花粉の影響で引き篭もりの日々である。今回のトリノオリンピックは全く目に入ってこなかった。今までにはなかったことで、どこかに変化が起こっているようだ。ただ日本の調子が悪いこと、最後に荒川静香さんが金メダルを取ったことは知っていた。という状況なので、彼女の演技をじっくり見ることもなかった。しかし、オリンピックが終わってからニュース番組に出てきて彼女が話すところを何度か見ていて感じるところがあった。
第一印象は、彼女の心は開いているのだろうが、とにかく爆発しないのである。浮ついたところが全くないのだ。努めてそうしているというのではないようだ。それが性格によると簡単には片付けられそうもない。冷静とも言われているようだが、それも少し違うような気がする。
これは想像だが、彼女がこれまで人生を歩むうちに自分の中から生まれた、自分の外のものに影響されない、自分が達成すべきレベルを決めることができたのではないだろうか。だから金メダルを獲っても、嬉しいはずだが飛ばない、弾けないのだ。彼女の目指すものはもっと高いところにあり、今は一つの段階にしか過ぎないと思っているような気がしてしようがない。この年齢でそれができるというのは、凄いことである。
自分の中に、他のものが干渉することのできないものを見つけた人ほど強い存在はない。これからの彼女の行く末が楽しみである。