北米映画興行収入=「The Help」が2週連続で首位キープ
映画スタジオの推計に基づく26日―28日の北米映画興行収入ランキングは、米公民権運動時代を描いたベストセラー本の映画化作品「The Help(原題)」が、1430万ドル(約11億円)で2週連続の首位となった。
ただ、米東海岸を襲ったハリケーン「アイリーン」の影響で、ニューヨークなど大都市で映画館の休館が相次ぎ、映画情報サイト「ハリウッド・ドット・コム」によると、今週末の興収は前年同期比で23%下回った。
「The Help」の配給元であるウォルト・ディズニーによると、南部ミシシッピ州に暮らす白人女性と黒人使用人らとの物語を描いた同作品は、公開3週目で累計興収を9660万ドルに伸ばした。
初登場作品では、アクション映画「Columbiana(原題)」が1030万ドルで2位、ホラー映画「Don't Be Afraid of the Dark(同)」が870万ドルで3位に入るなどした。
2.北米映画興行収入トップ10
映画スタジオの推計に基づきロイターが7日にまとめた8月26日─28日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。
順位 興業収入
1 (1) The Help ................................ 1430万ドル
2 (*) Columbiana .............................. 1030万ドル
3 (*) Don't Be Afraid of the Dark ............. 870万ドル
4 (2) Rise of the Planet of the Apes........... 870万ドル
5 (*) Our Idiot Brother........................ 660万ドル
6 (3) Spy Kids: All the Time in the World...... 570万ドル
7 (6) The Smurfs .............................. 480万ドル
8 (4) Conan the Barbarian ..................... 310万ドル
9 (5) Fright Night............................. 300万ドル
10(10) Crazy, Stupid, Love...................... 290万ドル
[ロサンゼルス 28日 ロイター]
3.巨匠スピルバーグ、TVドラマ量産 世界に販路、稼げるから?
映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が、テレビドラマの世界でも多くの作品を送り出している。昨年は第2次大戦中の太平洋での戦闘を描いた「ザ・パシフィック」が日本でも放送されて評判を呼んだが、今年も得意のSF作品から、女性向けのコメディーまで、縦横無尽の活躍を見せている。
6月に米国で放送された「Falling Skies」はエイリアンの侵略によって破壊された地球が舞台のSF作品。「ER緊急救命室」でおなじみのノア・ワイリーを主演に迎えた。好評を得て、来年夏に続編の放送が決まっている。
5月に米ロサンゼルスで開かれた新作ドラマの発表会では、秋から現地で放送予定の「TERRA NOVA(テラ・ノバ)」が注目を集めた。こちらもCGを多用したSF大作で、現地へ行ったジュピターテレコムの柳田千代さんは、「140年後の未来と8500万年前の過去を行き来するユニークなストーリー展開が話題になっていた」と話す。
一見、らしからぬ作品を手がけているのも目立つ。同じくロスで今年発表された「SMASH」は、ブロードウェーの裏側を描いた青春群像劇。日本のCS放送「LaLa TV」で放送中の「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」は多重人格がテーマのホームドラマ兼ブラックコメディーで、女性たちに人気だ。
なぜスピルバーグはこれほどテレビドラマに力を入れるのか。海外ドラマに詳しいフリーライターのなかざわひでゆきさんは「世界中でCS放送が普及して販売先が増え、テレビビジネスがもうかるようになったためでは」と推測する。
いずれも、自らメガホンを取ることはなく、製作総指揮といった立場でかかわるのが特徴だ。「映画ほど制作費はかからないが世界に販路があるテレビドラマは、いわば安全なビジネス。知名度も生かしてそちらで稼いだぶん、映画ではリスクを負って勝負するということでしょう」
映画スタジオの推計に基づく26日―28日の北米映画興行収入ランキングは、米公民権運動時代を描いたベストセラー本の映画化作品「The Help(原題)」が、1430万ドル(約11億円)で2週連続の首位となった。
ただ、米東海岸を襲ったハリケーン「アイリーン」の影響で、ニューヨークなど大都市で映画館の休館が相次ぎ、映画情報サイト「ハリウッド・ドット・コム」によると、今週末の興収は前年同期比で23%下回った。
「The Help」の配給元であるウォルト・ディズニーによると、南部ミシシッピ州に暮らす白人女性と黒人使用人らとの物語を描いた同作品は、公開3週目で累計興収を9660万ドルに伸ばした。
初登場作品では、アクション映画「Columbiana(原題)」が1030万ドルで2位、ホラー映画「Don't Be Afraid of the Dark(同)」が870万ドルで3位に入るなどした。
2.北米映画興行収入トップ10
映画スタジオの推計に基づきロイターが7日にまとめた8月26日─28日の映画の北米興行収入トップ10(推定値)。題名は原題。カッコ内は前週の順位。*は初公開。
順位 興業収入
1 (1) The Help ................................ 1430万ドル
2 (*) Columbiana .............................. 1030万ドル
3 (*) Don't Be Afraid of the Dark ............. 870万ドル
4 (2) Rise of the Planet of the Apes........... 870万ドル
5 (*) Our Idiot Brother........................ 660万ドル
6 (3) Spy Kids: All the Time in the World...... 570万ドル
7 (6) The Smurfs .............................. 480万ドル
8 (4) Conan the Barbarian ..................... 310万ドル
9 (5) Fright Night............................. 300万ドル
10(10) Crazy, Stupid, Love...................... 290万ドル
[ロサンゼルス 28日 ロイター]
3.巨匠スピルバーグ、TVドラマ量産 世界に販路、稼げるから?
映画界の巨匠スティーブン・スピルバーグ監督が、テレビドラマの世界でも多くの作品を送り出している。昨年は第2次大戦中の太平洋での戦闘を描いた「ザ・パシフィック」が日本でも放送されて評判を呼んだが、今年も得意のSF作品から、女性向けのコメディーまで、縦横無尽の活躍を見せている。
6月に米国で放送された「Falling Skies」はエイリアンの侵略によって破壊された地球が舞台のSF作品。「ER緊急救命室」でおなじみのノア・ワイリーを主演に迎えた。好評を得て、来年夏に続編の放送が決まっている。
5月に米ロサンゼルスで開かれた新作ドラマの発表会では、秋から現地で放送予定の「TERRA NOVA(テラ・ノバ)」が注目を集めた。こちらもCGを多用したSF大作で、現地へ行ったジュピターテレコムの柳田千代さんは、「140年後の未来と8500万年前の過去を行き来するユニークなストーリー展開が話題になっていた」と話す。
一見、らしからぬ作品を手がけているのも目立つ。同じくロスで今年発表された「SMASH」は、ブロードウェーの裏側を描いた青春群像劇。日本のCS放送「LaLa TV」で放送中の「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」は多重人格がテーマのホームドラマ兼ブラックコメディーで、女性たちに人気だ。
なぜスピルバーグはこれほどテレビドラマに力を入れるのか。海外ドラマに詳しいフリーライターのなかざわひでゆきさんは「世界中でCS放送が普及して販売先が増え、テレビビジネスがもうかるようになったためでは」と推測する。
いずれも、自らメガホンを取ることはなく、製作総指揮といった立場でかかわるのが特徴だ。「映画ほど制作費はかからないが世界に販路があるテレビドラマは、いわば安全なビジネス。知名度も生かしてそちらで稼いだぶん、映画ではリスクを負って勝負するということでしょう」