを張ってレコード店の特設コーナーに並べるほか、コロムビアも9月から「大人の音楽」シリーズの展開を始めた。背景には、音楽配信の普及などで若者層のCD離れが進む中、販売促進に結びつけたいという狙いがある。(竹中文)
 共同で「大人の音楽」キャンペーンを行うのは、ユニバーサルミュージックとエイベックス、テイチクエンタテインメントの3社。10月28日から40歳~64歳をターゲットにした同年代のアーティストのCDに、プレゼント応募券付きの「大人の音楽」のステッカーを張る。ポップスや歌謡曲のように「大人の音楽」をひとつのジャンルとして分類し、レコード店には特設コーナーを設置。販売員には大人の購買層が多いクラシックとジャズの販売マニュアルを配り、“音楽ソムリエ”を育てる予定だ。
 この展開には成功例がある。2社に先駆けてユニバーサルは3~5月、「オトナの音楽」キャンペーンを実施した。布施明や稲垣潤一など29タイトルのCDにホテルの宿泊券が当たる応募券付きのステッカーを張り付け、全国約650店のレコード店に特設コーナーを設けたところ、旧譜は前年同期比1・7倍の売り上げを記録した。
 同社のセールスマーケティング&デジタルセールス本部長の深尾尚宏さんは「3社で合同キャンペーンを行えば広告費や販促費を分けられるので、大規模な展開ができる。若い世代は音楽配信に興味を示しているが、40歳以上はCDを手に取る実感を好む傾向にあるので、大人マーケットは魅力的な市場です」と説明する。
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 中高年で歌手デビューして成功するケースもある。代表例が秋元順子(62)だ。平成17年にメジャーデビューした秋元の3枚目のシングル「愛のままで…」は、今年上半期のオリコンシングルセールスで3位を記録。今月9日に発売されたアルバム「愛する人のために」も約1週間で7万枚を売り上げた。
 秋元は「この年齢だから持っている、というものを聴いてもらえたらいい」と控えめに語るが、歌には実体験が生かされている。たとえば7月にリリースされ、約2カ月で10万枚を売り上げたシングル「黄昏Love again」。「別れの経験はたくさんあるので、歌詞を見たときは自分の思い出と重なった。これまでの人生では、ひとつひとつの出会いを大切にしてきましたからね」
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 コロムビアミュージックエンタテインメントも今月2日から、70代をメーンターゲットにしたCD「おもいでの童謡・唱歌」など10タイトルに「大人の音楽」というステッカーをつけた。制作担当者は「売れ行きは上々。歌詞カードの文字は大きくして、縦書きにしています」と話す。
 こうした傾向について、団塊世代への応援歌ともいえる「夢は眠っていないか?」の作詞を手がけた音楽評論家の富澤一誠さんは「大人世代は、競馬にたとえると第3コーナーを回って直線コースに入った世代。そんなときに同世代の歌手の歌声を聴くと、自分も頑張れるのではないかと感じる。少子高齢化の影響でヤングマーケットが縮小している今、『大人の音楽』に力が入るのは必然です」と分析している。