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海外の秀作、六本木に集う 来月17日から東京国際映画祭

2009-09-25 13:28:43 | エンターティメント情報
海外の秀作、六本木に集う 来月17日から東京国際映画祭


 第二十二回東京国際映画祭が十月十七日から九日間、六本木ヒルズをメーン会場に開かれる。コンペティション部門のほか、世界の映画祭で話題になった作品やアジア映画などがそろい、海外の秀作と出合う貴重な機会といえそうだ。主なラインアップを紹介しよう。 (石原真樹)
 コンペ部門には、七百四十三作品から選ばれた十五作品が出品され、最優秀作品賞「東京サクラグランプリ」をかけて競う。
 世界を襲った不況を反映してか、不安定な社会や失業を扱う作品が多いようだ。「エイト・タイムズ・アップ」(仏)は「七転び八起き」を意味し、職も住居も失った女性が前向きに生きようとする。「永遠の天」(中)は、親を失った少女の成長物語で、中国の急速な近代化を背景に描く。「イースタン・プレイ」(ブルガリア)はアルコール依存症の画家と、彼の弟の物語。
 恋愛がテーマの作品も。「テン・ウィンターズ」(伊、露)は“友達以上恋人未満”の関係を描き、舞台はベネチアとレニングラード(現在のサンクトペテルブルク)。「台北に舞う雪」(中、日、香港、台湾)は、台湾の情緒あふれる風景の中で繰り広げられる青春ラブストーリー。
 ほかに、ロシアの革命家トロツキーの生まれ変わりだと信じる少年が主人公の「少年トロツキー」(加)など。
 日本から唯一出品されたのが辻仁成監督「ACACIA」。アントニオ猪木演じる元プロレスラーと孤独な少年の心の触れ合いが主題で、辻監督は「一緒に暮らすことのできない子供に、『毎日思っている』ことを伝えたいという個人的な思いで作った」と話す。アントニオ猪木は映画初主演。
 「アジアの風」部門は、東アジアや中東など、日本で公開されることの少ないアジア映画がそろう。特集は、昨年死去したエジプトの巨匠ユーセフ・シャヒーン監督、今年七月に急逝したマレーシアのヤスミン・アフマド監督、香港の女性監督アン・ホイ監督ら。
 日本を代表する“映画人”の講演と上映をオールナイトで行う企画「映画人の視点」は、「歩いても歩いても」の是枝裕和監督、「ラスト サムライ」など海外でも活躍する真田広之が登場。また、松田優作さんの没後二十周年を記念するイベントも。
 独立系邦画を集める「日本映画・ある視点」部門や、世界の映画祭で注目され国内配給が未定の作品を集めた「ワールドシネマ」部門、自然と人間との共生をテーマにする作品なども上映される。
 オープニングは、海のドキュメンタリー「オーシャンズ」(仏)、クロージングはディズニー「カールじいさんの空飛ぶ家」。ほかに、年末に公開を控えるジェームズ・キャメロン監督最新作「アバター」の部分上映もある。
 昨年までは渋谷と六本木に会場が分かれていたが、今年から六本木のみに。アニメ部門や「ニッポン・シネマ・クラシック」部門が休止となったことなどで上映本数も減り、全体的に規模は小さくなったようだ。昨年に続きチェアマンを務める依田巽さんは会見で「高品質な作品をなるべく多く、を目指した。日本で上映されない作品も多く、たくさんの人に見てほしい」と語った。
 入場券はチケットぴあなどで十月三日から販売。当日券もある。問い合わせはハローダイヤル=03・5777・8600。上映スケジュールなどは同祭のホームページ(http://www.tiff-jp.net/ja/)へ。



2. 電通が乗り出した電子雑誌のコストと付加価値


 電通が約30の出版社と組んで電子雑誌事業「MAGASTORE(マガストア)」に進出した。若い世代を中心にケータイ小説やケータイコミックが注目され、ウェブ上での電子配信も徐々に市場を広げつつあるなか、雑誌媒体をデジタル化することの意味を考えてみる。

■電通が手がけるプラットフォーム
 個々の出版社が専用のビューワーや配信環境を用意するのは効率が悪いし、リスクも大きい。そこで複数の出版社をとりまとめて雑誌のデジタル配信プラットフォームを作りましょう、というのが今回のMAGASTOREである。そしてそのとりまとめ役に電通が名乗りを上げた。
 こうしたコンテンツ配信プラットフォームは放送メディアでは「スカパー!」がある。スカパー!の場合は番組供給会社(各専門チャンネル)と衛星会社、それらの親会社である商社などが相互のメリットを満たすようにビジネスを考案した。衛星事業も放送事業も多額の投資と再編を繰り返し、多チャンネル専門放送という今のビジネスモデルを実現させている。それと比較すると今回のMAGASTOREは、新たなビジネスの創出というより既存の雑誌ビジネスの変容と見るべきなのかもしれない。
 少なくともスカパー!およびその前身の衛星プラットフォームが動き出したころ、電通は衛星放送には消極的と言わざるを得なかった。当時のテレビは地上波の力が圧倒的で、衛星にはあまり目を向けようとはしなかった。
 その電通がここにきて雑誌の配信プラットフォームに乗り出す背景には、いうまでもなく雑誌媒体の不振がある。電通にとっても雑誌広告は重要な収益源の1つなのだが、このままでは先行きが明るくない。そこで自らが中心となってプラットフォームを構築し、既存の紙の雑誌広告枠に加えて、新たなデジタル媒体の広告枠を押さえようという目論見だろう。「全枠買い切り」のような旧来型の広告代理店的発想も感じるが、ウェブ上での有料モデルとして成立させることができるのだろうか。

■「紙の雑誌」のデジタル化にかかるコスト
 雑誌をデジタル化する場合、まず課題となるのは表示端末の問題である。MAGASTOREは当初、アップルの「iPhone」「iPod touch」からスタートした。将来は携帯電話やパソコンともシームレスにしていくのだろう。アマゾン・ドット・コムの「kindle」のような専用端末にもトライするに違いないが、これらで普及させるのは一筋縄ではいかない。
 もう一点はコンテンツ。雑誌の誌面をそのまま利用するにしてもデジタル化作業は必要だ。雑誌の編集工程はもちろんすでにデジタル化されているが、それをビューワーで再生できるように加工したり、目次やインデックス用のメタタグを組み込んだりするのに手間がかかる。また、いずれはデジタル配信用の専用コンテンツに手を広げていくかもしれないが、それではウェブのコンテンツとの違いがあいまいになるという悩ましさがある。
■デジタル化による付加価値はあるか
 肝心の使い勝手はどうか。現在のところ、雑誌のラインアップや更新タイミングなど課題が満載だが、これらは解決することが容易なのであえて言及しない。
 ビューワーのアプリケーションソフトが115円と有料なのも仕方ないだろう。実は今のプラットフォームはスカパー!のようにすべて自前で構築したのではなく、アップルのそれに乗っかっている。アップルは有料コンテンツの決済システムを提供しているが、有料コンテンツを配信できるのは有料アプリ向けだけという制約がある。ユーザーにしてみれば二重課金という不満はあるが、提供者側としてはやむを得ないだろう。
 ユーザーインターフェースは現時点では優れていると十分に言えると思う。小さい画面と非力なマシンパワーの制約のなかではよくできている。ただ、これで十分なのか、それとも雑誌的なコンテンツをデジタルで表現するより優れた方法があるのか。提供者はもちろんユーザーも、実際のビジネスとして運用されるなかで吟味していかないといけない部分だ。
 個人的な感想としては、書店では見られないバックナンバーを購入できるのはありがたい。ただし雑誌のバックナンバーを見たいという欲求は、リアルな書店の店頭ではなく、友人、仕事、テレビなどの「何らかの外部要因」によって発生する。そうしたいわゆるコミュニティー、ソーシャルメディア的なウェブの機能を十分生かし切っていないのが残念だ。個々の要素で新たな付加価値を生むことなく、従来型の不動産業的ビジネスの電子版に終始するだけなら、わたしは紙がなくなるまで紙媒体の方がありがたい。



3. 「救命病棟24時」最終回、視聴率19.3%

 フジテレビの連続ドラマ「救命病棟24時」の最終回(22日放送)が平均19.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という高視聴率を獲得したことが24日、分かった。瞬間最高は23.5%で、シルバーウイーク中のトップタイ記録に。それを受けて、今冬のスペシャルドラマ版の放送が決定した。また、21日放送の映画「おくりびと」(TBS系)は平均21.7%を記録した。