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北米映画興行収入=「シュレック」が2週連続の首位

2010-05-31 15:53:41 | エンターティメント情報
北米映画興行収入=「シュレック」が2週連続の首位


 映画スタジオの推計に基づく5月28日―30日の北米映画興行収入ランキングは、人気アニメシリーズの第4作「シュレック フォーエバー」(日本公開は12月18日)が4330万ドル(約39億円)で2週連続1位となった。

 米人気ドラマの映画版第2弾「セックス・アンド・ザ・シティ2」(日本公開は6月4日)が3210万ドルで初登場2位。同作品は、メモリアルデーの休日となった27日に一足早く公開となり、同日は1420万ドル、週末を含めた4日間の興収は4630万ドルになった。ただ、週末3日間の売り上げは、2年前に公開されたシリーズ1作目の5700万ドルを大きく下回っている。

 ウォルト・ディズニーの冒険ファンタジー「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」が初登場3位。同作品は、北米以外の41カ国・地域では1位の興収を記録した。




2. 北米映画興行収入トップ10

 映画スタジオの推計に基づきロイターが30日にまとめた5月28─30日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。

  順位    興行収入

1 (1) Shrek Forever After ........ 4330万ドル
2 (*) Sex and the City 2 ......... 3210万ドル
3 (*) Prince of Persia:
The Sands of Time .......... 3020万ドル
4 (2) Iron Man 2 ................. 1600万ドル
5 (3) Robin Hood ................. 1030万ドル
6 (4) Letters to Juliet .......... 590万ドル
7 (5) Just Wright ................ 220万ドル
8 (7) Date Night ................. 180万ドル
9 (6) MacGruber .................. 150万ドル
10 (9) How To Train Your Dragon ... 100万ドル
[ロサンゼルス 30日 ロイター]

Superflyフジ「合衆国」テーマ曲歌う

2010-05-30 15:20:27 | エンターティメント情報
Superflyフジ「合衆国」テーマ曲歌う



 ロックユニット、Superflyが、7月17日に開幕するフジテレビ恒例の夏イベント「お台場合衆国2010~笑うBayには福きたる!!~」(8月31日まで)のテーマ曲「Roll Over The Rainbow」(発売日未定)を書き下ろしたことが29日、分かった。
 この日、東京・代々木第1体育館で行われた音楽の祭典「MTV WORLD STAGE VMAJ 2010」で、夏をイメージして作ったロック調の同曲を初披露。大トリでパワフルに歌い上げ、約1万人の観衆を魅了した。
 また、最新シングル「Dancing On The Fire」で「最優秀ロックビデオ賞」を受賞。ボーカルの越智志帆(26)は「素敵な賞をありがとうございます」と喜んだ。


2.矢田亜希子が1年ぶり仕事復帰 フジの刑事ドラマ「撮影1日1日が濃かった」

 女優の矢田亜希子が約1年ぶりに本格的に女優復帰を果たしたフジテレビ系のスペシャルドラマ「刑事・鳴沢了~東京テロ、史上最悪の24時間」(29日午後9時放送)の完成披露試写会が20日、東京・台場で開かれた。麻薬事件をきっかけに元俳優、押尾学被告と離婚して以来、初めてとなったドラマで敏腕刑事役を演じた矢田は、試写会後の舞台あいさつで、集まったファンを前に「撮影は1日1日がとても濃く、身を引き締めて頑張った。一人でも多くの人に見てもらいたい」と満面の笑みを見せた。
 このドラマで矢田は、爆破テロに立ち向かって奮闘する刑事役の坂口憲二の相棒役として、体当たりの演技を見せている。
 この日の舞台あいさつには、黒のシックなパンツルックで登場。13日間でのドラマの撮影を「よくこんな短期間で撮ったなと思う。迫力ある仕上がりで楽しめた」と仕上がりに満足している様子だった。
 ドラマで演じた女性刑事はズバズバとものを言い、華麗に走るシーンも多い。「撮影では全力で走ったときに肉離れ直前みたいになり、つらかった。普段は運動からかけ離れた生活なので、ストレッチを入念にして、あとは自分の体力を信じました」と振り返る。
さらに、「坂口さんが演じる鳴沢刑事とのかみ合っていない掛け合いなども見てもらえたらと思います」と手を振ってファンに応えた。
 ドラマでは、時計にこだわりを持っている刑事が登場する。司会からそれを引き合いに、「最近のこだわりは」と質問が飛ぶと、矢田は「野菜をたくさん食べること。ちょっと前に、旬のタケノコでご飯を炊きました」とコメント。私生活の充実ぶりも垣間見えた。
 矢田は昨年夏に押尾被告の麻薬事件で離婚して以来、芸能活動から遠ざかっており、復帰が待たれていた。本作への出演で、昨年1~3月に同局で放送されたドラマ「ヴォイス~命なき者の声~」以来、約1年ぶりの“仕事復帰”となる。
 本作は作家、堂場瞬一さんの警察小説シリーズの最高傑作との呼び声が高い「讐雨(しゅうう) 刑事・鳴沢了」が原作。
 矢田は7月から同局系で始まる連続ドラマ「逃亡弁護士 成田誠」にも出演する。(
3. BSデジタル化繰り上げへ NHK、来年4月完全移行

 NHKが来年7月24日に予定していたBSテレビ放送の完全デジタル化を、4月1日に繰り上げる方針を固めたことが29日、分かった。アナログ放送を3月末で停止し、デジタル放送は現行3チャンネルを新たな2チャンネルに再編する。
 NHKによると、BSアナログ放送の視聴世帯数は推計500万弱。来年4月以降、BS放送を見るにはBSデジタルのチューナーなどが必要になる。地上放送が映らないためBSアナログを見ている難視聴世帯には、BSデジタルのチューナーを無償で配ることを検討している。
 NHKは当初、BS放送も地上放送と同時にデジタルに移行させる予定だった。だが地上放送の完全デジタル化が広く認知されてきたのに対し、BS放送はアナログが存続すると誤解している視聴者が少なくないため、移行を早めて集中的に周知キャンペーンを行うことにした。
 現行のBSデジタルは、通常画質のBS1、BS2とハイビジョンのBShi。これらを、ともにハイビジョンで報道番組中心の新BS1、教養・娯楽番組中心の新BS2に再編することが既に決まっている。地上放送の一部番組を流しているBS2の難視聴対策はなくなる。

「座頭市 THE LAST」 「真人間」望む男の悲劇

2010-05-28 19:05:31 | エンターティメント情報
「座頭市 THE LAST」(フジテレビ、セディックインターナショナルほか)
「真人間」望む男の悲劇



 香取慎吾の座頭市である。勝新太郎や北野武ではない。
 当然、何かが違う。いや、「何か」ではなく「ほとんどすべて」が違って見える。
 冒頭から意表をつかれた。女房のタネ(石原さとみ)との約束で、市にとって最後となるはずの人斬(き)り。竹やぶを駆ける市がスローモーションで映し出される。そして、絶命するタネとの抱擁。市の目が開いていたら、別の映画と見まがうところだ。
 市は、タネに誓った通り、農民になって平穏な暮らしをするために、故郷の海辺の村に向かう。たどり着くと、村は、非道な天道(仲代達矢)の一家に牛耳られていた。
 そこからの物語の肝は、市が仕込みづえを置いて、〈真人間〉になれるかどうか。それは、勝や北野が演じた市が、世を捨てた身で悪を斬り、ダーティーヒーローとして活躍するのとは、正反対の存在だ。だから、〈真人間〉になろうとする市には、勝や北野にあった、虚無から生まれるユーモアや屈強さが欠けている。
 香取の市には軽味がない。ひたすら重い。大きな体もそう。最初はせりふ回しが甘くて舌足らずに思えたが、映画が進むにつれ、セリフ自体が減っていく。
 女房(工藤夕貴)を寝取られた男(寺島進)が天道一家に斬られ、市が斬り返す場面。市の親友の農民(反町隆史)が天道の悪事を役人に直訴する場面。そこには、時代劇ならではの叙情や活劇の面白さがある。過去作に倣って演出も工夫されている。しかし、あの居合斬りの痛快さはない。
 ならば、本作はだめな映画なのだろうか。「やっぱり、だめか」と嘆くのは、かつての市と比べてしまうからではないか。
 本作の市はヒーローでなく、真人間になろうとしてなれない、悲劇の主人公だ。ラストの市を見ればいい。ぼろぼろの体で地べたをはいつくばり、タネと暮らす夢を追い続ける姿の何と痛々しいことか。長い旅路の果てにたどりついた男の生の重みが見る者に迫る。
 物語はメリハリを欠き、それぞれのキャラクターの掘り下げが足りない。欠点は少なくないが、阪本順治監督と香取が、過去作の成果を踏まえたうえで、新たな市像を創造するために、格闘した跡と受け止めたい。ラストシーンには、それだけの重みが、間違いなくあったと思う。2時間12分。TOHOシネマズ六本木ヒルズなど。

2. ニッポン放送、最大3億円のプレゼント

 ニッポン放送は27日、東京・有楽町の同社で、21日から展開中のイベント「最大3億円! ニッポン放送 プレゼント争奪! 夢グランプリ」の記者会見を行った。
 同イベントは、1等・前後賞合わせて3億円が当たるドリームジャンボ宝くじをニッポン放送が1万枚購入し、当たった当せん金(最大3億円)を全額、最も支持された「夢プラン」を発表した番組のリスナーにプレゼントで還元する企画。
 会見にはスポーツ6紙の女性ユニット「スクープ!?」が応援に駆けつけ、1万枚の宝くじの山を前に「すご~い」と大はしゃぎ。これまでの最高当せん額が300円というサンスポ担当の香川美紀(22)は、全18番組のさまざまな夢プランのなかで「iPad、最大6000台プレゼント!」を提案する番組「ミュ~コミ+プラス」を支持した。応募は6月14日まで。詳細は同社ホームページで。

3. フジテレビ:滝クリ後任の秋元アナとNHKイケメンアナが熱愛!

 フジテレビ「ニュースJAPAN」(月~木曜後11・30、金曜後11・58)でキャスターを務める秋元優里アナウンサー(26)が、NHKの青井実アナウンサー(29)と親密交際していることが27日、分かった。
 2人は慶応大の先輩後輩。局は違うが、同じアナウンサーの仕事に真摯(し)に向き合う姿勢が共通しており、時間を見つけてはデートを重ねているようだ。一部夕刊紙には、肩を寄せ合って地下鉄の席に並んで座る仲むつまじい写真が掲載された。
 秋元アナは「ニュースJAPAN」で滝川クリステル(32)の後任として注目され、安定したキャスターぶりが好評。深夜の報道番組の顔になっている。愛らしい顔つきと推定Fカップといわれるバスト、美脚も人気。テレビ東京の秋元玲奈アナウンサー(24)は実妹で、美人姉妹としても評判だ。
 一方の青井アナは大手百貨店「丸井」の創業者の孫。1メートル86の長身に小顔のモデルのような体形で、00年の石原プロモーション主催のオーディション「21世紀の石原裕次郎を探せ!」で2次選考を突破した異色の経歴の持ち主。「NHKのプリンス」との声もあり、現在は「MUSIC JAPAN」(日曜後6・10)などレギュラー4本を抱えている。
 交際についてフジテレビは「アナウンサーのプライベートについてはコメントしません」とし、NHKも「プライバシーにかかわることなのでコメントできません」とした。
 ◆秋元 優里(あきもと・ゆり)1983(昭和58)年10月25日、東京都生まれの26歳。慶応大総合政策学部卒業後の06年、フジテレビ入社。「報道2001」のキャスター、「FNNスーパーニュース」の現場リポートを経て、昨年9月28日から「ニュースJAPAN」担当。
 ◆青井 実(あおい・みのる)1981(昭和56)年1月2日、東京都生まれの29歳。慶応大経済学部卒業後の03年、NHKに入局。初任地の大阪放送局では夕方のニュース番組でキャスターを務めた。英会話番組「英語でしゃべらナイト」で等身大で英語にチャレンジする姿が人気を呼んだ。

紳助「26時間テレビ」今年もヘキサゴン

2010-05-27 16:04:42 | エンターティメント情報
紳助「26時間テレビ」今年もヘキサゴン

 タレント、島田紳助(54)がフジテレビ系夏の恒例番組「FNSの日 26時間テレビ2010」(7月24日後7・0)の総合司会を2年連続で務めることが26日、分かった。昨年に引き続き、同局系バラエティー「クイズ!ヘキサゴンII」(水曜後7・0)で人気の総勢31人の“ヘキサゴンファミリー”が総出演。大張り切りの“親分”紳助は「30時間テレビでも行けるわ!」と笑いの闘志を燃やしている。
 昨年、総合司会に初挑戦した“大御所”紳助。不眠不休の「26時間テレビ」にコリゴリと思いきや、2年連続の登板にノリノリだった。
 「もっとしんどいかな、もっと苦しいかなと思っていたのですが、そんなこともなかったです(笑)。『30時間テレビ』でも行けるわ!」と再び大役を引き受けた。その最大の理由は、紳助率いるヘキサゴンファミリーの確固たる絆だ。
 つるの剛士(35)、上地雄輔(31)、里田まい(26)、スザンヌ(23)、木下優樹菜(22)ら“おバカ一家”が一丸となり、笑いと涙の感動フィナーレを演出した昨年の「26時間テレビ」。総合プロデューサーを務める同局の神原孝氏は、「昨年末に紳助さんと『また、12時間耐久三輪車レースをやりたいですね』と話していたら、その流れで新しいアイデアがどんどん挙がって、来年も『26時間』やりましょう!となりました」と明かした。
 「絆~超!笑顔と感動~」と銘打った今年の目玉は、人気ユニット、羞恥心に続き、紳助がプロデュースした“イケメン三銃士”サーターアンダギー(山田親太朗=23、森公平=22、松岡卓弥=20)の全国行脚イベントだ。
 「26時間テレビ」の中で彼らが日本列島を縦断し、ヘキサゴンオールスターズが歌う同番組のテーマソング「僕らには翼がある~大空へ~(仮)」(ポニーキャニオン、7月14日発売)を各会場でファンと熱唱。
 録音した各地の歌声を集め、番組のエンディングでヘキサゴンオールスターズとの“合唱コラボ”を実現させる。今年は、ヘキサゴンの固い絆が結ぶ“日本の歌声”が感涙のフィナーレを演出してくれそうだ。
 また、「-三輪車レース」はもちろん、爆笑&感動企画が満載。紳助は「我々は26時間、むだなことをたくさんやっていきます。しかし、そのむだの中に感動がある。ともかく26時間、ずっと見てください!」と気合を入れている。


2. 電車無線、10キロ先に届いて非常停止 電離層で反射か

 27日午前8時半ごろ、大阪府高槻市のJR京都線摂津富田駅近くを走行中の西明石発京都行きの普通電車(7両編成)の運転士が、踏切内に男性が立ち入っているのを発見。同線を走る他の列車を緊急停止させる電波「防護無線」を発信したところ、約10キロ離れた同府枚方市内の学研都市線を走っていた複数の電車も受信し、非常停止した。男性にけがはなかった。京都線は3分後に運転を再開したが、学研都市線で尼崎発京田辺行きの普通電車が津田―藤阪間(ともに枚方市)に約20分間停車、計5本が運休するなど約1万人に影響が出た。
 JR西日本によると、同じ路線を走る列車が使う防護無線は通常、半径1キロ程度しか届かない。今回のトラブルの原因については、夏の大気中にできる「スポラディックE層」と呼ばれる特殊な電離層が電波を反射し、通常より遠くまで飛ばしたのではないかとみている。
 JR西は「広い地域の電車が止まりお客様に迷惑をかけたが、安全性には問題がない」としている。

強引な手法、賛否分かれる ドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』

2010-05-25 17:59:50 | エンターティメント情報
強引な手法、賛否分かれる ドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』

 和歌山県太地町のイルカ漁を扱ったドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」(ルイ・シホヨス監督)が六月二十六日から、東京都内の映画館を皮切りに全国各地で順次公開される。被写体となった漁師らが撮影拒否したにもかかわらず登場させられたのは肖像権の侵害だとして上映中止を求めたため、配給会社が修正を加えて上映する。撮影拒否する人間をカメラに収めるなどの強引な手法でできた作品だが、ドキュメンタリー作家らはどう見ているのだろうか? 

 作品は、シホヨス監督が元イルカ調教師らとチームを組み同町のイルカ漁の様子を隠し撮りしたもの。漁師がイルカを銛(もり)で刺し、入り江が血で赤く染まるセンセーショナルな場面などをとらえた作品は、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞、海外で評価された。
 漁師らの反発などもあり国内で配給先が見つからなかったが、今年に入って「インスタント沼」など邦画を中心に配給するアンプラグドが、作品に修正を加えることを条件に配給を決定。「(イルカの肉に含まれる水銀値の)調査結果にはばらつきがある」との字幕を加えたり、漁師の顔にモザイクを入れたりした上で、全国二十六館で公開する。
    ◇
 撮影拒否する漁師の姿をそのまま撮り彼らを“敵役”として登場させる手法や、イルカ漁批判という明確な目的ありきの製作は、ドキュメンタリーとして適切なのか。国内のドキュメンタリー作家らの間で意見は分かれる。
 オウム真理教(アレフに改称)信者に密着したドキュメンタリー「A」で知られる森達也監督は「群集を撮るとき一人一人許可を取らないように、映像は常に盗撮の要素がある」との考えで、シホヨス監督らの手法を肯定する。「ミャンマーの軍事政権を暴こうとしたら監督らと同じように撮るしかない。漁師が怒るのは当然だが、手法が不当とは言えない」
 これと違った考え方もある。
 「マスコミは、時として取材対象に対して暴力に成り得ることを踏まえ、マスコミで反論できない人を取材する場合は慎重に進めるべきだ。隠し撮りや相手をだまして撮る手法には疑問が残る」と話すのは、ドキュメンタリー番組を多く手掛ける制作会社ドキュメンタリージャパンの久保田直さん。牧哲雄同社代表取締役も「この手法が許されると『何でもあり』になり、誰も取材に応じなくなるのでは」と話す。
 精神科診療所に通う患者を追った「精神」を撮った米ニューヨーク在住の想田和弘監督によると、アメリカではマイケル・ムーア監督に代表されるような主張をアピールするためのプロパガンダ的ドキュメンタリーが日本より一般的。だが想田監督は「ドキュメンタリーの作り手は未知に対して開かれていることが肝要であり、先に結論ありきの『ザ・コーヴ』のような作品をドキュメンタリーと呼ぶのには抵抗がある」との見解だ。
    ◇
 日本の文化を非難する内容とも取れることから、靖国神社を題材とした「靖国 YASUKUNI」(李纓監督)の上映中止が相次いだ二〇〇八年春の再来を危ぶむ声もあったが、大きな混乱は今のところない。ある劇場支配人は「公開日の問い合わせはあるが抗議の電話はない」と冷静に話す。二年前の上映中止で映画館の自主性や存在意義などが問われたこともあり、アンプラグドの加藤武史代表取締役は「『靖国~』が教訓になっているようだ」という。
 ただ、漁師らは上映を認めたわけではなく、代理人の石田省三郎弁護士は「配給会社に、上映中止または仮に上映するなら問題点が多いと申し入れ続けている」としている。配給側は「配給権を持つだけのわれわれが漁師の言い分すべてを受けるわけにいかない」としており、両者の折り合いがつかず、問題を残したままの上映になりそうだ。


2.市町村ごとの新気象警報、細かすぎ? 民放は放送せず

 気象庁が出す大雨や洪水などの警報、注意報が、27日から市町村単位にきめ細かくなる。ところが多くの民放は「情報が多すぎ、かえって速報性に欠ける」として、これまで通りの地域別で伝えることにした。NHKは市町村単位で伝えるものの、状況によってはやはり地域別にとどめるという。素早い防災対応を促そうとした気象庁の試みは、伝達方法に課題を残した。
 気象に関する全23種類の警報と注意報はこれまで、全国を375の地域に分けて発表していた。27日からはこれに加え、原則として市町村単位の1777地域に分けた発表もする。例えば東京なら「23区西部」だった発表が「品川区」「世田谷区」などと細かくなる。
 しかし、テレビの民放キー局や在京ラジオ局は、市町村単位の速報は原則として見送ることにした。
 TBSテレビはテロップを流す実験をしたが、台風上陸の時などは、警報を一通り伝えるだけで15分かかると想定されることが判明。「情報が多すぎて視聴者に不親切」と判断した。各局とも、局地的なゲリラ豪雨など、細かい情報が必要な場合は市町村単位で伝える方針だ。
 一方、NHKは、テレビでは画面上部に加え、左側にもテロップを流すことで市町村単位の速報を伝える。ラジオも市町村単位に伝えることを原則とした。ただ、情報量が多い場合はテレビ、ラジオとも、民放同様、従来通りの地域別で伝えるという。

3. グーグル4年連続でトップ MBA学生の人気企業

 米国の経営学修士(MBA)課程で学ぶ学生の人気企業はネット検索大手のグーグルが4年連続で首位に立ち、大手金融機関の人気も依然として根強いことが、米調査会社ユニバーサムがまとめたCNNMoneyの独占調査で分かった。
グーグルは好調な業績に加え、ワークライフバランス重視をアピールしていることも一因となった。金融大手ではゴールドマン・サックスが3位に返り咲き、JPモルガンが7位、モルガン・スタンレーが14位に入った。2008年にメリルリンチを吸収したバンク・オブ・アメリカは昨年の37位から25位に浮上し、クレディ・スイス、バークレイズ・キャピタルも25位以内にランク入りした。
一方で、雇用情勢の悪化でシリコンバレーやウォール街の有名企業以外に目を向ける学生も増え、日用品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソンが10位、ネスレが29位、ユニリーバが35位にそれぞれ浮上している。
新たにランキング入りしたのは教育団体のティーチ・フォー・アメリカや、AT&T、オラクル、ヒルトンホテルズ、メルクといった企業。一方、メリルリンチ、ノキアなどはランク外となった。
予想される初任給の平均は2009年の調査より4000ドル低い9万4376ドルとなり、5年目の予想年収は2万2000ドル低い17万2868ドルだった。
大規模リコール問題に見舞われたトヨタの人気は35位から80位に転落、メキシコ湾の原油流出事故を起こしたBPは60位から81位に転落した。ただし調査は流出事故が起きる前の09年12月から10年3月にかけて実施されている。

北米映画興行収入=「シュレック」最新作が初登場1位

2010-05-24 16:24:59 | エンターティメント情報
北米映画興行収入=「シュレック」最新作が初登場1位



 映画スタジオの推計に基づく5月21日―23日の北米映画興行収入ランキングは、人気アニメシリーズの第4作「シュレック フォーエバー」(日本公開は12月18日)が7130万ドルで初登場トップとなった。
 ただ、業界関係者の予想1億ドル超には大きく届かず、2007年公開の前作(1億2160万ドル)、2004年公開の第2作(1億0800万ドル)も下回った。

 シリーズ最終作となる同作品は3Dでも公開され、オープニングの興行収入に占める3D比率は61%。また、ロシアやフィリピンなど7カ国でも封切られ、海外での興収は約2600万ドルを記録した。

 このほか、先週まで2週連続で首位だった「アイアンマン2」(日本公開は6月11日)は、2660万ドルで2位に後退。北米での累計興収は2億5130万ドルとなり、海外での売り上げと合わせて5億ドルを突破した。

 また、先週2位の「ロビン・フッド」(日本公開は12月)は1870万ドルで順位を1つ下げた。




2. 北米映画興行収入トップ10


 映画スタジオの推計に基づきロイターが23日にまとめた5月21─23日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。

  順位    興行収入

1 (*) Shrek Forever After ........ 7130万ドル
2 (1) Iron Man 2 ................. 2660万ドル
3 (2) Robin Hood ................. 1870万ドル
4 (3) Letters to Juliet ..........  910万ドル
5 (4) Just Wright ................  420万ドル
6 (*) MacGruber ..................  410万ドル
7 (7) Date Night .................  280万ドル
8 (6) A Nightmare on Elm Street ..  230万ドル
9 (5) How To Train Your Dragon ...  190万ドル
10 (*) Kites ......................  100万ドル
[ロサンゼルス 23日 ロイター]

24日から『芸能人の美術展』

2010-05-23 16:04:28 | エンターティメント情報
24日から『芸能人の美術展』 ひばりさん未公開作品も

 毎年恒例の「文化人・芸能人の多才な美術展」(同美術展実行委員会主催、文化庁など後援)が二十四~二十七日に、東京・永田町の憲政記念館で開かれる。今年展示される力作の一部を、一足先に紙上で紹介-。 
 一九九九年にスタートした美術展。十二回目の今年は地球環境保護と文化財救済活動支援のチャリティー企画で、例年の芸能人、政治家らに加えて漫画・アニメ界からも新たに参加。計九十二人から、絵画を中心に約百六十点を展示する。
 開催中のカンヌ国際映画祭で「アウトレイジ」が公式上映され、主要賞受賞の期待が高まる北野武監督は初回から出品している常連で、今年は「七福神」。太陽を背に船上での楽しそうな雰囲気が伝わる。
 注目作の一つは美空ひばりさんの「クレオパトラ…」。亡くなる前年の八八年、入院中に色紙に描いた作品で、世に出るのは今回が初めて。絵に添えた「歌心 遠き彼方へ」という言葉からは、病と闘っていたひばりさんの心の内が読み取れる。頬(ほお)を伝わる涙に、晩年のひばりさんはどんな思いを込めたのだろうか。
 漫画家・松本零士さんの作品は「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」などのキャラクターが描かれた「わが青春の心の友人たち!!!」。「僕の世界のすべてが入っている」といい、こちらも初公開。ほかに、さいとうたかをさんの「ゴルゴ13」、ちばてつやさんの「あしたのジョー」、矢口高雄さんの「釣りキチ三平」など、おなじみのキャラクターも。
 俳優・中村繁之は今回が初出品。昨年の舞台でキャラクターグッズを製作販売する際、「何か描いてみて」と言われて描いたのが好評で、絵が好きに。ポップな感じがよく出ている今回の「マイケル・ジャクソン」は「ポーズに気を配り、全体で『マイケル』ということが分かるように描きました。下書きを中心に丸一日で仕上げました」。絵を描いている時は「楽しく、無心です」という。同じく初出品のタレント・熊田曜子は、自らの体をかたどったオブジェ「分身」。
 このほか、歌舞伎俳優・市川団十郎は、虎を水彩でシンプルに表現した「とら」、ベテラン俳優の梅津栄は「生きて生きて泣いて笑って」と題したパワーあふれる作品。
 政界からも鳩山由紀夫首相、谷垣禎一自民党総裁らが書や絵画を出品している。実行委員会の松岡久美子事務局長は「絵というと『静』のイメージがあるが、出品作にはどれも動きがあり、音も出てきそう。漫画家の先生の原画は、じかに見ると迫力が違う」と話す。
 芸能人の出品者は、ほかに、東ちづる、安達祐実、里見浩太朗、水前寺清子、パパイヤ鈴木、田中好子、藤あや子、牧伸二、八代亜紀、山本陽子ら。
 美術展は午前九時半~午後五時(入館は午後四時半まで)、入場無料。初日の二十四日に松本零士さんと熊田曜子がゲストで来場予定。実行委は各地での開催の相談に応じている。(電)03・5771・6555。

2. 携帯音楽プレーヤー、水洗いできます ソニーが新商品

 ソニーは22日、ヘッドホンと一体型の携帯音楽プレーヤー「ウォークマンWシリーズ」から防水仕様の新商品を発売した。汗を気にせず、運動しながら使える。水洗いも可。ライムグリーンほか4色、想定の価格は1万円前後。


3. エリカ、悩殺復活!ファン前に新曲初披露

待ちに待った瞬間だ。1万2000人の視線が1点に集まる。大歓声の後押しを受けて、主役のシルエットが浮かび上がった。
 まばゆいばかりのライトに照らされ、沢尻が真っ赤なフラッグを振りながら姿を見せる。シルバーのミニスカートの奥からは、プリプリに盛り上がったヒップがあらわに。左胸には、今にも飛び立ちそうな黒の孔雀の羽根を装着。心機一転をはかり、復活への意欲を服装に込めた。
 晴れ舞台に合わせて用意した新曲は、軽快なダンスミュージック「Treasure」。4人の女性ダンサーを従えて歌い、踊った。同曲は、ハウスミュージック界で人気のユニット「スタジオアパートメント」に制作を依頼し、23日に結婚する実兄(29)への思いを英語詞で自らしたためた。
 21日のリハーサルから気持ちは高ぶる一方だった。他の出演アーティストが1時間程度で切り上げるところを、2時間にわたって入念に確認。リハの途中でヘッドマイクに不具合が生じたため、ハンドマイクで歌うプランも浮上したが、ダンスへの影響を考慮。本番では両手に何も持たず、歌入りの音源を流した上で地声を張り上げた。
 ファンの前に登場するのは2007年9月、映画「クローズド・ノート」の初日舞台あいさつ以来。不機嫌な表情で腕を組み、司会者の質問に「別に…」と発言し、物議を醸した。それをきっかけに芸能界の一線から離れ、自身を取り巻く環境は次々と変化した。
 身の周りで次々と騒動がわき起こる中、高城氏と離婚する意思を表明。エイベックスのサポートを受け、歌手と女優を両立させていくことを決めた。現在、海外渡航中の高城氏と離婚に向けた話し合いは膠着状態が続いているが、その一方でボーカルレッスンに通い美声に磨きをかけてきた。
 この日は「別に…」発言の2年8カ月前とはうって変わり、弾けるような笑顔でステージに立ち続けた。最後にハンドマイクを強く握り締め「みんなありがとうッ!!」とだけ叫んだ。多くの言葉はいらない。心から感謝の気持ちを伝え、再出発の幕をこじ開けた。

金融危機を題材とした作品、カンヌ映画祭で上映

2010-05-22 14:41:30 | エンターティメント情報
金融危機を題材とした作品、カンヌ映画祭で上映



 今年のカンヌ映画祭では、金融危機を題材にしたドキュメンタリー2本が上映されることが決まり、話題を呼んでいる。いずれも金融業界の腐敗した体制を詳細に描いている。
 上映されるドキュメンタリーは、チャールズ・ファーガソン監督の「Inside Job(原題)」と、スイス出身のジャン・ステファン・ブロン監督の「Cleveland versus Wall Street(同)」。
 ファーガソン監督はロイターのインタビューに対し、「(金融危機は)銀行強盗だ」と語り、「ただ、銃を持ったその辺の人ではなく、金融システムを動かしていた者による強盗だ」と強調した。 
 また、今年の同映画祭では、オリバー・ストーン監督の「ウォール街」の続編となる、「Wall Street: Money Never Sleeps(同)」も上映される。


2. 売り上げ50万枚突破! ジャズの大ヒット・シリーズ


ジャズシーンで最高のレーベルとして知られる「ブルーノート」の傑作ジャズ・アルバムを、1100円の低価格で発売する『ブルーノート ベスト&モア』シリーズの売れ行きが好調だ。

 2009年6月のスタート以来3回にわけて150タイトルを発売、そこに4月からは70作品が「アンコール」として加わり、トータルで50万枚の売り上げを突破した。

 「アンコール」70作品にはアート・ブレイキーやドナルド・バードなどのジャズの巨人による名盤が含まれ、さらに希少盤、実力盤が揃った充実のラインアップになっている。この中にはグラント・グリーン『キャリーン・オン』やエルヴィン・ジョーンズ『メリー・ゴー・ラウンド』など、ファンが探し求めていた作品の国内初CDが含まれ、注目されている。

 さらに、国内初CD化のシーラ・ジョーダンの『ポートレイト・オブ・シーラ』は、先日惜しくも休刊が発表されたスイングジャーナル誌選定の「名盤蒐集クラブ」に認定され「天性のものともいえる魅力的なボーカル・スタイルを捉えたデビュー作」(岡崎正通氏 スイングジャーナル2010年5月号)と讃えられている。

 この「アンコール」を含めたシリーズ220枚は2010年7月末日までの限定出荷となっているので、早めの購入がおすすめだ。

 また書籍「ブルーノートの名盤 200DISC+7」(学研パブリッシング)は、この名レーベルの解説本であり、ジャズ評論界を代表する13人の豪華解説陣により紹介されており、入門者からマニアまで必携の一冊となっている。

■EMIミュージック ブルーノート ベスト&モア 公式HP

http://emij.jp/bn1100/

映画3D化でインド人3000人育成、高まる需要に対応
[カンヌ 17日 ロイター] インドの映画関連会社リライアンス・メディアワークスは、2D(2次元)映画を3Dに加工する作業を行うアーティスト、2700人以上の育成を始めたことを明らかにした。
 映画業界では最近、「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」「タイタンの戦い」など3D映画が興行成績をあげており、同社は3D映画の高まる需要に対応するため、アーティスト育成を決定した。
 リライアンス・メディアワークスは、向こう1─2年内にインドで2D映画の3D加工を開始する予定。当初は年間10─15本の作品を取り扱い、3Dに加工することで1本当たり800万─1500万ドル(約7億─14億円)の収入を見込んでいる。同社は3D映画の高い品質を確保するため、ハリウッドを拠点とする3D映画制作会社イン・スリーから技術供与を受けているという。



 インドの映画関連会社リライアンス・メディアワークスは、2D(2次元)映画を3Dに加工する作業を行うアーティスト、2700人以上の育成を始めたことを明らかにした。
 映画業界では最近、「アバター」「アリス・イン・ワンダーランド」「タイタンの戦い」など3D映画が興行成績をあげており、同社は3D映画の高まる需要に対応するため、アーティスト育成を決定した。
 リライアンス・メディアワークスは、向こう1─2年内にインドで2D映画の3D加工を開始する予定。当初は年間10─15本の作品を取り扱い、3Dに加工することで1本当たり800万─1500万ドル(約7億─14億円)の収入を見込んでいる。同社は3D映画の高い品質を確保するため、ハリウッドを拠点とする3D映画制作会社イン・スリーから技術供与を受けているという。

著作物使用料、国内1位は「キセキ」 JASRAC

2010-05-21 14:08:41 | エンターティメント情報
著作物使用料、国内1位は「キセキ」 JASRAC

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は19日、インターネット配信やカラオケなどをもとに徴収した著作物使用料について2009年度の分配額の順位を発表した。国内1位はGReeeeNの「キセキ」。海外からの入金の1位は「『ドラえもん』BGM」だった。
 国内の2位は「Ti Amo」(EXILE)、3位は「残酷な天使のテーゼ」(高橋洋子)。以下、4位「エヴァンゲリオンBGM」、5位「崖の上のポニョBGM」、6位「愛のままで…」(秋元順子)、7位「遥か」(GReeeeN)、8位「Lovers Again」(EXILE)、9位「崖の上のポニョ」(藤岡藤巻と大橋のぞみ)、10位「ただ…逢いたくて」(EXILE)だった。



2. 映画コーヴが来月26日公開へ イルカ漁批判、全国26館で

 米アカデミー賞受賞作で日本のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ」について、日本での配給会社アンプラグドは18日、6月26日から東京の映画館「シアターN渋谷」と「シネマート六本木」で上映するのを皮切りに、全国各地の計26館で順次公開することが決まったと発表した。
 同映画は、和歌山県太地町でのイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリー。漁師が入り江に追い込んだイルカの群れに棒を突き立て、海面が血で染まる様子などを描くほか、イルカ肉は健康に悪影響があり、鯨肉として販売されていると主張している。
 映画をめぐっては、太地町と町漁協が強く反発しているほか、一部団体が配給会社に抗議するなどしていた。
 アンプラグドは「一時は公開が危ぶまれたが、映画に反対する声だけでなく、賛成意見も多数あり、映画を公開して内容を問うべきだとの声が多数を占めた」としており、公開が決まった26館以外の映画館とも上映の交渉を進めているという。

3. ヒット作品待つ映画各社、3D作品制作対応には慎重な姿勢

 今期は減益見込みの映画各社(松竹、東宝、東映)は、ヒット作を待って収益を少しでも上向かせたい状況だ。
 大型作品の登場で一変する収益構造の各社にとって、「アバター」で一気に脚光を浴びた3D(3次元立体)作品が起爆剤として期待されるものの、この制作に関して現時点では慎重な姿勢となっている。
 映画各社は収益見通しを固めに出す傾向があるが、公開予定の作品の興行成績が事前にはっきりと予測できない構造問題が大きく影響している。過去にヒットしたシリーズ作品が配給ラインアップの中心で無い場合は一層その傾向が鮮明になる。2011年2月期の連結営業利益が170億円(前年比11.3%減)になるとの見通しを公表した東宝は、予想が保守的とした上で「主力の映画事業は初めての作品や久々の作品が多く読みにくい」(浦井敏之常務)としている。同社は09年2月期に、ドル箱として位置づけられる宮崎アニメ作品の「崖の上のポニョ」が貢献し収益を伸ばしたが、前期はその反動もあって減益を余儀なくされた。
 11年3月期の連結営業利益予想を61億円(同29%減)とした東映も「固めの数字。あくまでも作品次第ということになる」(安田健二執行役員)という。ただ、同社の場合、現時点では配給スケジュールが未定ながら、今期中の配給が有望な「相棒」シリーズの新作を控えている。前作では興行収入が45億円とヒット。当然のことながら新作への期待も大きく、期初予想には織り込んでいないため、「相棒」が大ヒットすれば、収益を押し上げる要因となる。
 松竹も11年2月期は、演劇事業の中心である歌舞伎座が4月の興行終了後に建て替え工事に入り、その影響で連結営業利益は30億円(前年比13.1%減)にとどまる見通し。前期は米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」効果があった映画事業では、大ヒットコミックを原作とした「BECK」など期待作品がどれだけ興行成績を伸ばすかにかかってくる。
 こうした状況下、制作されれば話題となりそうなのが3D作品だ。昨年12月に公開された3D映像による米国映画「アバター」が世界興行収入記録を更新。その一方で、3Dテレビの販売合戦が先行き熱を帯びそうで、国内映画業界においても3D作品への取り組み方が注目されている。洋画に勢いが感じられなかった中で「アバター」は前期の東宝の収益に貢献した。
 ただ、3D作品については、自社制作に関して各社とも慎重な構え。シネマコンプレックスで3D対応へ投資している東宝では「邦画作品では今のところ考えていない。3Dは制作コストがかかる。利益が大きく出る(と見込める)なら取り組む」(浦井常務)という。松竹の油谷昇取締役は「今年は『3D元年』と言えるが、実際に制作するとなると、それにふさわしい作品、よほどのソフトがないと難しい。たとえば(「男はつらいよ」シリーズの)寅さんが3Dで出てきて面白いだろうか」とした上で「表現が根本的に違う3Dは安価に劇場の楽しみが提供できるという意味で、スポーツのほか、シネマ歌舞伎などが面白いかもしれない」と話していた。
 一方、東映は「アバター」がヒットする以前から3D作品を制作していた。過去には「仮面ライダー」シリーズで3Dと既存映像を並行して上映させた経緯があるが「3Dの方が客が入ったかと言えばそうではなかった」(安田執行役員)という。同社は今期に「仮面ライダー」と、もう1本の計2作品を3D映像で制作するほか、ビデオで2D映画を3D加工することを目的とした研究室を設置するなど「試みは続けていく」(安田執行役員)としている。

4. 映画コーヴが来月26日公開へ イルカ漁批判、全国26館で

 米アカデミー賞受賞作で日本のイルカ漁を批判した米映画「ザ・コーヴ」について、日本での配給会社アンプラグドは18日、6月26日から東京の映画館「シアターN渋谷」と「シネマート六本木」で上映するのを皮切りに、全国各地の計26館で順次公開することが決まったと発表した。
 同映画は、和歌山県太地町でのイルカ漁を隠し撮りしたドキュメンタリー。漁師が入り江に追い込んだイルカの群れに棒を突き立て、海面が血で染まる様子などを描くほか、イルカ肉は健康に悪影響があり、鯨肉として販売されていると主張している。
 映画をめぐっては、太地町と町漁協が強く反発しているほか、一部団体が配給会社に抗議するなどしていた。
 アンプラグドは「一時は公開が危ぶまれたが、映画に反対する声だけでなく、賛成意見も多数あり、映画を公開して内容を問うべきだとの声が多数を占めた」としており、公開が決まった26館以外の映画館とも上映の交渉を進めているという。

ベストCM、今年も「犬のお父さん」「KY」にネット系、も注目

2010-05-20 11:38:00 | エンターティメント情報
ベストCM、今年も「犬のお父さん」 「KY」にネット系、80年代風も注目


 09年度のベストアドバタイザーは、今年も白い犬のお父さん―。テレビCMの好感度や宣伝効果の高さなどを調査しているCM総合研究所(関根建男代表)は、「白戸(ホワイト)家」シリーズやSMAP全員起用などで人気を集めたソフトバンクモバイルを2年連続で総合1位に選んだ。19日に都内で表彰式が行われる。躍進企業の部としては「KY(カカクヤスク)」をキーワードにした西友が1位、新規参入企業の部では女優・真矢みきが「あきらめないで」と呼びかける通販化粧品「茶のしずく」の悠香がトップ。このほかグーグルやグリーといったネット系企業の躍進や、80年代風の懐かしいCMの作風も目立つ。


 ◆ユーモアと歌がカギ

 ソフトバンクモバイルは昨年度71作品をオンエア。白戸家シリーズでは、さだまさし、武田鉄矢ら新たな役柄の人物を次々に登場させ、ユーモラスなストーリーに新鮮さと広がりをプラスした。SMAPによるダンスCMも大ヒットとなった。
 総合2位は缶コーヒー「ボス」のサントリー、3位は「一番搾り生ビール」のキリンビール。4位のロッテはガム「Fit’s」で、「噛(か)むとフニャン」をキーワードに、独特の歌とダンスで強い印象を残した。
 躍進したのは西友。16作品を前年度の9倍にあたる2485回放送した。「西友にとりあえずいけや~」と外資系家具量販店名を思わせる歌詞の曲に乗せるなど、低価格をコミカルに表現し、総合順位も459位から58位と大きく伸ばした。
 CM総合研究所によると、昨年度は1971社による9030銘柄、1万7519作品のCMがオンエアされた。毎月6歳から89歳まで3000人に対し、印象に残ったCMやその理由、商品の購買意向などを調査しており、これに外出やテレビの視聴時間などの生活実態調査をかけ合わせることで、ターゲット層にCMがどの程度届いたかも調べている。これらの指標を総合的に勘案したのが今年21回目となるベストアドバタイザー賞だ。

 ◆広告出稿量は減少

 一方、長引く不況の影響で昨年度は広告費全体が減少しており、電通の調べではテレビ広告費も1兆7139億円と前年に比べ約2000億円減らした。同研究所の調査でも、CMを放送する企業数、銘柄、作品数ともに2007年をピークに減少を続けている。平均すると1人あたり1カ月に4500本のCMに出会うが、このうち空で思い出せるのは3本程度。昨年度、何らかの好感反応を得られたのは全体の43・1%だった。
 関根建男代表は「それでもテレビCMが人気を博した商品は必ず売れる。昨年度新たに269社がテレビCMに参入しているのも、その力が評価されているから。今年に入り、もう一度テレビCMに力を入れ直す企業が増えてきている」と話す。

 ◆ネット系企業もテレビに進出

 そうした新規参入組の代表格がネット系企業だ。認知度のアップや会員数の増加などをめざし、07年2月には「モバゲーTOWN」を展開するディー・エヌ・エーがテレビCMを開始。08年5月にはSNSのグリーが、今年3月にはミクシィが参入した。
 これら3社による今年4月のCM放送回数合計は、携帯電話大手3社合計の倍近くなっている。グリーは昨年度1日もCM出稿を休まず躍進企業の部で6位、検索大手のグーグルは新参入企業の部で4位に入っている。
 他方、大手企業もテレビとインターネットの連動CMを次々と採用している。その手法も進化しており、「アデランスは誰でしょう?」のクイズCMや、サントリーの「ほろよい on twitter」など、新技術を使いながらマス性と双方向性の両方をうまく融合させている。
 関根代表は「テレビCMとネットは実は相性がよい。テレビで広く多くリーチさせて、インターネットで深く伝える。今後ますます乗り入れが進んでいくでしょう」。

 ◆「懐かCM」に注目

 なお手法に注目すると、特に今年に入ってから、80年代のアイドルを起用したり、当時の名作CMをリメークしたりと、懐かしさに訴える作品が目立つという。サントリーのボスは、「おニャン子クラブ」のオリジナルメンバーが代表曲「セーラー服を脱がさないで」を披露して話題を集めた。資生堂の「IN&ON」には荻野目洋子、薬丸秀美ら4人の元アイドルが登場。
 キッコーマンの「幸せって 何だっけ 何だっけ~」や、森永製菓の「クエッ クエッ クエッ チョコボール」など、歌詞や歌い手を今風に変えて再登場するものも多い。


2. 加山雄三さんに茅ケ崎市民栄誉賞 「勇気と希望与えた」


 神奈川県茅ケ崎市が19日、同市に長く住んだ「若大将」こと加山雄三さん(73)が芸能生活50年を迎えたのを機に「市民栄誉賞」を贈ることを決めた。
 湘南サウンドを広め、市内の小学校の校歌作曲も手がけて「市民に勇気と希望を与えた」が理由。加山さんは「茅ケ崎はぼくの原点。誇りに思う」とコメントした。
 これまでにテニスの杉山愛さんら5人が受賞している。「湘南の顔」への贈呈がようやく実現した感想は?と尋ねられた服部信明市長は「幸せだなあ~」。