米俳優M・ダグラス、「ウォール街」続編に出演決定
米ベテラン俳優のマイケル・ダグラスが、冷酷な投資家ゴードン・ゲッコーを演じた1987年の映画「ウォール街」の続編に出演することが決まった。20世紀フォックスが28日、発表した。
同社によると、「ウォール街」を監督したオリバー・ストーン監督が続編も担当。仮タイトルは「Wall Street II(原題)」で、現在のところ公開予定は決まっていない。
1作目が「欲深いのは良いことだ」というゲッコーのせりふとともに、景気の良かった1980年代を凝縮していたように、続編は最近の金融危機や景気後退などのニュースを映し出すとみられている。
この夏から制作が開始される予定で、脚本は2008年にケビン・スペイシーが主演したギャンブル映画「ラスベガスをぶっつぶせ」のアラン・ローブが担当する。
2. ザ・ピーナッツが50周年で初のDVD発売
デビュー50周年を迎えた伝説の双子姉妹デュオ、ザ・ピーナッツが初DVD「P-Legend」を6月24日に発売する。
ザ・ピーナッツは59年4月30日に「可愛い花」でデビュー。「情熱の花」「恋のバカンス」「恋のフーガ」などがヒット、シングルとアルバムで約1000万枚を売り上げ、75年に惜しまれつつ引退した。
その後は公の場に姿を見せなかった2人だが、今回は50周年企画として、DVD発売を了承したという。同DVDには「シャボン玉ホリデー」の映像のほか、引退特別番組「さようならピーナッツ」を完全収録。封入されるブックレットには、引退後初となるインタビューや本人所蔵秘蔵写真が掲載される。また、50周年に合わせ、今年1月から、オリジナルLP21タイトルが紙ジャケットでCD化されている。
音楽プロデューサーの酒井政利氏(70)は「彼女らは高い音楽性と双子姉妹という話題性で、テレビという昭和の映像文化の流れに乗った。DVD化は待ってましたという感じ」と話した。
3. ニッポン放送松本秀夫アナが初著作 ラジオの野球実況はリズム
テレビカメラの代わりとなって、刻一刻と変わる戦況を言葉だけで伝えるラジオのスポーツ実況アナウンサーは専門職の中の専門職ともいわれる。実況にまつわる悲喜こもごもをつづった著書を出版したニッポン放送「ショウアップナイター」の松本秀夫アナウンサー(47)に、ラジオ実況アナの生き方を聞いた。
「まあ、中継されることはないから」と送り出された“予備の予備”の試合で急きょ、実況デビュー。トンチンカンな質問をして解説者に無言で後頭部をたたかれたり、先輩アナにしごかれたり、試合中にトイレに行きたくなったり。そして選手、解説者との酒と釣りの日々。松本アナの初の著書「プロ野球・実況できなかったスゴイ話」は、知ってそうで知らない実況アナの青春グラフィティとしても読める。
「一人でも多くの人にラジオナイターに興味を持ってもらいたい。インターネットで結果だけはわかるけど、野球の本当の楽しさって、数字や勝ち負けじゃなくって、グラウンドの泣き笑いだと思うんです。それを伝えているラジオを聴いてほしい」
松本アナは本を書いた理由を、こう話す。
子供のころから夢はスポーツアナウンサー。ニュース読みや外回りリポーターを経て、入社三年目にスポーツに。駆け出しの実況アナは、放送予定がない試合で修業を積み“デビュー”するが、彼の場合は、本来の中継カードの巨人戦がノーヒットノーランで二時間弱で終了、第二候補のヤクルト戦が雨天中止、わけがわからないまま第三候補だった広島戦でデビューした。配属わずか一カ月だった。
「その後、当時の部長が先輩たちにつるし上げられたんです。『生活権の侵害だ』って。一人前になるまでどれだけ苦労してきたかわかっているのか、来て一カ月のヤツがやれる仕事をオレたちはやっているんじゃない、という意味だったんでしょう」。実況アナの専門性の高さ、誇りを物語るエピソードだ。
同じ実況でもテレビとラジオは“別競技”だという。CS放送ができたころにテレビ実況もやったが、ディレクターが「そんなにしゃべらなくていいです」。裏返せば「しゃべり過ぎ」と言われてしまった。ラジオは逆にしゃべり過ぎるくらいでいい。
「ラジオの基本はリズム。『一対一/同点/二回の裏/巨人の攻撃/ワンエンドワンから第三球投げた/ボール』。こういう基本のリズムを延々と奏でながら、ドラマを伝える。リズムの基本である得点、イニングを言わないと、どんな気が利いた言葉を言っても0点。言わなきゃって思っているうちはダメ、リズムを体が覚えていないといけない」
ラジオナイターにはライバルが増えた。テレビはデータ放送で情報量が増え、ワンセグ放送も始まった。携帯電話のサイトでも結果は即時にわかる。一方のラジオは昔ながらの解説者と実況の声がすべてだが、そのアナログ感に生き残りのチャンスがあるという。
「世の中、データが増えて便利になればなるほど、選手と触れ合い、足で情報を稼いで、積み重ねた経験の中から表情、雰囲気を伝えるラジオに安らぎを感じてくれる人はいると思うんです」。そして、専門性の高さも武器になる。「ラジオは“プロの野球ファン”が聴いてくれるので精度を上げていきたい。声はピークを越えたかもしれないけど、テクニック、経験、味でカバーしていけると思う。ストレートの球威は落ちたけど、変化球ならいける、というように」
まつもと・ひでお 1961年、東京都出身。早稲田大学を卒業、85年にニッポン放送に入社。パーソナリティーとして出演するときは「松本ひでお」。
◇
著書「プロ野球~」(ぜんにち出版)は1575円。5月17日午後4時から、横浜の東戸塚西武オーロラモール・リブロ東戸塚店で松本アナのサイン会が行われる。
米ベテラン俳優のマイケル・ダグラスが、冷酷な投資家ゴードン・ゲッコーを演じた1987年の映画「ウォール街」の続編に出演することが決まった。20世紀フォックスが28日、発表した。
同社によると、「ウォール街」を監督したオリバー・ストーン監督が続編も担当。仮タイトルは「Wall Street II(原題)」で、現在のところ公開予定は決まっていない。
1作目が「欲深いのは良いことだ」というゲッコーのせりふとともに、景気の良かった1980年代を凝縮していたように、続編は最近の金融危機や景気後退などのニュースを映し出すとみられている。
この夏から制作が開始される予定で、脚本は2008年にケビン・スペイシーが主演したギャンブル映画「ラスベガスをぶっつぶせ」のアラン・ローブが担当する。
2. ザ・ピーナッツが50周年で初のDVD発売
デビュー50周年を迎えた伝説の双子姉妹デュオ、ザ・ピーナッツが初DVD「P-Legend」を6月24日に発売する。
ザ・ピーナッツは59年4月30日に「可愛い花」でデビュー。「情熱の花」「恋のバカンス」「恋のフーガ」などがヒット、シングルとアルバムで約1000万枚を売り上げ、75年に惜しまれつつ引退した。
その後は公の場に姿を見せなかった2人だが、今回は50周年企画として、DVD発売を了承したという。同DVDには「シャボン玉ホリデー」の映像のほか、引退特別番組「さようならピーナッツ」を完全収録。封入されるブックレットには、引退後初となるインタビューや本人所蔵秘蔵写真が掲載される。また、50周年に合わせ、今年1月から、オリジナルLP21タイトルが紙ジャケットでCD化されている。
音楽プロデューサーの酒井政利氏(70)は「彼女らは高い音楽性と双子姉妹という話題性で、テレビという昭和の映像文化の流れに乗った。DVD化は待ってましたという感じ」と話した。
3. ニッポン放送松本秀夫アナが初著作 ラジオの野球実況はリズム
テレビカメラの代わりとなって、刻一刻と変わる戦況を言葉だけで伝えるラジオのスポーツ実況アナウンサーは専門職の中の専門職ともいわれる。実況にまつわる悲喜こもごもをつづった著書を出版したニッポン放送「ショウアップナイター」の松本秀夫アナウンサー(47)に、ラジオ実況アナの生き方を聞いた。
「まあ、中継されることはないから」と送り出された“予備の予備”の試合で急きょ、実況デビュー。トンチンカンな質問をして解説者に無言で後頭部をたたかれたり、先輩アナにしごかれたり、試合中にトイレに行きたくなったり。そして選手、解説者との酒と釣りの日々。松本アナの初の著書「プロ野球・実況できなかったスゴイ話」は、知ってそうで知らない実況アナの青春グラフィティとしても読める。
「一人でも多くの人にラジオナイターに興味を持ってもらいたい。インターネットで結果だけはわかるけど、野球の本当の楽しさって、数字や勝ち負けじゃなくって、グラウンドの泣き笑いだと思うんです。それを伝えているラジオを聴いてほしい」
松本アナは本を書いた理由を、こう話す。
子供のころから夢はスポーツアナウンサー。ニュース読みや外回りリポーターを経て、入社三年目にスポーツに。駆け出しの実況アナは、放送予定がない試合で修業を積み“デビュー”するが、彼の場合は、本来の中継カードの巨人戦がノーヒットノーランで二時間弱で終了、第二候補のヤクルト戦が雨天中止、わけがわからないまま第三候補だった広島戦でデビューした。配属わずか一カ月だった。
「その後、当時の部長が先輩たちにつるし上げられたんです。『生活権の侵害だ』って。一人前になるまでどれだけ苦労してきたかわかっているのか、来て一カ月のヤツがやれる仕事をオレたちはやっているんじゃない、という意味だったんでしょう」。実況アナの専門性の高さ、誇りを物語るエピソードだ。
同じ実況でもテレビとラジオは“別競技”だという。CS放送ができたころにテレビ実況もやったが、ディレクターが「そんなにしゃべらなくていいです」。裏返せば「しゃべり過ぎ」と言われてしまった。ラジオは逆にしゃべり過ぎるくらいでいい。
「ラジオの基本はリズム。『一対一/同点/二回の裏/巨人の攻撃/ワンエンドワンから第三球投げた/ボール』。こういう基本のリズムを延々と奏でながら、ドラマを伝える。リズムの基本である得点、イニングを言わないと、どんな気が利いた言葉を言っても0点。言わなきゃって思っているうちはダメ、リズムを体が覚えていないといけない」
ラジオナイターにはライバルが増えた。テレビはデータ放送で情報量が増え、ワンセグ放送も始まった。携帯電話のサイトでも結果は即時にわかる。一方のラジオは昔ながらの解説者と実況の声がすべてだが、そのアナログ感に生き残りのチャンスがあるという。
「世の中、データが増えて便利になればなるほど、選手と触れ合い、足で情報を稼いで、積み重ねた経験の中から表情、雰囲気を伝えるラジオに安らぎを感じてくれる人はいると思うんです」。そして、専門性の高さも武器になる。「ラジオは“プロの野球ファン”が聴いてくれるので精度を上げていきたい。声はピークを越えたかもしれないけど、テクニック、経験、味でカバーしていけると思う。ストレートの球威は落ちたけど、変化球ならいける、というように」
まつもと・ひでお 1961年、東京都出身。早稲田大学を卒業、85年にニッポン放送に入社。パーソナリティーとして出演するときは「松本ひでお」。
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著書「プロ野球~」(ぜんにち出版)は1575円。5月17日午後4時から、横浜の東戸塚西武オーロラモール・リブロ東戸塚店で松本アナのサイン会が行われる。