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M・ムーア監督が資本主義にメス、ベネチアで熱く語る

2009-09-08 17:28:03 | エンターティメント情報
M・ムーア監督が資本主義にメス、ベネチアで熱く語る

第66回ベネチア国際映画祭で6日、マイケル・ムーア監督(55)の最新ドキュメンタリー作品「Capitalism: A Love Story(原題)」が上映され、記者会見が開かれた。
 ユーモアを織り交ぜつつ資本主義を真っ向から批判した同作品は、「資本主義は悪」であり、民主主義的な新しい何かに取って代わるべきと結論付けている。
 同監督は会見で「基本的には法律でギャンブルは禁止されているが、ウォール街では人々の金を使ったギャンブルが行われている」と語った。
 また、野放しの資本主義に反対する動きが起こり始めており、オバマ米大統領の活躍でその動きが高まるとの期待を示した上で、「民主主義はスポーツのように観戦するものではなく、参加するものだ。オバマ大統領が活躍できるかどうかは、大統領が何をするかよりも、我々が大統領のために何をするかにかかっている」と訴えた。



2. 米 経済紙より 

◎ Washington Postより Health Care in Japan Low –Cost for Now

    ○ アメリカが見習う日本の医療保険 長寿大国納得の制度
    ○ 日本人は 平均 年14回医者にかかる アメリカ人の4倍
    ○ 医療保険費 約 17万円 アメリカは 約31万円

    ○ 医師の給料がアメリカより少ない
    ○ 救急治療室が足りない問題も・・

◎ THE NEW YORK TIMES より The $1 Redbox Alarm

    ○ 1作品 1ドル 脅威のレンタル 「レッドボックス」
    ○ ウエブサイトで見たいDVDを選んで近くのスーパーの前に置かれた
    ○ 無人レンタル機に取りにいく 全米ウォルマート前2万台設置
    ○ Redbox シエア 現在 19 % 今年中に 30 %

    ○ 映画会社、レンタル店に大きな打撃
    ○ 新作はレツドボックスがレンタルできないようにとの動きも

◎ USA TODAYより Mr.2000 Ichiro Reaches Milestone in Near Record Time

    ○ イチロー選手 2000本安打達成 歴史的な記録をつくりだした
    ○ アスレチックのゴンザレス選手は
    ○ 「記録達成の瞬間は 何が起きたのかわからなかったが「おめでとう」と言った」

◎ 雇用不安まだ深刻

    ○ 企業リストラ 639万人 
    ○ 採用意欲乏しい
    ○ 長期〔6ヶ月以上〕失業者の割合 33 %
    ○ 家計の保有額 11.3兆ドル〔1,050兆円〕07年 78兆ドルから急激減少
    ○ 貯蓄率 1 % ↑ GDP 0.7 % ↓ 回復力は不足



3. YouTubeの「変身」は無料モデルの転機となるか

 9月初め、非常に興味深いニュースが流れた。世界最大の動画サイト「YouTube(ユーチューブ)」が課金制での映画配信に乗り出すべくハリウッドの映画会社と交渉中と報じられたのである。実現すれば、ネットのビジネスモデルのあり方に大きな影響があるかもしれない。今回はこの問題を考えてみたいと思う。(岸博幸)
 米国での報道によると、YouTubeは、視聴者に課金する映画配信サービスの開始に向けハリウッドの3つの映画会社と交渉しており、価格と配信のタイミング(DVDの発売時期との関係)調整が残っているようだ。報道どおりなら、交渉がまとまり有料映画配信が実現する可能性は高いだろう。
■巨額のコストでビジネスを転換?
 これは、YouTubeにとって大きな転換点となり得る。無料で見られる様々な動画を集め、広告収入で運営するモデルの見直しにつながるからである。実際のところ、YouTube単体での収益は大幅な赤字のようだ。例えば、今年春にクレディ・スイスが公表した試算によると、2009年のYouTubeの収支は広告収入が2.4億ドルなのに対し、運営コストは7.1億ドルで、差し引き4.7億ドルの赤字になるという。
 YouTubeの赤字には、(1)広告主は素人のコンテンツに広告を出したがらない、(2)バナー広告や動画広告の単価が年々大きく下落している――といった理由がある。そこで、YouTubeはプロのコンテンツを増やすことで、収入を増大させようと努力してきた。例えば、CBSなどのテレビ局と提携したほか、ユニバーサル・ミュージック・グループなどのレコード会社と提携して「VEVO」という音楽のショーケースとなる別サイトを始めようとしている。
 しかし、今回の映画配信は、広告収入ではなく課金制によるユーザーからの支払いを狙っているという点で、それら過去の取り組みとは異なる。だからこそ、その意味合いや影響に留意する必要がある。
■マスメディアは課金モデルにシフト
 ところで、米国ではマスメディアを中心に、ネット上のビジネスを無料(広告)モデルから課金モデルにシフトさせつつあることをご存じだろうか。
 それをもっとも積極的に推進しているのは新聞社である。これまでウェブ2.0ブームに踊らされて、ネット上では広告収入を当て込み、無料でコンテンツを提供してきた。
 しかし、ネットからの広告収入はアナログ(紙)の10分の1に過ぎず、アナログの広告収入の減少分をまったくカバーできない。そこで経済危機を境に両方の広告収入が激減したのを契機に、無料モデルに見切りをつけ始めたのである。無料の記事提供は、そこにリンクを貼ることで検索連動型広告収入を増やすグーグルを利するだけという、検索に搾取される構造に嫌気がさしたことも1つの要因だろう。
 それを端的に表しているのは、ニューズ・コーポレーション会長であるルパート・マードック氏の8月の決算会見での発言である。彼は「質の高いジャーナリズムはコストがかかる。コンテンツを無料で提供するのは、良い報道をする力を犠牲にするに等しい。デジタル革命は安価な新しい流通経路を開いたが、コンテンツを無料にしたわけではない」と述べている。
 ニューズ・コーポレーションは英語圏で最大のニュース制作会社であるが、これまでネット上ではウォールストリート・ジャーナルしか課金制を採用していなかった。それが、「来年夏までには当社のすべてのサイトを課金制に切り替える」と宣言したのである。
 米ニューヨーク・タイムズ、英フィナンシャル・タイムズ、米ボストン・グローブといった主要紙も、課金制の導入を宣言している。そして、こうした動きはテレビ業界や他のコンテンツ業界にも広がりつつある。
 即ち、経済危機を境にコンテンツ・レイヤーのプレーヤーは、それまでウェブ2.0ブームが喧伝(けんでん)してきた無料モデルとの決別を始めているのである。
■プラットフォーム層にも波及するか
 これに対して、YouTubeはプラットフォームの代表的プレーヤーの1つであり、親会社のグーグルはウェブ2.0や無料モデルの代名詞ともいえる存在である。そう考えると、今回のYouTubeの課金制による映画配信は、プラットフォーム・レイヤーでも課金制が広がるきっかけになるのだろうか、という興味がわいてくる。
 実際、検索と並ぶ有力プラットフォームであるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の代表選手「Facebook(フェースブック)」や「Twitter(ツイッター)」は、まだ収益モデルが確立されていない。米国経済の本格回復が当分は見込めず、回復したとしても以前のようには戻らないことを考えると、それらが無料(広告)モデルで十分な収益を得られるかは疑問である。
 もちろん、今回のYouTubeの取り組みは、プラットフォーム・レイヤーのパラダイムシフトに向けた第一歩といった大げさなものではなく、単に映画のネット配信で成功しているDVDレンタルのネットフリックス、アマゾン・ドット・コム、アップルなどの市場に参入するという部分的な狙いだけなのかもしれない。
 しかし、米国でこれだけ無料モデルの限界と課金モデルの導入が盛んに議論されているのを見ていると、ついうがった見方をせざるを得ない。ネットビジネスに関わる人たちにとって、YouTubeの「進化」、というか「変身」は要注意ではないだろうか。