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グラフィティーアートとの接し方

2009-09-19 12:33:12 | エンターティメント情報
グラフィティーアートとの接し方

 壁面に絵を描くグラフィティー(落書き)アートで有名な英芸術家、バンクシー。ロンドン北部で今月上旬、壁に描かれたバンクシーの作品が塗りつぶされた。一方、英国西部ブリストルでは同じアーティストの作品展が催され、30万人が来場した。

 壁の落書きを消去することはバンダリズム(芸術破壊行為)か、それとも街を美しく保つ行為か? この地域を管轄するハックニー区議会は、芸術論争に巻き込まれることを避けている。広報担当のアラン・ラング氏は、英紙ガーディアンに「区議会はグラフィティーアートが芸術か、落書きなのかという判断を下さない。われわれの使命は街を美しく保つこと」と述べるにとどめた。

 バンクシーの作品が芸術なのか否かについて議論しても結論は出ないだろう。ただ、彼の作品は大金でコレクターの手元に収まっている。そして、キース・ヘリング、ジャンミシェル・バスキアといったニューヨークのグラフィティーアーティストの草分けが、現代美術のアーティストとして認められるようになるには時間がかかった。ただ、グラフィティーアートは既に美術史の一部としてそれなりの地位を獲得している。

 もっとも、だからといってバンクシーが偉大な芸術家であるということにはならない。だがバンクシーは既にアーティストとして認められている。私は、ハックニー区議会はこの点を考慮すべきだったと思う。壁に描かれた作品を塗りつぶしたことは、バンダリズムだ。

 一方、グラフィティーアートが社会の混乱を予兆し、犯罪を助長するという指摘もある。1980年代にニューヨークの地下鉄が膨大な数のグラフィティーアートに埋め尽くされたのは、市民の混乱が形となって現れたものだった。マルコム・グラッドウェルは著書『ティッピング・ポイント』の中で次のように述べている。

 「84年から90年にかけて地下鉄はグラフィティーアートだらけだった。それは組織の崩壊と地下鉄内での犯罪増加を予言するものだった。当局は組織とモラルを再生し、犯罪をなくすためにグラフィティーアートと闘わなければならなかった」

 その主張が正しいことは、秩序を取り戻した現在の地下鉄を見れば明らかだ。

 では、グラフィティーアートとはどのように接したらいいのだろうか。至る所で目にするバンクシーの作品は、悪影響を与えるものではなく、目を楽しませてくれる。ただ、街中がグラフィティーアートだらけになってしまったら、われわれを取り巻く環境は破壊され、困ったことになってしまう。つまらない答えではあるが、やはり両者のバランスをうまく保っていくことが、問題の解決方法なのだろう。


2. フジテレビキャスター黒岩祐治氏が退社へ

 フジテレビのニュースキャスターで解説委員の黒岩祐治氏(54)が今月30日付で同局を退社し、10月から国際医療福祉大学大学院の教授に転身することが18日、同局から発表された。
 黒岩氏は1980年に入社。88年から務めた「スーパーニュース」キャスター時代に救急医療キャンペーンを自ら企画し、救急救命士の誕生につながった。黒岩氏は同局を通じて「医療問題は自らのライフワーク。日本の医療を少しでもよくするため、より具体的なアクションを伴った活動を実践していきたい」とコメントした。
 出演中の討論番組「新報道2001」(日曜前7・30)は27日放送回を最後に降板。来月4日からは同局政治部長の平井文夫氏(50)が出演する。