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北米映画興行収入=ホラー2作品が上位にランクイン

2009-08-31 18:25:19 | 映画 話題等
北米映画興行収入=ホラー2作品が上位にランクイン


映画スタジオの推計に基づく8月28日―30日の北米映画興行収入ランキングは、ホラーサスペンス「ファイナル・デスティネーション」シリーズ最新作の「ファイナル・デッドサーキット 3D」(日本公開は10月17日)が、シリーズ最高となる2830万ドル(約26億3000万円)で、初登場首位を飾った。 

 同じく初登場のホラー作品「Halloween II(原題)」が、1740万ドルで3位にランクイン。 2600万ドルだったシリーズ1作目のオープニング興行収入には、及ばなかった。

 前週1位だったクエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」(日本公開は11月20日)は、2000万ドルで2位に後退。
 
今夏の累計興行収入ランキングでは、マイケル・ベイ監督作品の「トランスフォーマー/リベンジ」が30日までに3億9940万ドルを記録して首位を獲得。「ハリー・ポッターと謎のプリンス」が2億9440万ドルで2位に付けた。


<2. 北米映画興行収入トップ10/b>

  映画スタジオの推計に基づきロイターが30日にまとめた8月28─30日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。

  順位                   興行収入

1 (*) The Final Destination ........ 2830万ドル
2 (1) Inglourious Basterds ......... 2000万ドル
3 (*) Halloween II ................. 1740万ドル
4 (2) District 9 ................... 1070万ドル
5 (3) G.I. Joe: The Rise of Cobra .... 800万ドル
6 (5) Julie & Julia .................. 740万ドル
7 (4) The Time Traveler's Wife ....... 670万ドル
8 (6) Shorts ......................... 490万ドル
9 (*) Taking Woodstock ............... 370万ドル
10 (7) G-Force ........................ 280万ドル
 [ロサンゼルス 30日 ロイター]

シカゴ郵便局37億円で落札 カポネ時代の“歴史的建造物”

2009-08-30 12:24:07 | エンターティメント情報
消えゆく手描き映画看板…絵師が教室を開講


廃れゆく映画宣伝用の手描き看板を見直してもらおうと、看板絵師の八条祥治さん(52)(大阪市西成区)が絵画教室「映画絵倶楽部」を始めた。
 「映画の街」と呼ばれた大阪・ミナミで描いてきたが、約5年前から老舗映画館の撤退が相次いだ上、コンピューターグラフィックス(CG)の看板が増え、味わい深い手描きは注文もなくなった。八条さんは「CGでは出せないぬくもりを知ってもらいたい」と話す。
 八条さんは、看板絵師だった父親が1981年、自宅隣に工房を開いた際、建築会社を辞めて弟子入り。当時、ミナミには映画館が立ち並び、1か月に約30枚は看板を描いたという。
 投影機を使ってベニヤ板に輪郭を写し、水彩絵の具を塗り重ねて肌の質感、衣類のつやを描く。「看板を見上げて映画館に入るお客さんを見るとうれしかった」と、華やかだった時代を懐かしむ。俳優の原田芳雄さんの名前を『芳子』と書き間違え、掲げてから気づくなど、手描きならではの失敗もあった。
 しかし、シネマ・コンプレックス(複合型映画館)の進出で老舗映画館が次々閉館し、受注は激減。2007年4月、「道頓堀東映」のさよなら上映会を手がけたのが最後になった。
 飲食店の内装などを引き受け、工房は維持するが、映画看板が途絶えることが気がかりでならない。映画の興行が終わるとその上に次の上映作品を描き直すため、大半は残っていないが、わずかに残った「独裁者」「ローマの休日」などの看板を、工房の一角に設けたギャラリーで展示してきた。
 教室は工房で開いており、八条さんは「描いてもらうことで楽しさが伝わる。技術を身に着ければ自主上映会などのイベントの看板づくりに生かすこともできる」と話す。
 参加者が持ち寄った映画のパンフレットなどを題材に制作する。費用は1時間1000円。A4判だと約4時間で仕上がる。
 問い合わせは「八条工房」(06・6651・2056)



2. シカゴ郵便局37億円で落札 カポネ時代の“歴史的建造物”


 暗黒街のボス、アル・カポネが脱税で投獄された1932年に完成したシカゴの元中央郵便局ビルの競売が27日行われ、4000万ドル(約37億4640万円)で落札された。

 競売会社リック・レビン・アンド・アソシエーツによると、14階建ての元中央郵便局ビルは総面積約300万平方フィート(約28万平方メートル)。競売は30万ドルから開始された。同社では、改修に3億ドル以上の費用がかかると見積もっている。

 米郵政公社の広報担当者は、落札したのはインターナショナル・プロパティ・ディベロッパーズ・ノース・アメリカであると公表。ビルの使用計画については明らかにされていない。

 ビルの保護を管轄するイリノイ州歴史保全局のマイク・ジャクソン局長代理は「歴史的建造物としてロビーと外観は保全が求められているが、内部は使用目的に合わせていかようにも変えることができる」と話した。これまでオフィスや住宅をはじめ、ホテルやカジノに至るまでさまざまな転用案が浮上していた。

 景観保全団体ランドマーク・イリノイの幹部、リサ・ディシエラ氏は「改装されて息を吹き返すことを誰もが望んでいる」と語った。

 電子的な通信手段の普及が既存の郵便事業を圧迫し、郵政公社は2009年4~6月期に24億ドルの最終損失を計上。コスト削減のため所有する不動産の売却を進めている。連邦議会監査院のリポートによると、元中央郵便局ビルの維持管理には年間200万ドルの経費がかかる。

 米国の商業不動産価格は、投資家が融資を受けにくくなったなどの原因で下落を続けている。調査会社リアル・キャピタル・アナリティクスによれば、シカゴ中心部のオフィス物件の価格はピークの07年に1平方フィート当たり224ドルをつけていた。(Brian Louis)


3. 地デジ普及率に県民性? 新し物好き福井68・6% おおらか沖縄37・1%

 地上デジタル放送に完全移行する平成23年7月まで2年を切った。3月時点での地デジ対応テレビやチューナーの世帯普及率は60・7%となっている(総務省調べ)が、都道府県別で見ると、1位福井県の68・6%から最下位沖縄県の37・1%まで大きな開きがある=表。国は等しく普及に努めているはずだが、どうしてこれほどの地域差が出ているのか?
 「最終的に対応するつもりでも、ギリギリで大丈夫と思っている人が多い」
 ワースト1位となった沖縄県の関係者は、普及率の低さに県民性を挙げる。おおらかな土地柄に危機感を募らせたのか、6月に沖縄県を訪問した佐藤勉総務相は「特別な対策が必要」と担当者をけしかけた。同省沖縄総合通信事務所は「沖縄でのコンサートやイベントは当日券に人が殺到する。だから前売り券が売れなくても大丈夫、ということがあるが、地デジに関してはそうも言っていられない」と気を引き締める。
 沖縄では現在、地デジ推進キャンペーンを強化中で、地元テレビ各局は地デジの啓発用CMをこれまでの1・5倍~2倍に増強。多い局では毎月約400本を放送する。また、テレビの買い替え促進を狙って通販大手とイベントを開催するなど、県民の心を動かす仕掛けづくりに躍起だ。
地理的要因からワースト2位に甘んじたのは岩手県だ。同県IT推進課は「県の面積が広い上に山が多いなど地形が複雑。放送電波を送信する施設は整いつつありますが、受信しようにも難視聴地域が多い。高齢者の中には改修工事にどう対応すればよいか分からない人もまだたくさんいるようです」と戸惑い気味だ。
 ワースト3位の長崎県も「離島や半島が多く、平野部が少ない。改修工事が補助金内に収まらず、一世帯で30万~40万円が必要というケースもあります。これでプラステレビなどを買い替えなければいけないとなれば、出費は大変なもの」(同県情報政策課)と頭を抱える。
 一方、普及率1位となった福井県は、「今回の調査はサンプル数が少ない。1位になれたのはたまたまでは」(同県情報政策課)と極めてクールだ。1位になった明確な理由は不明と前置きした上で、「ケーブルテレビの普及率が高いことは大きい。戦後、全国で初めて下水道ができたり、原発を誘致したり、新し物好きな県民性も影響しているのかな」(同)と話す。
 3位にランクインした滋賀県は「琵琶湖を中心とした平地に住宅が集まり、電波を受信しやすい環境にある」(同県情報政策課)と明快だ。こちらもお隣の福井同様、「京都に近く、昔から新しいものに触れる機会が多い。パソコン所有率も高いですし、新し物好きという県民性はあるのかも」(同)。
 とはいえ、2年後に100%にしなければいけないのはどこの県も同じ。イベントを開いたり、エコポイントの活用を呼びかけるなど地道な活動で、完全普及を目指している。

広がらぬ次世代アドレス 現行v4、2年後にも在庫切れ

2009-08-29 12:47:00 | エンターティメント情報
広がらぬ次世代アドレス 現行v4、2年後にも在庫切れ

インターネットの次世代アドレス「IPv6」の普及が進まない。導入コストなどのハードルに、景気低迷が追い打ちをかける。世界的なネットの拡大で、現行の「v4」アドレスは早ければ2年後にも「在庫切れ」になると言われる。政府も普及促進策の検討を始めた。
 ネット検索大手のグーグルは、電子メールや地図を含む主要サービスをすべてIPv6に対応させ、今年1月に公開した。
 「v4でもv6でも、同じレベルのサービスを提供していく。対応が遅れるとかえってコストもかかる」と、日本法人の及川卓也・シニアプロダクトマネージャーは言う。
 とはいえ、同社のような取り組みはまだごく一部にとどまっている。
 ネットには「住所」にあたる「asahi.com」といったドメイン名と、それに対応する「電話番号」といえるIPアドレスがある。いまのv4アドレスの数は全部で約43億個。これに対し、v6は約340澗(かん)(1兆×1兆×1兆)個とほぼ無尽蔵で、安全性も向上させた次世代規格だ。
 IPv6が話題になったのはIT革命ブームの2000年。当時の森喜朗首相が所信表明で取り上げ、翌年の「e―Japan戦略」で「v6移行推進」をうたった。応用技術の実証実験など、これまでの関連予算も計約146億円にのぼる。
 ところが、普及ははかばかしくない。今年3月のネット接続事業者への調査(110社回答)では、v6対応サービス提供済みと予定を合わせて27社。83社は提供予定もなかった。
 そもそもv4とv6には互換性がなく、そのままでは通信ができない。両方が混在したインターネットでは、相互に通信するためにデータ変換が必要だ。
 通信機器の交換やシステムの変更、動作確認など、対応には金と人手もかかる。景気低迷に加え、現時点では顧客の需要があるわけでもなく、「コストを料金に転嫁もできない」と総務省の長塩義樹・データ通信課長は言う。
      ◇
 マイクロソフトの「ウィンドウズ」やアップルの「マックOS」の最新版など、国際展開するパソコン基本ソフト(OS)はv6に対応済みだ。通信機器も対応機種が出てきている。
 国際団体のインターネット協会(ISOC)理事を務める江崎浩・東京大大学院教授は「世界的にもv6が必要という点では一致している」。特に急成長を続ける中国や、通信インフラの整備がこれからというアフリカ諸国などの関心が高いという。
 その最も大きな理由としてあげられているのが、いまのv4アドレスの「在庫切れ」問題だ。現在、アドレスの国際管理機関が新たに配布できるv4の「在庫」は5億個足らず。年間2億個前後が配布されており、早ければ2011年ごろには底をつくと言われている。
 v4アドレスの延命策もある。一つの外線番号を複数の内線で共有するのに似た「NAT」という技術だ。
 この技術を事業者レベルで大規模に使えば、限られたv4アドレスを有効活用できる。この技術で「在庫切れ」後もv4をかなりの期間、使い続けることができるのでは、との見方もある。
 ただ、「外線」から「内線」への通信は難しく、「外線」の共有数にも限界がある。特に、動画や音楽配信などの多機能なウェブサービスは、それだけで何回線分も占有する。共有数が多くなりすぎると、ページが表示されにくくなることもあるという。
      ◇
 「ネットが突然止まるわけではない。だが、徐々に、真綿で絞めるように影響は出るだろう」
 江崎教授は「v4在庫切れ」問題を、こう説明する。
 総務省と業界団体は昨年9月、「v4在庫切れ」への具体的な取り組みが必要だとして対策チームを立ち上げた。今年2月にはv6対応の促進策を検討する同省研究会も発足。6月下旬には関係事業者への周知や、技術者育成などの支援策を盛り込んだ中間報告書を公表した。
 「v4の枯渇とv6への対応は、経営リスクの問題でもあることを理解して欲しい」と長塩課長。
 江崎教授は「v6ならではというサービスが出てくれば、追い風になる」と技術革新に期待をかける。


2. ビートルズに託す人気復活 バイアコム、不振音楽ゲームに新作

米複合メディア大手バイアコムは来月、人気テレビゲームソフト「ロックバンド」のビートルズ版を北米と欧州で発売する。1960年代のヒットソングによってゲームの売り上げを回復できるかどうか注目される。

 今回発売されるゲームは、63年リバプールで行われた無名時代の演奏から、69年アップル・コア本社ビルでのルーフトップ・コンサートまで、いろいろな演奏シーンを再現する。発売は9月9日だ(日本での発売は未定)。ビートルズのレコード会社EMIグループはこの日、ビートルズの全オリジナル・アルバムのリマスター版を発売する予定になっている。

 ◆ピーク過ぎた?

 音楽ゲーム「ロックバンド」はバイアコム傘下の米ゲームソフト大手、MTVゲームズの主力商品だが、販売実績の落ち込みが続いている。ロックバンドシリーズの伸び悩みでMTVゲームズの4~6月期の収入は前年同期より41%の減少だった。

 米調査会社エレクトロニック・エンターテインメント・デザイン・アンド・リサーチ(EEDAR)のアナリスト、ジェシー・ディブニック氏は、音楽ゲームが新たなユーザーを獲得することは難しいと指摘。「このジャンルはピークを過ぎた。過去2年間には目覚ましい成長をみせたが、この傾向が続くとみるのは間違いだ」と語る。

 アナリストらは最新版「ロックバンド」の販売本数が年内で少なくとも170万本に達するとみているが、これは米ゲームソフト大手アクティビジョン・ブリザードの競合商品「ギターヒーロー5」の予想販売本数(400万本超)の半数にも満たない。こちらは北米で9月1日発売予定だ。

 ビートルズ版の「ロックバンド」は、競争が激化し規模が縮小しつつある市場に投入されることになる。

 05年から08年にかけて11倍にふくれあがった米音楽ゲーム市場の売上高は、今年1~7月に前年同期比46%減の4億5200万ドル(約424億円)に縮小した。ところが、年内に昨年より2割増の29本の新作が発売される予定だ(EEDAR調べ)。

 UBSのアナリスト、マイケル・モリス氏は、7月29日付のリポートで「ロックバンド」は今年も来年も収益を生み出す見込みはないと予想。ビートルズ版で新たな需要が見込めるものの、営業販売費とハードウエア開発費が高いため、赤字になるとみている。

 ◆熱唱してもOK

 ビートルズ版「ロックバンド」では、かつて米国の人気バラエティー番組だった「エド・サリヴァン・ショー」での演奏を含む45曲を採用した。

 プレーヤーは、画面上の合図とキャラクターの動きに合わせ、ギターやドラムの形をしたコントローラーを操作したり、ボーカルとして歌うこともできる。

 メンバーの使用楽器を複製したコントローラーも発売される予定だ。ゲーム本体の価格は60ドル、対応ゲーム機はPS3、Xbox360、Wii。

 「ロックバンド」と「ギターヒーロー」はいずれもバイアコム傘下MTVネットワーク所有の音楽スタジオ、ハーモニックスが開発した。ハーモニックスのアレックス・リゴプロスCEO(最高経営責任者)は、ユーザーがゲームソフト経由で楽曲をダウンロードして購入することで同社の利益拡大につながるとみており、「ビートルズはどのバンドよりも強い影響力がある」と自信を見せた。

3. アメリカ人を悩ます「ロボットコール」に規制

 あらかじめ録音されたメッセージを自動的に流して勧誘販売するロボコールが規制される。
 受信者側から書面で承認を得た場合を除き、来月1日から違法となる。連邦取引委員会(FTC)が27日、明らかにした。
 新しい規制では、受け手と当該販売業者間に過去に取引実績が有る無しにかかわらず、ロボコールは禁じられる。電話1本につき最大1万6000ドルの罰金。ロボコールをめぐる提訴手続きについては、FTCのウェブサイトにアクセスするかあるいは直接FTCに電話をかけることが可能。
 FTCのジョン・レイボウィット委員長は、「米国民は毎年数十億本を超えるロボコールを受けており、彼らにとってこれほど不愉快なものはない」と強調する。
 FTCは1年前に電話による勧誘販売の規則を定めており、今回の措置は規則の修正にあたる。飛行機の欠航や学校の開校時間の遅れなど、純粋な「情報」提供にとどまるものや、商品やサービスの販売を伴わない限りにおいて債権回収のためのものも修正から除外されている。政治家、銀行、通信業者また慈善団体からの電話や、医療関連の情報伝達も禁止事項から外れている。
 現在でもロボコールを利用する業者は、消費者が望めば音声やボタン操作で自動的にロボコールを停止できる仕組みを用意し通話の最初の段階でその方法を伝えることを義務付けられている。留守番電話にかかった場合にも、通話拒否の方法を教える料金無料の電話番号を伝えなければならないことになっている。

 昭和の薫り、忠実に再現 フジ、今秋実写版『サザエさん』

2009-08-28 11:50:09 | エンターティメント情報
ドラマの現場 昭和の薫り、忠実に再現 フジ、今秋実写版『サザエさん』


 長谷川町子さん原作の四コマ漫画「サザエさん」が、一九六九年十月五日にアニメで放送されてから今年で四十周年。この節目に「サザエさん」が今秋、フジテレビで十三年ぶりにドラマ化される(3話構成、放送日は未定)。アニメの世界そのままに、昭和の薫り漂う磯野家が忠実に再現された東京・世田谷のスタジオを訪ねた。 (高橋知子)
 「こらぁ~、カツオ~!」。カツオのいたずらで、歯磨き粉が顔にかかってしまい怒るサザエ。一話目「カラーテレビがやってきた!」は、カツオのいたずらから始まる。
 いたずらに使われたのは、今では珍しい脱水手動式の洗濯機。残り少ない歯磨き粉を搾り出そうと奮闘するサザエに、カツオが脱水のローラーを使うことを提案する。
 ドラマにはほかにも懐かしの家庭電化製品や家具が登場。茶の間のちゃぶ台、引き出しの色が違う子供部屋のタンス、庭の物干し台、ダイヤル式黒電話など、二十代スタッフからは「田舎のおばあちゃんの家でしか見たことがない」という声も上がった。
 「アニメ放送開始当時(昭和44年)の様子をきっちり再現しようと、セットにはこだわった」と、浅野澄美プロデューサー。スタジオには一軒家を丸ごと再現した。
 アニメ「サザエさん」を制作しているエイケンには、一家の服装から、テレビを買い替えた時期、タンスやちゃぶ台の形に至るまで、詳細に定めた設定集が時代ごとにある。それを忠実に再現しようと、美術スタッフには「どっぷり昭和に漬かっていた人を集めた」という。
 美術進行の内村和裕さんによると、昭和の家具や家電の多くは、古い小道具を扱う業者に頼めばたいてい調達できるというが、一話目の主役、家具調テレビだけは見つからず手作りした。「家具の部分を手作りしてテレビをはめ込んだ。バカでかいけど、テレビは小さい。でも、昔はこういうのがはやったんだよね」と、内村さんは、懐かしそうにテレビを見つめた。
 衣装にも昭和の薫りが漂う。フネの白いかっぽう着、サザエが掃除でかぶる三角きん。中でも「サザエさん一家の清潔感は白」という浅野さんがこだわったのは靴下。真っ白い靴下を何足も用意し「汚れたらすぐ履き替え」を徹底した。
    ◇
 これまで江利チエミ、星野知子、浅野温子が演じ、今回が四代目となるサザエを演じるのは観月ありさ。サザエさん一家を演じたのは、波平・片岡鶴太郎、フネ・竹下景子、マスオ・筒井道隆。カツオ、ワカメ、タラオは、三百人近い候補からオーディションで選ばれた。
 以前から「実写のサザエさんをやるなら、ありさちゃん(観月)だよね」と、周りから言われていたそうで、出演依頼には「ついに来たか」。独特のサザエさんヘアは地毛で対応。セットには毎回四十分近くかけた。
 「アニメのイメージを崩さず、古典的な感じを残しながら演じた」と観月。いつも家族そろって食卓を囲む一家に「昭和の家族って良いなと思った」という。
 これまで「あんみつ姫」や「ちびまる子ちゃん」と、アニメのドラマ化を手掛けた浅野さんは「日本中で知らない人はいないアニメだからこそ忠実に作った。家族愛がつまって、ほっとするドラマを家族みんなで楽しんでもらえたら」と話す。


2. フジCSで有野課長が24時間ゲームマラソンに挑戦!

 深夜番組からスタートした「ゲームセンターCX」(フジテレビCS)だがDVD化もされ、一部では熱狂的な支持を受けている。内容は「有野の挑戦」と銘打ち、有野課長こと有野晋也(よゐこ)が、与えられたゲームに挑みクリアするまでの苦闘をドキュメンタリータッチで淡々と追うだけの、いたって単純なゲームバラエティー。しかし、「テレビをつけているだけだったが、思わず見入ってしまう」「深夜に見るには最高」がファンのハマッた理由だ。
 そんな番組を今回、24時間生放送で有野課長がゲームに挑戦する。「有野課長の『枠(が)取れるんやったらやります』の発言を受け、24時間の放送枠を押さえたことから実現しました」(PR担当者)。
 挑戦するゲームソフトは直前まで秘密だが、まさに24時間ぶっ通しの“ゲームマラソン”。はたして、人が24時間ゲームをした先に見えるものとは?
 放送は8月29日23時から、直前特番は同日19時20分。

3. 「Xbox」最上位機種値下げ


 ゲーム機2位の米マイクロソフトは、家庭用ゲーム機「Xbox360」の最上位機種の販売価格を100ドル(9389円)引き下げ、300ドルとした。ソニーが先週、競合機種の「プレイステーション3」の価格を同額引き下げたことに追随した。新価格は即日適用され、300ドルで販売していた2番目の機種「プロ」は販売を停止するという。300ドルの機種は存続させる。


4. ボブ・ディラン、クリスマスアルバムの印税を寄付へ

米ベテラン歌手のボブ・ディラン(68)が、10月13日に発売される初のクリスマスアルバム「Christmas in the Heart(原題)」の印税を、慈善団体に寄付することが明らかになった。所属レーベルのコロムビアレコードが、26日に発表した。
 それによると、ディランは米国で売り上げたアルバムの印税全額を、米国の貧困層に食料配給する慈善団体「Feeding America」に寄付するという。同団体は、この寄付金でクリスマスシーズンに140万人分の食事を提供できる見通し。
 また、海外での売り上げによる印税は、英国と発展途上国で同様の活動をする2つの団体に寄付する計画だが、まだ詳細は決まっていない。
 同アルバムには、「サンタクロースがやってくる」、「ウィンター・ワンダーランド」、「リトル・ドラマー・ボーイ」などが収録される予定となっている。

実写の3D映画、一部初公開 パナソニックが技術協力

2009-08-25 17:33:03 | エンターティメント情報
実写の3D映画、一部初公開 パナソニックが技術協力


今年末に公開される3D(立体)映画「アバター」の一部映像が21日、日本で初めて公開された。撮影に技術協力したパナソニックは同日、配給会社の20世紀フォックス映画と共同で、宣伝活動を全世界で展開すると発表した。
 映像は専用の眼鏡で見ると、人物が飛び出したり、奥行きのある風景が広がったりする。映像制作でパナソニックは、ビデオカメラなどのAV機器を提供した。宣伝活動は、3D機器の普及につなげる狙いがある。映像は薄型テレビ「ビエラ」のテレビコマーシャルに使い、イベント会場などでも披露する計画だ。
 パナソニックは3Dに対応した薄型テレビやブルーレイディスク(BD)を10年に投入予定。他社も3D技術を有望な収益源と位置づけ、事業化に力を入れている。
 「アバター」は「タイタニック」で知られるジェームズ・キャメロン監督の最新作で、12月に公開予定。ある星を舞台に、主人公が文明を救うための戦いを繰り広げるアクション・アドベンチャー。


2. 録画できるテレビ定着 7月販売、全体の14.9%


 録画機能のついた薄型テレビが定着してきた。録画機器との面倒な接続が要らず、操作も簡単なのが売りだ。シャープはブルーレイディスク(BD)内蔵型の新機種を、三菱電機はBDとハードディスク(HDD)の両方を搭載した世界初のモデルを売り出す。メーカーにとっては付加価値を付けて値下げを防ぐ狙いもある。
 シャープが9月10日に発売する「DXシリーズ」は、50ギガのディスク1枚で、ハイビジョン映像を最長約30時間録画できる。26~52型で市場想定価格は17万~48万円前後。
 昨年11月にBD内蔵型の第1弾を発売すると、6月までに約50万台を出荷。購入者のアンケートでは、女性の割合が従来機の約2倍を占めAV機器の扱いが不得手な層を取り込んだとみている。
 パナソニックも今夏、大画面機種に限っていたHDD内蔵型を17~37型の液晶テレビに広げた。HDD内蔵型では、日立製作所が03年、他社に先駆けて発売。日立が今春発売した15機種はすべてHDDを内蔵。東芝も春夏モデルのREGZAで3シリーズ7機種にHDDを内蔵する。
 一方、三菱電機はHDDとBDの両方を搭載した液晶テレビ「REAL」BHRシリーズを10月30日に発売。HDDで番組を録画し、BDでは市販ソフトの再生や本体HDDに記録した番組を高画質で残すことができる。37型で25万円、32型で20万円の見込み。
 ブラウン管テレビのビデオ一体型商品の販売比率は、最盛期の00年に約2割だった。調査会社BCNによると、薄型テレビのうち、録画機能付きの販売台数の割合は今年7月で14.9%。前年同月に比べて約10ポイント増だった。


3. GPS、精度低下の恐れ 来年以降、米の衛星更新遅れ

米軍が運営する全地球測位システム(GPS)が、早ければ来年から精度低下に陥る可能性があることが、米議会の行政監察院(GAO)の調べでわかった。老朽化したGPS衛星を更新する衛星の開発が遅れ、十分な数の衛星を確保できなくなりそうなためだ。車のナビや携帯電話、飛行機や船舶の航行にも欠かせないシステムとして世界的に使われており、日常生活にも影響が出る恐れがある。
 GPSは高度約2万キロの軌道にある衛星からの電波を受信し、位置を決めるシステム。正確な位置決めには、同時に四つの衛星からの電波を受信する必要がある。そのためには24基以上の衛星が適正配置でなければならず、その状態が95%以上あることを米政府は公約にしている。現在、予備も含めて約30基の衛星が運用中だ。
 ところが、報告書によると、来年以降、寿命が尽きた衛星が次々に運用を停止する。一方、これを更新する次世代衛星の打ち上げの開始は遅れる見通しだ。衛星を製造していたロックウェル社の宇宙・防衛部門が航空大手ボーイングに買収されるなど、業界再編で技術の継承が難しくなっている背景がある。また、宇宙政策を決定する米政府内の部局に指導力がなく、予算を十分確保できなかったことなども原因としている。
 打ち上げ計画はすでに3年遅れの状態だが、GAOは次世代衛星の打ち上げ開始が2年遅れると想定して検討した。その結果、24基を確保できる指数は来年から、適正運用の最低ラインである95%を割り込み、18年には10%にまで落ち込むことがわかった。
 報告書は、軍や民間のGPS利用者が「深刻な影響を受ける可能性がある」と警告。爆弾の着弾精度が落ちたり、大陸間の航空便の遅延や欠航が起きたりする可能性があると指摘した。
カーナビでは、車の位置が地図上で止まったままになるなど不正確な表示をしたり、目的地までの所要時間の計算を誤ったりする可能性がある。米国のカーナビメーカーの技術者も「影響が出る可能性があり、対応を検討している」と話した。現在も使われている車速センサーなどによる補正技術を向上させたり、欧州が構築中の同様のシステム「ガリレオ」の電波を受信する機能を付け加えて補ったりする対策が考えられている。
 GPSは、爆弾の誘導など軍用として本来開発されたが、航空機の航行システムなどだけでなく、地図作製のための測量、地震や火山活動の予測に役立つ地殻変動観測にも欠かせない社会インフラになっている。
 ただ、現状で利用できる地球規模の測位システムは、米国のGPSだけ。欧州のガリレオも予算不足などから計画は遅れており、日本も衛星3基でGPSを補う「準天頂衛星」の1基目を来年度に打ち上げる予定だが、GPSの精度向上が目的にすぎない。
 GAOは米議会の関連機関で、日本の会計検査院に近い組織。行政機関の実績や効率などに関する調査を行い、議会に報告している。


北米映画興行収入「イングロリアス・バスターズ」が初登場首位

2009-08-24 13:28:00 | 映画 話題等
北米映画興行収入=「イングロリアス・バスターズ」が初登場首位


映画スタジオの推計に基づく8月21日―23日の北米映画興行収入ランキングは、第2次世界大戦を描いたクエンティン・タランティーノ監督の新作「イングロリアス・バスターズ」が、3760万ドル(約35億6000万円)で初登場1位となった。
 ブラッド・ピット主演の同作品は、北米以外にも22の国と地域で公開され、フランスや英国、ドイツ、オーストラリアなどでも首位を獲得した。全世界のオープニング興行収入は6510万ドルだった。
 同監督の作品でこれまでオープニング興行収入が最高だったのは、「キル・ビル Vol.2」(2004年)の2510万ドル。


2. 北米映画興行収入トップ10

  映画スタジオの推計に基づきロイターが23日にまとめた8月21─23日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。

  順位                興行収入

1 (*) Inglourious Basterds ................ 3760万ドル
2 (1) District 9 .......................... 1890万ドル
3 (2) G.I. Joe: The Rise of Cobra ......... 1250万ドル
4 (3) The Time Traveler's Wife ............ 1000万ドル
5 (4) Julie & Julia ......................... 900万ドル
6 (*) Shorts ................................ 660万ドル
7 (5) G-Force ............................... 420万ドル
8 (7) Harry Potter .......................... 350万ドル
9 (8) The Ugly Truth ........................ 290万ドル
10 (*) Post Grad ............................. 280万ドル
 [ロサンゼルス 23日 ロイター]





日本アニメ、欧州魅了 ロカルノ映画祭に200本

2009-08-23 09:48:54 | エンターティメント情報
日本アニメ、欧州魅了 ロカルノ映画祭に200本


 スイスの湖畔のリゾート地が、欧州の映画ファンと日本のアニメが出会う場と化した11日間だった。15日閉幕した第62回ロカルノ国際映画祭で、約200本もの日本アニメを集めた特集「マンガインパクト」が開催され、多様な映像表現が大小様々な衝撃(インパクト)をもって受け止められた。
 戦前から現代、短編・長編からテレビ作品まで、これだけ網羅的な大規模な特集は日本でも例がない。名誉豹(ひょう)賞を贈られた高畑勲(「平成狸合戦ぽんぽこ」など)、富野由悠季(「機動戦士ガンダム」など)両監督のほか、「ポケットモンスター」シリーズの湯山邦彦監督、「つみきのいえ」でアカデミー賞を受賞した加藤久仁生監督ら、約20人の日本人クリエーターが講演や会見をした。
 2年半をかけ準備した学芸員のカルロ・シャトリアンさんは「日本アニメの広大な世界を、自由に歩き自分なりの地図を描く。そんな場を、欧州の一般の映画ファンに提供したかった」と話す。
 映画祭の象徴的存在であるピアッツァ・グランデ(大広場)の野外上映で「ぽんぽこ」を見たイタリア人夫婦は「アニメは初めてだが、難しいテーマを分かりやすく伝え、とてもよくできていた」と話し、4日後の「ガンダム」の野外上映も訪れた。
 その上映をガンダム好きの息子と見に来た年配のスイス人男性は「戦闘シーンが続くが、その奥には人間ドラマがある」と感心。翌日、講演後の富野監督は10代の集団に囲まれサイン攻めに遭った。その一人、13歳のスイス人少女は「『ガンダム』は初めて見た。中に出てくる、ちっちゃくて丸いロボットが好き」。
 欧州でも、30代以下は日本アニメを見て育った世代。「マンガインパクトのためイタリアから来た。普通の映画祭でこんなに多くアニメを上映するのに驚いた」「大好きな『ドラゴンボール』をスクリーンで見られるなんて感激」といった声を聞いた。
 メディアの関心も高く、地元紙のほか仏紙ルモンドが一面で取り上げた。シャトリアンさんは昨年、イタリア人監督ナンニ・モレッティの回顧特集も手がけたが、「私が昨年受けた取材は5件だったのに、今年は30件だ」と驚く。「この映画祭は、マニアのものだった日本アニメが、欧州で映像文化の未来の言語として、新たな歴史をスタートするきっかけになったと思う」
 2千~5千人を集めた野外上映にしても他の会場にしても、集客は実写映画に比べればやや苦戦という印象で、会見や講演が表層的な内容に終わってしまうこともあった。それでも「マンガインパクト」の意義は、多くの人が集い、多様なアニメに出会う広い場所になったことだ。ロカルノの象徴、ピアッツァ・グランデのように。

2. 「テレビ普及で人口抑制」 インドの新政策が物議

貧しい農村に電気を引き、夫婦が夜遅くまでテレビを楽しむようになれば、子どもをつくる時間がなくなって人口増加を抑えることができる――。人口問題を抱えるインドで、世界人口デーの先月11日、アザド保健・家族福祉相がこんな政策を打ち出した。「わかりやすく、効果が期待できる」「いや、ばかげている」と、賛否両論が巻き起こっている。
オマル・モハメドさんは、国内で最も人口の多いウッタルプラデシュ州に住む80代の男性。「人口抑制策など聞いたことがない」と語るオマルさんには、男13人、女11人と計24人の子どもがいる。「これは私の意志ではなく、神様のおぼしめしだ」と、信じて疑わない。
一方、首都ニューデリーに住む2児の母、アンジャナ・アロラさんは「水も電気も不足しているのだから、子どもは2人までにしておくべき」という意見だ。9年前に生まれたアロラさんの娘は、「インドで10億人目の赤ちゃん」と認定された。国が直面する人口問題の一端を実感したとの思いがある。
国連の統計によれば、インドの人口は世界2位。今後50年以内に、首位の中国を追い越す見通しだ。現在でも、世界の貧困人口の50%が同国に集中しているとされ、人口抑制策は政府の急務となっている。家族計画指導や避妊具の無料配布を試みた結果、国内35州のうち14州で、「一家につき子ども2人」の目標が達成された。しかし残る地域、特に貧しい農村などでは、依然として一夫婦間の子ども数が平均3.5人にも上っている。
同国で人口問題に取り組む「インド人口基金」の代表者、A.R.ナンダさんは、テレビ普及で子どもの数を抑える案に「高い効果」を期待する。「国民にはっきりとしたわかりやすいメッセージを送り、合理的な考え方を促すことができる」と考えるからだ。「テレビが子作りを抑制した例はすでにいくつか報告されている」と、ナンダさんは指摘する。イタリアの性科学者が06年に実施した研究では、寝室にテレビを置いている夫婦はほかのカップルに比べ、セックスの頻度が約半分にとどまることが分かったという。
一方、アロラさんは、この案を「ばかげたこと」と一蹴(いっしゅう)。「国民の考え方を変える方法は、教育しかない」と主張する。オマルさんもまた、「テレビで華やかな世界を見た後は、もっと子どもをつくろうという気分になるんじゃないか」と反論している。

通信・放送の法体系再編 審議会答申、相互参入促す狙い

2009-08-22 18:13:40 | 一般エンターティメント
通信・放送の法体系再編 審議会答申、相互参入促す狙い


 通信と放送の法体系の抜本的な見直しを検討してきた情報通信審議会(総務相の諮問機関)の情報通信政策部会は19日、答申案をまとめた。テレビやラジオなど業態ごとの縦割りになっているのを、番組製作などの「コンテンツ」や情報を流通させる「伝送サービス」といった機能ごとに組み替えて、通信・放送の相互参入や効率化、新サービスの実現を促す。
 インターネット経由の映像配信をはじめデジタル化やブロードバンド(高速大容量通信)の普及で、通信と放送の垣根は低くなっている。しかし、法体系は九つの法律に分かれたまま。通信・放送サービスの変化に対応しようと、総務省は06年から「情報通信法(仮称)」への一本化も視野に、見直しの検討を進めてきた。26日の審議会で正式決定される答申を受けて、同省は来年の通常国会に関連法案を提出する。
 答申案によると、法体系を番組制作などに関する「コンテンツ」、視聴者や利用者に情報を届ける「伝送サービス」、通信や放送設備に関する「伝送設備」の3分野に再編成する。コンテンツは放送法、伝送サービスは電気通信事業法を核として集約、伝送設備は電波法の改正にとどめる見通しだ。
 現在は放送用、通信用と利用が限定されている電波を別の用途に使うことを認めるよう提言。具体的には、テレビ局が放送を行わない深夜に特定の携帯端末向けに番組を配信したり、携帯事業会社が自社端末に動画を放送したりすることも可能になる。
 放送設備と番組制作業務の免許は一括して地上波のテレビ局やラジオ局に与えられてきたが、これを分離して別々に認定することも提言した。関連企業の経営の選択肢を広げるのが目的。設備の共有や他社の設備を借りて番組を放送することも可能になり、デジタル化投資の負担増に苦しむ放送局には朗報だ。ただ、民放業界には「番組内容や編成への行政の直接関与が強まる」との懸念も広がっており、法案策定までの火種になりそうだ。
 関連法の一本化もなお検討するが、総務省内には「法技術的に難しい」との見方が強い。来年にNTTの組織の見直し議論が予定されているため、NTT法は今回の組み替え対象には含めない。
 議論のたたき台となった07年の同省の研究会報告では、政府が「社会的影響力」を根拠に放送・通信メディアを3分類。影響力が大きいほど規制を強くし、ネット上の情報にも新たに規制を導入する案が盛り込まれていた。しかし、審議会部会の議論の過程で「行政によるメディアの分類は公権力の介入」「ネット上の表現の自由を脅かす」など批判が強く、見送られた。


2. 『宝塚』と『ゲーム』大きい相乗効果 来月5日から『逆転裁判』続編 両方のファン取り込む



 「宝塚」と「ゲーム」。一見異質のコラボレーションで今年2月に舞台化された「逆転裁判 蘇(よみがえ)る真実」が成功をおさめ、続編となる「逆転裁判2 蘇る真実、再び…」が9月5日から東京・赤坂の「赤坂ACTシアター」で始まる。主人公の弁護士を演じるのは、初演と同じく、宙組の男役二番手の蘭寿とむ。それぞれの固定ファンを巻き込み、再び熱い法廷バトルが幕を開ける。 (宮崎美紀子)
 異例尽くしだった。二~三月に宝塚市の「宝塚バウホール」と東京の日本青年館で上演された「逆転裁判」はゲームソフトが原作で、九十五年の宝塚歌劇団の歴史上初めて。二劇場ともチケットはすぐに完売し、東京公演の千秋楽で早くも続編の公演が決定した。宝塚では時を置いて別の組で再演されることはあるが、同じ組での続編は珍しい。しかも決定は舞台上でファンに直接発表された。
 「サプライズ的にスクリーンで発表されたんですけど、お客さまのどよめきに私の方がびっくりしました」
 主人公の熱血弁護士フェニックス・ライト(通称ニック)を演じた蘭寿とむは、こう振り返る。
 真っすぐなニックは「どんどん入り込める好きな役」。「2」では、さらに内面、心情を深く掘り下げて演じたいという。
 劇場にはゲームファンも多く、いつもと雰囲気が違っていた。
 「キャラクターの性格をよくご存じだから、特徴的なコスチュームやセリフが出てくるだけで、すごく喜んでくださるのが新鮮でした。お客さまと一緒になってやっている感じがありました」
 一目でゲームファンとわかる人が最後には笑顔で楽しんでくれて、「やった」という充実感もあったという。
 「宝塚は初めてという人にも、お芝居の面白さ、フィナーレの華やかさ、男役のかっこよさを知ってもらいたいという気持ちは、もちろんあります」
 新鮮さと楽しさに満ちた舞台ではあるが、セリフの応酬で事実を暴く法廷シーンは緊張感が要求される。リアルな芝居と、宝塚ならではのラブロマンス。「その二つがぴったり合わさっているのが、この作品の魅力です」
 初演では、ゲームに出てくる片手を突き出した「異議あり!」のポーズを客席と一緒にやって盛り上がった。
 「またやりたいですね。千秋楽に、みなさん次回まで鏡の前で練習してきてください、と言っちゃったので」
     ◇
 舞台の原作「逆転裁判」は任天堂の携帯型ゲーム機向けのカプコンのゲームソフト。プレーヤーは主人公の「成歩堂(なるほどう)龍一」になりきって、裁判で相手の証言の矛盾を突いたり、タイミングよく証拠品を突きつけたりして、依頼人の無罪を勝ち取る。宝塚版の主人公「フェニックス・ライト」は、「成歩堂」の海外版ソフトでの名前だ。
 同ゲームは女性に人気が高く、シリーズ四作と関連の「逆転検事」合わせて三百七十万本を売り上げている。
 同社の広報・IR室によると、三年前、ゲーム開発に限らず新しいことをやろうというプロジェクトが発足し、大の宝塚ファンの女性スタッフが「宝塚でカプコンのゲームをやってもらえないか」と提案したという。
 公演が成功し、「『逆転裁判』というゲーム、ひいてはカプコンという名前も知ってもらえた」(同社)。今回のチケットの一部は同社のサイト「イーカプコン」でも販売され、五分で完売したという。
 一方で、宝塚はもともと、コミック、映画、オペラに韓国ドラマと、あらゆるものを取り込んできたが、ゲームとの初めてのコラボはファン層の拡大につながった。客席には、普段は見かけない若い男性のグループや一人の客が目につき、一方で、休憩時間に「ニンテンドーDS」に興じる宝塚ファンらしき女性客もいた。
 宝塚とゲーム。一見水と油だが、ともに思い入れが強いファンを持っているだけに相乗効果は大きい。「逆転裁判2」は九月十五日まで上演予定。

~ 未だに達成されない5000億産業 ~ 中村 朗

2009-08-21 14:39:34 | 特集 石田達郎 石田のお父さん !
特 集 「石田のお父さんを偲ぶ」

石田さんの思い出

~ 未だに達成されない5000億産業 ~


            中村 朗

1970年(昭和45)3月11日、朝日講堂(現有楽町マリオンの場所に
あった)を満員札止めにした石田さんの″ビデオソフト5000億円産業″
演説が、わが国のビデオ産業の口火を切り、各社(200社?)の参入ラッ
シュを招いた(実は、10年も続く悪戦苦闘の幕開けであった)ことは、
今や伝説と化しているが、これはそれに先立つミュージック・テープで成功
した、石田さん一流の「先手必勝」の典型であった。




 演説当時、VTRは2分の1インチ・オープンリールの「統一Ⅰ型」(モノ
クロ)が発売されたばかりで、カラーのオープンリールはソニー、松下など
数社が規格まちまちで発売寸前。待望のカセット型は4分の3インチの再生
オンリーが、ソニーから来年末に発売と発表されていた。
VTRの所帯普及率は、零といってよかった。
 こうした中で7月1日、ポニー・ビデオ第1回17作品が発売された(纏っ
たビデオソフトの市販は、国内はもとより世界でも初めてだったと思う)。
ゴルフから古典落語、料理教室から虫プロのアニメまで、バラエティーは豊富
だった(年末には90作品を越えた)が、その価格は30分3万円。大卒男子の
初任給が4万円弱の時代である。更に「歌劇カルメン」(3本組18万円)、
「太陽がいっぱい」(10万円)などもあった。




その年末までに100本売れた作品があったか ? 無かったか ? ゴルフや
アダルトものが業務マーケットで多少動いた程度で、大半はハードメーカーの
デモ用の需要に依存した。
 ハード機種の規格の不統一が足を引っ張った。ソフト市場の規模はハードの
普及率如何によることは明らかであった。
 75年にソニーがベータマックスを、77年に松下がVHSを発売して、2分の1インチ・カセットの時代が始まり、ソフトメーカーが順次値下げに踏み切り、81・2年ごろようやく多少市場らしくなる。

ところで、石田さんの「5000億円」は、その後40年を経て、今日まで一度も達成されたことがない。04年に3000億円を僅かに越えたのをピークに、昨08年のソフト売上げは、2860億8800万円である。(日本映像ソフト協会)

 しかし、いずれにしろ、今日ポニーキャニオンが
ビデオソフトのトップ企業をつづけているのは石田さんのお蔭である。

 私はニッポン放送在籍中は、石田さんとほとんど接触はなかったが、ビデオの始まりから石田さんに呼ばれて20年余り、いろいろな場面で石田さんの
人間性に接した。思い出は尽きないが、石田さんが晩年、ビデオ産業の進展を見とどけた後、次なる関心事として、
① 東京国際映画祭の拡充 
② ハイビジョンの普及
③ 札幌国際映画学校の設立に、情熱を注がれておられたことを知り、

90年7月の急逝を、心から残念に思った。

石田さんの先見性と実行力が、日本の映像文化の発展に生かされなかった
ことは、わが国の損失であったと思っている。

「アメリカン・フィルム・マーケットアソシエーションの役員会で、ビデオ産業構想をプレゼンの石田さん」(渡辺省吾さん提供)
以 上

プレステ3、1万円値下げし巻き返し SCE、薄型で軽く

2009-08-19 16:19:05 | エンターティメント情報
プレステ3、1万円値下げし巻き返し SCE、薄型で軽く


ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は19日、家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の新機種を現行より1万円安い2万9980円で9月3日に発売すると発表した。欧米でも同水準の価格に引き下げる。年末商戦に向けて販売をテコ入れし、任天堂への巻き返しを狙う。
 新機種は現行主力モデルよりもハードディスク容量を40ギガバイト増やして120ギガバイトとした。本体の厚みも現行モデルより34%薄い65ミリ、重量も3割近く軽い3.2キロにスリム化した。
 米国では299ドル、欧州では299ユーロで9月1日に発売する。
 PS3の値下げは2007年11月以来。任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」は2万5000円、米マイクロソフトも据え置き型ゲーム機「Xbox360」を廉価版で1万9800円で販売している。値下げに踏み切ることで大幅な販売上積みを目指す。


2. 総務省「正確な当確」要請、民放連「介入に重大な懸念」

 総務省は18日、全国の放送事業者に向け、総選挙の当選確実の放送を慎重かつ正確に実行するよう要請した。これを受け、日本民間放送連盟の報道委員会(委員長=堀鉄蔵・名古屋テレビ放送社長)は同日、「当確放送での誤りに行政が介入し、事前に局への注意喚起が常態化することは、重大な懸念を抱かざるを得ない」との談話を発表した。
 総務省は国政選挙のたびに同じような要請をしているが、07年の参院選時には各局が呼び出されて文書を手渡されたことで、民放連の反発を招いていた。今回は呼び出しではなく、総務省側が局を訪ねたり、郵送したりした。